カンガルーの小部屋

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  • 2013.02.02

    聴診器のむこうに カメレオン芸

    6才の男の子は、一発芸を披露してくれます。

    この日のために、練習をして、「カメレオン」

    目を寄せて、舌を出して、なるほどすっかり、「カメレオン」

    でも、この芸の欠点は、繰り返すと目が痛くなること。

    先生は、十分に見せていただきましたよ。

    さあ、いつもの顔に、戻ってくださいね。

    2013年2月2日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.01.31

    聴診器のむこうに 足が遅くて

    3年生の男の子が尋ねます。

    「先生、ノロウィルスってなに?」

    医学的質問に、お答えするのも小児科医の務めです。

    「ノロウィルスはねっ、かかると、足が遅くなるんだよ」

    男の子は、感心した様子で、うなづきます。

    これは大変、驚いた。

    吉本バージョンから、標準的な説明に、いつ戻すのか迷います。

    「ノロウィルスはねっ・・」

    子どもへの医学的説明をする時には、注意しましょうね。

    2013年1月31日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.01.28

    聴診器のむこうに 大当たり

    「お正月は、なにかいい事、あったの?」

    6才の男の子に、尋ねます。

    後ろから、おかあさんが代わって答えられます。

    「北海道旅行が、当たったんです」

    おとなふたりで、2泊3日の旅。

    大当たり、金色の玉です。

    それを聞いた看護師さんは、幸運にあやかろうと、

    男の子に握手を求めます。

    おかあさんは、「この子、一生、結婚できないかも」と、言われます。

    ここで、一生分の運を使い果たしたのではないかと、心配されます。

    いえいえ、そんな心配はありません。

    握手組のわたし的には、幸運が続く一生に間違いなしだと思います。

    でも、幸運のおすそわけは、忘れないでくださいね。

    2013年1月28日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.01.25

    聴診器のむこうに だれのシッポ

    1才すぎの男の子の服には、シッポがついています。

    「だれのシッポかな」っと、体をたどって行きますと、

    きいろい体に、茶色のブチブチ。

    頭には、角も生えていて、キリンさん。

    クリニック小児科のキャラクターです。

    この服で、クリニックの宣伝も、お願いしますね。

    2013年1月25日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.01.21

    聴診器のむこうに いつまでも大切に

    2才を過ぎた男の子が、うれしそうに手袋を見せてくれます。

    まんまるおめめの、くまちゃんふたり。

    「どこにいっても、離さないんです」と、おかあさん。

    ねんねの時も、一緒かな。

    ごはんの時は、どうするの。

    お風呂の時は、待っててね。

    大きくなって、ボクの手には入らなくなっても、

    大切に、しまっておいてくださいね。

    2013年1月21日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.01.19

    聴診器のむこうに あざらしくんファッション

    10才の女の子は、お裁縫が、マイブーム。

    ぬいぐるみのお布団を作って、見せてくれます。

    お布団のほかにも、服を作ったり、

    コシノ三姉妹も、顔まけです。

    でも、あざらしくんの服って、腕や、足の所が難しそう。

    今度は、他の作品も、みせてくださいね。

    2013年1月19日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.01.17

    聴診器のむこうに そのとき2才

    8か月の女の子を抱っこした、おかあさんの指は、黄金色に輝きます。

    「わあ、すごいね、ネイルサロンに行かれたの」と、お聞きしますと、

    「成人式だったんです。母に、この子を預けて、めちゃ楽しかった」

    ということは、二十歳のおかあさん。

    やりとりを聞いて微笑んでいる、看護師さんの大学生の息子さんも、ことし二十歳。

    午後の発達外来に来られた、自我が生まれ始めたばかりの青年も、ことし二十歳。

    18年前は、まだ2才の二十歳です。

    いろんなことがあって、みんな、おおきくなられましたね。

    ハッちゃんのお散歩に出かけながら、朝日が昇ります。

    18年前の朝と同じように、朝日が昇ります。

    今朝は、117。

    これからも、ずーっと続く、大切な一日の始まりです。

    2013年1月17日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

     

