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2013.02.24
聴診器のむこうに はじめてのミスド
10才の男の子の、今日のお題は「ミスタードーナッツ」
何年もかけて、牛乳が50.5ml 飲めるようになりました。
いろいろなものが、少しずつ食べられるようになって、
今日は「ミスドのハニーチュロ」に挑戦です。
おかあさんが、ミスドの会社に問い合わせをされると、
さっそく、たまごと牛乳の含有量の一覧表が送られてきます。
6つのドーナッツ候補から、「ハニーチュロ」を選抜します。
はじめに、4半個分。
あとで、残りを食べてもらいます。
1時間観察をして、キンコンカンコン、合格です。
生まれての「ミスド・デビュー」
男の子の笑顔が、いつまでも輝いていました。
2013年2月24日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2013.02.23
聴診器のむこうに 最高のバレンタイン
2月14日から、1週間がたちました。
外来を訪れる中学生以上の男子に、今年の成果を質問します。
「冗談でしょ、ゼロです」
殆どの男の子の答えは、ゼロ。
夕方の外来に来られた中学2年生の男の子は、
ちいさな声で、「ひとつです」
耳元に顔をよせて、「ほんめい?」って、重ね聞きします。
男の子は、恥ずかしそうに「ほんめい です」
やったね、よかったね、さいこうだあ。
「食べずに、ずーっと飾っておきなさいよ」と、助言します。
「問題は、ホワイトデイだよ。女の子は、何をあげてもいいもんじゃないんだから、
よ~く、相手の好みをリサーチして、お返しを考えなくっちゃね」
アレルギーの相談以外にも、忙しい毎日です。
2013年2月23日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2013.02.20
聴診器のむこうに ワースト・ワン
7才の男の子は、ミルクを飲む練習中。
ミルクは、少し飲めるようになっても、嫌いです。
診察を終えて、質問をします。
「ボクの、嫌いな物って、なあに?」
「エーッと、こんぶと、シイタケと」と、答えます。
「それなら、こんぶと、シイタケと、ミルクの中で、
一番苦手なのは、なにかな?」
男の子は、究極の質問を前に、考えに、考えて
「しいたけ」と、答えます。
それなら大丈夫。
ミルクは、飲めるようになりますからね。
こんぶと、シイタケの負荷試験は、どうしようかな。
2013年2月20日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2013.02.16
聴診器のむこうに 最大級の幸運児
7才の男の子は、診察が終わると、しきりに何かを伝えようとします。
おかあさんに励まされて、カードを頸にかけます。
カードは2月6日に神戸で行われた、サッカー、キリンチャレンジカップ2013
全日本vsラトビア戦のIDカードです。
試合が始まる前に、選手と子どもが手をつないで、入場するシーンを見られたことがおありかと思います。
男の子は、抽選でそのひとりに選ばれました。
手をつないで入場したのは、全日本の清武選手。
そして、香川選手ともハイタッチしたとか。
清武選手、香川選手と言えば、iPS細胞の山中教授と並ぶ、日本の誇りです。
なんという、ラッキーボーイ、幸せもの、幸運児、
思わず男の子と握手をして、清武選手と香川選手との、間接握手を楽しみました。
2013年2月16日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2013.02.09
聴診器のむこうに 泳ぐアレルギー
男の子に、検査の結果を説明します。
「くだもののアレルギーだけど、バナナとお、キウイとお、リンゴとお、マンゴとお・・」
項目を一つ一つ読み上げていくと、
「先生、マンゴって、なあに」と、逆質問されます。
「えっ、マンゴって、海で泳いでいるでしょ」と、反射的即答をしますと、
うしろから、おかあさんが、
「それって、マンボウですね」と、鋭いつっこみ。
吉本いたやど劇場は、今日も大盛況です。
2013年2月9日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2013.02.03
聴診器のむこうに 妖怪人間みどりがめ
6年生の男の子の腕は、みどりいろ。
「学校で、工作かなにかあったの」と、尋ねます。
「暇だったんで、自分で塗ってみました」とは、その答え。
それでは、「妖怪人間みどりがめ」みたいですね。
でも、今日2月3日は、節分の日。
きれいに洗ってから出歩くかないと、
子どもに豆を投げられますからね。
2013年2月3日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2013.02.02
聴診器のむこうに カメレオン芸
6才の男の子は、一発芸を披露してくれます。
この日のために、練習をして、「カメレオン」
目を寄せて、舌を出して、なるほどすっかり、「カメレオン」
でも、この芸の欠点は、繰り返すと目が痛くなること。
先生は、十分に見せていただきましたよ。
さあ、いつもの顔に、戻ってくださいね。
2013年2月2日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2013.01.31
聴診器のむこうに 足が遅くて
3年生の男の子が尋ねます。
「先生、ノロウィルスってなに?」
医学的質問に、お答えするのも小児科医の務めです。
「ノロウィルスはねっ、かかると、足が遅くなるんだよ」
男の子は、感心した様子で、うなづきます。
これは大変、驚いた。
吉本バージョンから、標準的な説明に、いつ戻すのか迷います。
「ノロウィルスはねっ・・」
子どもへの医学的説明をする時には、注意しましょうね。
2013年1月31日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2013.01.28
聴診器のむこうに 大当たり
「お正月は、なにかいい事、あったの?」
