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2019.12.10
聴診器のむこうに 魔法のふく
6才の男の子は、採血をしても泣かないで頑張ります。
採血が終わって、服の胸の模様の色が変わることに気づきます。
はじめは、黄色いマーク
ふりむくと 赤いマークに
手でなでると、次々に色変わります。
不思議な服は、男の子の頑張りを 応援しています
2019年12月10日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.12.09
聴診器のむこうに だいすきもの
4才の男の子の手には もしかして なまけものさん
おかあさんに 尋ねると
「この子が 好きなんで 買いました」
でも、なかなか売っているお店が 探せなかったそうです。
手足が長くて、生きてるよう
先生も だいすきものに なりました。
2019年12月9日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.12.06
聴診器のむこうに もらっていいものと
1年生の男の子が、お人形を見せてくれます。
親戚の集まりで、おじさんがくれた中国のおみやげです
「みんなが いらないって言ったので、
この子がもらったんです」と、おかあさんが解説してくれます。
そこで一言、訓示をします
「もらってあげて よかったね。
他の人の好意を受けるのは いいことだよね
でもね、病気は あげるといわれても もらわないようにしようね」
小さい子にも、衛生教育をするとは、
われながら、プロだと思いました。エヘン
2019年12月6日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.12.02
聴診器のむこうに 帽子のなかは
4才の女の子が、赤白帽をかぶって 診察室に入ってきます。
でも、少し変ですよね
帽子のうしろが、妙にとんがっています。
おかあさんにお願いして、帽子のなかを確かめると、
おだんごスタイルの髪の毛が現れます。
これでひとつ、なぜ帽子がとんがっているのかという
謎が解けました。
なにでも、不思議だと思ったことは、確かめてみるものですよね。
2019年12月2日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.10.28
聴診器のむこうに いいにおいがする
9才の男の子は、ものしりです。
ハロウィンの大きなカボチャは、
本家スコットランドではカブだったとか
アメリカに渡り、収穫が多かったカボチャのランタンに
変身したと教えてくれます
そこで、わたしの方からうんちくをひとつ
ハロウィンで仮装をするのは
おばけが子どもをさらいに来るときに
おばけを驚かせて、退散させるため
もうひとつ、大切なことを教えてあげます
「おばけがね、好きな子どもがいるんよ」
「おかあさんの言うことをきかない子や、お手伝いをしない子は
おばけが好きな においがするらしいよ」
話しをきいていた男の子の顔が、だんだんと真剣な表情に変わります。
うしろのおかあさんの顔は、どんどんうれしそうな顔になります。
これって、ハロウィン効果というのでしょね。
2019年10月28日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.10.25
聴診器のむこうに 空気の圧で
4年生の男の子の ほほとあごには 青いあざ
これは 事件です
転んでできた、自損事故なのか、
いじめがからむ、傷害事件なのか
調査が必要な状況です。
まずは、おかあさんからの聞き取り調査
「学校の空気圧の実験で、手作りポンプで
自分の顔に陰圧をかけて あざになったんです」
おかあさんの説明で、真相が明らかになります。
学校の先生にも「すごいね」と言われたそうですが、
いい学習をしましたね
2019年10月25日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.10.23
聴診器のむこうに リスか人間かの選択
2年生の男の子は、クルミの負荷の総仕上げ
まるまる一粒に挑戦します。
「これを食べると、リスさんのおとなになるか、
人間のおとなになるか 選ぶことができるからね」と教えます
男の子は考えて、「人間がいい」というけれど
「リスはね、テストはないし、森で遊んでるだけで楽しいよ」と
なおも無料情報を提供します。
それでも男の子は「人間がいい」
それなら仕方がありません。
くるみの他にもいろんなものを食べて、
りっぱな人間のおとなになりましょうね
2019年10月23日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.10.21
聴診器のむこうに どんぐり帽子
2歳の男の子の頭には、どんぐり帽子
診察室を あちこちと歩き回ります。
落ち着かなくて、かわいくて
思わず コロコロして、
お池におちないかと、心配になりました。
2019年10月21日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.10.20
聴診器のむこうに しっぽが生えて
5才の女の子は、保育園の運動会の帰り道。
「どんなことを したのかな」と、尋ねると
「しっぽとり~」
「すごいね、保育園では しっぽが生えるんだ」と驚くと
「洗濯バサミで、つけるの、
いつもは、保育園の袋の中にはいってるんだ」と、教えてくれます。
それでも 本物のしっぽが生えないか 気になりますよね
2019年10月20日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.10.19
聴診器のむこうに えびたいって
5年生の男の子の、今日の課題はハーゲンダッツを食べること
