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2014.06.04
聴診器のむこうに 芸術はバクハツだあ
3才前の男の子は、小麦粘土を触る負荷テスト。
幼稚園で遊ぶ時、小麦粘土でかぶれないかのテストです。
持って来られた粘土を前に、
「なんでも、好きな物を作ってごらん」と、
誘いかけても、手は動きません。
白い粘土を手に持って、「ゆきだるま つくろお」って、
雰囲気作りしますが、
手は動きません。
30分後、様子を見に行くと、いろいろな造形品
「黄色いのは、ありくいです。青いのは、タケノコです」と、
おかあさんの説明が入ります。
そうそう、待っていたのはこれです。
芸術に、決まった形はありません。
もっと、もっと、バクハツしましょうね。
2014年6月4日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.05.30
聴診器のむこうに クマの診療所は大忙し
5月になり4泊5日の自然学校に行かれる5年生が相談に来られます。
山の中で、食物アナフィラキシーや喘息発作がおきると大変です。
いろいろな準備を伝えて、最後は喘息の吸入薬を
しっかりと使うようにダメだしします。
「もし、自然学校で喘息の発作がでたら、
お医者さんは近くには いないからね」
「クマの診療所ならあるけど、
治療の後の診察料は、なんだと思う?」
「もちろん、お代は、お魚一匹。
なければ おしりガブリだからね」
男の子は、わたしの話を真剣な顔で聞き取り、うなづきます。
「だから、吸入のお薬、しっかりとしておこうね」
これでもう大丈夫、
男の子を怖がらせないで、今日も指導を終了します。
2014年5月30日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.05.29
聴診器のむこうに まいあさ登山
9才の女の子の日課は、まいあさ登山
近くの裏山に、登ってから学校に出かけます。
「からだをしっかりと動かすと、あたまも良くなるんだよ」
と、わたしが伝えますと、
すかさず「ボケ防止にも なるのかな」とは、看護師さん。
視線が、心もち わたしのほうを向いているのは、
気にしすぎなのかなっ
2014年5月29日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.05.26
聴診器のむこうに 京の銘菓
京都から診察に来られたおかあさんは、
手作りの「ポンデリング」を持参されます。
妹さんは普通の「ポンデリング」の負荷試験、
お姉さんは、アレルギーが強くて、普通タイプは難しく、
そこで、おかあさんの「手づくりポンデ」の登場です。
ホワイトソルガムと米粉、それにメープルシロップで作ります。
わたしには、あんこが入った「手づくり和菓子」風
お昼に、ありがたくいただくことにしましょう。
2014年5月26日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.05.23
聴診器のむこうに 初めてのチョコの味
5才の男の子は、はじめてチョコに挑戦します。
なるべくシンプルなものと、
カカオ成分72%、86%、95%から、選択します。
はじめに95%のものを、半粒くちに入れ、
「お味はどうですか」って、聞くまでもなく
テーブルにうつぶせになり、見開いた眼が 全てを語ります。
はじめてのチョコの味は、ほろ苦い味がしました。
2014年5月23日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.05.22
聴診器のむこうに おかわり王子
今年、入学した男の子は、給食が大好き。
今日は、カレーライスを、9回おかわり。
月、火、水、木の4日で25回おかわりと、記録街道をばく進中。
小児科的には、新しい環境への良い適応なので OKなのですが、
栄養学的には、メタボが心配です。
「おかわり王子さん」に、どんな一言をかけると良いのか、
春の迷いが また一つ増えました。
2014年5月22日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.05.19
聴診器のむこうに リュックでガオ~
もうすぐ2才の男の子は、リュックでガオ~
椅子に上って、リュックでガオ~
「赤ちゃんゴジラ」の誕生です。
さっそく、写真に記録して、後世に伝えましょう。
2014年5月19日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.05.15
聴診器のむこうに ゴジラへの目覚め
9才の男の子の手には、おいしそうな本
「先生も、お好きかと思いまして」と、おかあさん。
はい、ゴジラものは大好き、大好物です。
4才の頃から、映画館で全シリーズを見ましたよ。
男の子は、TVの特集のあと、すっかりゴジラにはまったとか。
ゴジラへの目覚めは、人生の楽しみを変えてくれます。
今日から、男の子と先生とは、「ゴジラ友だち」です。
2014年5月15日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.05.13
聴診器のむこうに カエルinかえる
5才の男の子のシャツには、あかガエル
口には、気になるジッパーが・・
男の子と一緒に、中をのぞくと、みどりのかえる
みどりのかえるに ジッパーがあったら どうしよう
次は、なに色kaeruかな?