  • 2013.01.15

    7+8= ハッちゃん寒くないの

    雪のみちは、肉球がチンチンします。

    わたしは、溝に落ちないように、

    安全に、安全に、歩きます。

    あれれ、ハッちゃん。

    そこは、冷たいお水が流れてるでしょ。

    しもやけになっても、しらないですからね。

    2013年1月15日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.01.08

    聴診器のむこうに ガオガオ~

    カラフル上着の4才の男の子は、

    「これ、なんやと思う?」

    青地に、赤色や黄色のテンテン・

    「ヒョウやで」と教えてくれて、

    ガオガオ・ポーズで、しめます。

    でも、ちっともこわくありません。

    おうちに来ると、

    ハッちゃんが、お尻を咬んでくれますよ。

    2013年1月8日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.12.27

    聴診器のむこうに はだしのサンタさん

    クリスマスが開けると、外来はプレゼントの話題でもちっきり。

    8才の女の子は、サンタさんから、ブーツをいただきました。

    ということは、帰り道のサンタさんは、はだしかなっ。

    寒い季節に、ご苦労様です。

    2012年12月27日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

  • 2012.12.22

    聴診器のむこうに コラボな恐竜さん

    5才の男の子のリュックには、

    不思議な形のぬいぐるみ。

    男の子に尋ねると、「プレシオザウルス。ステゴザウルス。」と、即答です。

    「子どもが書いた絵を、ぬいぐるみにしたんです」と、おかあさん。

    このままお店に出しても、飛ぶように売れますよ、きっと。

    男の子とおかあさんとの、コラボな恐竜さん。

    次の作品が、楽しみです。

    2012年12月22日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.12.22

    聴診器のむこうに サンタのバイト

    5才の男の子は、サンタ帽で診察室に。

    診察のあとは、どこにお出かけですか。

    ケーキの売り場のアルバイトかな。

    それとも、コンビニの店員さん。

    それにしては、上着がミスマッチです。

    戦隊ものか、ライダーものの上着でしょう。

    クリスマスはさむくなるので、身体に気をつけましょうね。

    2012年12月229

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

  • 2012.12.20

    聴診器のむこうに パパがやってくる

    「もうすぐ、クリスマスだね」

    3才前の男の子に、確認します。

    「クリスマスには、誰が来るのかな」っと、

    「サンタさん」という答えを期待して、話しを膨らませます。

    男の子は、しばらく考えたあと、

    「パパ!」

    エエエッ、どう対応してよいのか、対処不能に陥ります。

    おとなが期待する、定番の答え方も、練習してくださいね。

    2012年12月20日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.12.19

    聴診器のむこうに 20年後まで

    12月のはじめに来られた、工作大好きの男の子。

    ドラえもんの「タケコプター」を作ってくれる約束をしました。

    おうちに帰ってから、真剣に考えて、

    「やっぱり、タケコプター作るの、でけへん・・」と、悩む事しきりです。

    でも大丈夫。

    先生は、しばらくは自分の力で通勤できるので、

    そんなに、実用化を急がなくてもいいですよ。

    20年後に完成したら、真っ先に見せに来てくださいね。

    2012年12月19日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.12.14

    聴診器のむこうに オニから電話

    診察室で、2才の男の子がじっとしないので、

    おかあさんは、「オニから電話がくるよ」と、言われます。

    オニや、オバケや、オオカミは、子どもをコントロールする時の定番です。

    でも、このおかあさんの場合は、少し違います。

    スマホのアプリを操作すると、本当にオニから電話がかかってきます。

    他にも、お医者さんバージョンや、救急隊員バージョンが・・

    これは、なかなかすぐれもの。

    さっそく、インターネットで、検索してみることにしました。

    2012年12月14日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.12.13

    聴診器のむこうに だいすき阪急

    5才の男の子を診察しながら、気になるのは、後ろに置かれているバッグ。

    大きな電車のバッグです。

    「阪急、大好きなんです」と、おかあさん。

    お願いして、写真に収めます。

    次に気になるのは、バッグの中身。

    「手袋と、マフラーを、持たせてます」と、おかあさん。

    それなら、すっかり冬バージョンの阪急電車。

    寒いお外を走っても、大丈夫ですね。

    2012年12月13日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.12.07

    聴診器のむこうに 足形アメ

    3才の男の子は、「アメ、アメ」と言いながら、診察室に入ってきます。

    小さな袋入りのアメを、あたまに乗せながら、入ってきます。

    見せてもらうと、「足形のベッコウアメ」

    じーっと手に持っていると、汗で溶けてしまうし、

    あたまに足を乗せるのも、お行儀よくはありません。

    仕方ないから、早くお口に入れてしまいましょうね。

    2012年12月7日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.12.06

    聴診器のむこうに クリスマスには

    小学6年生の男の子がやってきます。

    「ねえ、ねえ、クリスマスには、何をお願いするの?」

    と、12月定番の質問をします。

    男の子は、ひとこと

    「おかね」

    ムムム・・

    これは、返す言葉がありません。

    あとは、サンタさんと、金額の交渉が必要ですけどね。

    2012年12月6日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.12.04

    聴診器のむこうに ドラえもん工作所

    5才の男の子の手には、手作りの剣。

    仮面ライダーなんとかの、武器とのことです。

    何時間もかけて、ひとりで作成。

    その忍耐力には、驚きます。

    「ねえねえ、今度、せんせいに、ドラえもんの『どこでもドア』作ってくれる?」

    と、お願いすると、

    「・・・」

    「だったら、『タケコプター』でもいいよ」

    と、再度お願いすると、

    「『タケコプター』だったら、いいよ」

    と、快諾をもらえます。

    次に来院される時を、楽しみに待ってますからね。

    2012年12月4日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.11.30

    聴診器のむこうに チップに変身

    4才の男の子は、マスク姿。

    にっこり笑って、まあ、かわいい。

    ディズニーランドで調達されたということは、

    ティップとデールのリス兄弟のどちらかですね。

    さっそくネットで、ふたりの身体的特徴を鑑別します。

    項目

    チップ

    デール

    鼻の形状

    三角形

    楕円

    鼻の色

    茶色(赤)

    前歯

    中央に2本

    離れて2本

    ぱっちり

    半開き

     

    以上の諸点をチェックすると、

    あなたは、チップさんですね。

    笑顔が、一番。

    マスクをはずしても、笑顔を忘れないでくださいね。

    2012年11月30日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

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