それも、自分のおこずかいで買ってくるように、指示しています。
約束通り、おこずかいから買ってきたアイスクリームを
半分は、男の子が食べて 半分は、おかあさんに食べてもらうように伝えます。
男の子は、なんでおかあさんにと、不満そう
そこで、「エビでタイを釣るって、ことわざがあるでしょ」と教えます。
「これ、エビとちゃうし、アイスやし」と、
男の子は納得できない顔で、おかあさんにプレゼントします。
納得できないことでも、先人の教えに従った方がいい時があるのですよ
2019年10月19日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.10.18
聴診器のむこうに おしゃれなヘアー
4才の男の子は、前髪をたてた おしゃれなヘアスタイル
わたしが あこがれている 髪形です
「ワックスを使って、立たせてるのですか」と、尋ねると
「寝ぐせなんです」と、おかあさん
それは ナチュラルな髪形ですね。
安くて、素早くて、素敵なスタイルです
2019年10月18日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.10.16
聴診器のむこうに トリックオアキャンディー
2年生の女の子の手には、オレンジ色のカボチャ
もしかして、ハロウィンのお菓子かな
期待通り、「先生も おひとつどうぞ」
さっそくカボチャに手を入れて、キャンディーをゲットします。
毎日、カボチャに出合えると、うれしいのですが
2019年10月16日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.10.15
聴診器のむこうに ねこトラ
3才の男の子のシャツは 動物の図柄
ネコちゃんかと思えば ネコですし
白いトラかと思えば、トラですし
はっきりとするまでは、うかつに声もかけられません。
答えが出ないまま、診察時間が過ぎていきます。
こんな時はどうすればよいのか、また一から研修をはじめます。
2019年10月15日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.09.17
聴診器のむこうに あおむしくん
1年生の男の子の手に あおむしくん
「はらぺこあおむしくん」を折り紙で作りました。
「どこで覚えたの」って尋ねると
「としょかんの先生に、おしえてもらった」
おうちに帰って、アイパットで調べて 作ったそうです。
ながあく伸ばして あおむしくん
みじかく縮めて だんごむし
なんども何度も 伸ばしたり、縮めたりして遊びます。
楽しいひと時に出合えることも、外来のたのしみです。
2019年9月17日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.09.15
聴診器のむこうに おまわりさんに
6才の男の子は、笑うと前歯がありません。
「どこかに落としたって、おまわりさんに 届けたかな」って、
教えてあげると
もっと かわいく笑います。
笑顔は 最高のコミュニケーションツールです。
これからも このキャラで いきましょうね
2019年9月15日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.09.14
聴診器のむこうに レア生物
3年生の男の子の手には レアな図鑑
タイトルは 「深海生物」
男の子の一押しは、「ラブカ」
サメの仲間だそうです。
わたしのお気に入りは 「センベイダコ」
表紙の絵にもなっている かわいさです
これは これはと 次々と教えてくれるので
診察は、先に進みそうにもありません。
2019年9月14日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.09.12
聴診器のむこうに デビュー作を
診察に来られた青年から、プレゼントをいただきます。
袋を開けると、動物柄の手作りブローチが3つ
しろくまさんに
かばさんに
はりねずみさん
9月14日から10月6日まで
三宮KOBEロフト3階で開かれるPOPBOXに出品する作品です。
ブランド名は Gullig
世界的な作家になられる日まで、
いただいたプレゼントを、大切にさせていただきますね。
2019年9月12日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.09.04
聴診器のむこうに よく似合っていますよ
3才の男の子の上着は、むらさきいろのTシャツ
デイジーの大きな図柄が、ついてます。
失礼とは思いながら、「男の子ですよね」と確認すると、
「姉のおさがりの服が 気にいって・・」
よく似合っていますよ
これからは、男の子もおしゃれで勝負ですよね
2019年9月4日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.09.03
聴診器のむこうに できすぎ君に
8才の男の子のTシャツに、ドラえもんが笑っています。
「もしかして、ボク のびた君?」って、尋ねると
おかあさんが「出木杉君だったら いいのにな」とフォロー
ドラえもんがいたら、何をしてくれるかな
苦手な宿題かな、学校までの高速歩行靴かな
しっかり勉強して、ドラえもんのように
大発明を いっぱいしてくださいね。
2019年9月2日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.09.02
聴診器のむこうに ネズミ仲間
3才の男の子は、診察室に入ってくると
「あっ、ピカチュー」と、ポスターを指さします。
そこで、先輩からの助言
「ねえねえ、知ってる、ピカチュウって、ネズミなんよ」
「それからね、ミッキーマウスも、ネズミなんよ」と、
真実を伝えます。
子どもの夢を壊さないように、真実を伝える難しさを痛感します。
2019年9月2日
いたやどクリニック 木村彰宏