不思議な空間に、入り込んでいると
「いい加減に、診察に戻ってください」っていう、
看護師さんの声が、聞こえそうになりました。
2014年5月13日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.05.06
聴診器のむこうに このバス座席つき
6才の男の子の手には、バスのおもちゃ
厚紙を切って作りました。
ハンドルも、出入り口も、座席もついています。
「毎日、何かひとつ作ってるんです」と、おかあさん。
日本の技術の伝承は、君の手にゆだねる事にしましょう。
2014年5月6日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.05.03
聴診器のむこうに 365分の1の奇跡
診察を行う時は、名前と生年月日を確認します。
姉妹のお誕生日をみると、じぇじぇじぇ
なんと 同じ日付です。
「お誕生日ケーキは 一つですか」と尋ねると、
答えはYES
「上の子の3才のお誕生日プレゼントが、下の子だったんです」
おかあさんの言葉に、妹さんは、恥ずかしそう。
姉妹のお誕生日会が、50回も 100回も重ねられますように
そして、50年も、100年も 平和な世の中が続きますように。
2014年5月3日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.05.01
聴診器のむこうに ボクの大好きなもの
2才の女の子の手には、ほっぺた△の「アンパンマン」
5才の男の子の手には、身体が青い「くまもん」
外来のボランティアさんの力作です。
みんな、折り紙が大好きです。
次は、どんな折り紙キャラクターが登場するのか、とても楽しみです。
2014年5月1日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.04.29
聴診器のむこうに 朝からならんで
5才の男の子の腕には、大きな時計。
関東地方でブレイクしている時計です。
予約販売で、なかなか手に入らないとか。
おかあさんは、3000円を片手に、
開店前からお店に並ばれたそうです。
わが子のためなら、眠さも なんのその。
母の愛は、プライスレスです。
2014年4月29日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.04.29
聴診器のむこうに 手作り売れ筋
「おすそわけ です」
おかあさんが、小さな袋を出されます。
中には、かわいいクッキーが入っています。
しかも、原材料表示付き
米粉、きび砂糖、ショートニング、きな粉、豆乳、片栗粉、塩
アレルギーを起こしやすい食材は、使われていません。
さっそく、袋から取り出して、気になるお味を確かめます。
「う~ん、おいしいです」
看護師さんにも大好評、
商品化も、夢ではありません。
2014年4月29日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.04.24
聴診器のむこうに 夢は新幹線
男の子の夢は、新幹線に乗る事。
おかあさんにおねだりしますが、かないません。
ここで、状況を打開するのが、わたしの役割。
「わかった!先生が 新幹線に乗せてあげようか」
小さな紙に絵を描いて、椅子の上に置いて、
その上に、男の子を坐らせます。
「やったね、新幹線に乗ったよ」
これには おかあさんも 大喜び。
「飛行機にも 載せてあげられるわ」
「ロケットも 大丈夫」と、のりのりです。
男の子は、もうひとつ うれしそうでは なかったのですが・・
2014年4月24日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.04.22
聴診器のむこうに キラキラさん
「先生、参観日でね、今日のキラキラさんに 選ばれたんですよ」
おかあさんの言葉に、7才の男の子は、恥ずかしそうです。
学校では、その日 一番輝いていた子どもを、表彰する制度があるそうです。
男の子は、自分の荷物を置く場所を、
他の人が ぶつからない所にと、工夫していました。
隣の子どもが見ていて、「キラキラさん」に、
推薦してくれました。
それは、素晴らしいことですね。
でも、男の子は 最後まで 恥ずかしそうです。
2014年4月22日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.04.20
聴診器のむこうに 不思議なバッグ
診察を終えた11才の男の子は、赤いバッグを持って出発です。
「なにが 入ってるの?」って、尋ねると、
「サッカー用品、一式です、ボールも入ってます」
思わず、ビーチボールのように
口で膨らませて使うサッカーボールを想像します。
正解は、バッグの大きなスペースと、小さなスペースとの間に
まあるい連絡通路が 開いています。
これで、大きなボールも、すっかり収まります。
「最近のバッグは、すごいでしょ」
おかあさんのフォローに、納得です。
2014年4月20日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.04.17
聴診器のむこうに 鉄道づくし
3才の男の子の背中には、新幹線のリュックサック。
サンタさんにもらった、「サクラしんかんせん」です。
「もっと あるんです」と おかあさんに促されて見ると、
くつも、新幹線です。
さらに、さらに、靴下は、サンダーバード
鉄道づくしのスタイルで、電車も乗れるし、
病院通いは、大好きです。
2014年4月17日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.03.25
聴診器のむこうに 鼻水シュワッチ
花粉症が、真っ盛り。
スギに、ヒノキに、ドンドンふりかけ状態です。
登場したのは、5才の男の子。
胸には、しっかりウルトラ軍団。
目には、特製ゴーグルと、
顔全体を覆う、メタリックマスク。
「鼻水シュワッチ」とならないよう、
完全武装のモデルです。
3分間は、涙も 鼻水も さよならです。
2014年3月25日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.03.15
7+8= 水たまりを通り抜け
いちにちじゅう あめのひは、
おそとに だしてもらえなくって たいくつです。
あめあがりの こうえんは みずたまり。
ボクの いくてを さえぎります。
でも、むこうに、ちゃいろくて まあるいものが みえてます。
ここで ひるまないのが ボクの しんじょうです。
みずたまりを とおりぬけ、ボールをゲット。
「615こめ」は、「みずたまりボール」って、なづけます。
2014年3月15日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