6才の男の子に、尋ねます。
後ろから、おかあさんが代わって答えられます。
「北海道旅行が、当たったんです」
おとなふたりで、2泊3日の旅。
大当たり、金色の玉です。
それを聞いた看護師さんは、幸運にあやかろうと、
男の子に握手を求めます。
おかあさんは、「この子、一生、結婚できないかも」と、言われます。
ここで、一生分の運を使い果たしたのではないかと、心配されます。
いえいえ、そんな心配はありません。
握手組のわたし的には、幸運が続く一生に間違いなしだと思います。
でも、幸運のおすそわけは、忘れないでくださいね。
2013年1月28日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2013.01.25
聴診器のむこうに だれのシッポ
1才すぎの男の子の服には、シッポがついています。
「だれのシッポかな」っと、体をたどって行きますと、
きいろい体に、茶色のブチブチ。
頭には、角も生えていて、キリンさん。
クリニック小児科のキャラクターです。
この服で、クリニックの宣伝も、お願いしますね。
2013年1月25日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2013.01.21
聴診器のむこうに いつまでも大切に
2才を過ぎた男の子が、うれしそうに手袋を見せてくれます。
まんまるおめめの、くまちゃんふたり。
「どこにいっても、離さないんです」と、おかあさん。
ねんねの時も、一緒かな。
ごはんの時は、どうするの。
お風呂の時は、待っててね。
大きくなって、ボクの手には入らなくなっても、
大切に、しまっておいてくださいね。
2013年1月21日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2013.01.19
聴診器のむこうに あざらしくんファッション
10才の女の子は、お裁縫が、マイブーム。
ぬいぐるみのお布団を作って、見せてくれます。
お布団のほかにも、服を作ったり、
コシノ三姉妹も、顔まけです。
でも、あざらしくんの服って、腕や、足の所が難しそう。
今度は、他の作品も、みせてくださいね。
2013年1月19日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2013.01.17
聴診器のむこうに そのとき2才
8か月の女の子を抱っこした、おかあさんの指は、黄金色に輝きます。
「わあ、すごいね、ネイルサロンに行かれたの」と、お聞きしますと、
「成人式だったんです。母に、この子を預けて、めちゃ楽しかった」
ということは、二十歳のおかあさん。
やりとりを聞いて微笑んでいる、看護師さんの大学生の息子さんも、ことし二十歳。
午後の発達外来に来られた、自我が生まれ始めたばかりの青年も、ことし二十歳。
18年前は、まだ2才の二十歳です。
いろんなことがあって、みんな、おおきくなられましたね。
ハッちゃんのお散歩に出かけながら、朝日が昇ります。
18年前の朝と同じように、朝日が昇ります。
今朝は、117。
これからも、ずーっと続く、大切な一日の始まりです。
2013年1月17日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2013.01.15
7+8= ハッちゃん寒くないの
雪のみちは、肉球がチンチンします。
わたしは、溝に落ちないように、
安全に、安全に、歩きます。
あれれ、ハッちゃん。
そこは、冷たいお水が流れてるでしょ。
しもやけになっても、しらないですからね。
2013年1月15日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2013.01.08
聴診器のむこうに ガオガオ~
カラフル上着の4才の男の子は、
「これ、なんやと思う?」
青地に、赤色や黄色のテンテン・
「ヒョウやで」と教えてくれて、
ガオガオ・ポーズで、しめます。
でも、ちっともこわくありません。
おうちに来ると、
ハッちゃんが、お尻を咬んでくれますよ。
2013年1月8日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2012.12.27
聴診器のむこうに はだしのサンタさん
クリスマスが開けると、外来はプレゼントの話題でもちっきり。
8才の女の子は、サンタさんから、ブーツをいただきました。
ということは、帰り道のサンタさんは、はだしかなっ。
寒い季節に、ご苦労様です。
2012年12月27日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2012.12.22
聴診器のむこうに コラボな恐竜さん
5才の男の子のリュックには、
不思議な形のぬいぐるみ。
男の子に尋ねると、「プレシオザウルス。ステゴザウルス。」と、即答です。
「子どもが書いた絵を、ぬいぐるみにしたんです」と、おかあさん。
このままお店に出しても、飛ぶように売れますよ、きっと。
男の子とおかあさんとの、コラボな恐竜さん。
次の作品が、楽しみです。
2012年12月22日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2012.12.22
聴診器のむこうに サンタのバイト
5才の男の子は、サンタ帽で診察室に。
診察のあとは、どこにお出かけですか。
ケーキの売り場のアルバイトかな。
それとも、コンビニの店員さん。
それにしては、上着がミスマッチです。
戦隊ものか、ライダーものの上着でしょう。
クリスマスはさむくなるので、身体に気をつけましょうね。
2012年12月229
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2012.12.20
聴診器のむこうに パパがやってくる
「もうすぐ、クリスマスだね」
3才前の男の子に、確認します。
「クリスマスには、誰が来るのかな」っと、
「サンタさん」という答えを期待して、話しを膨らませます。
男の子は、しばらく考えたあと、
「パパ!」
エエエッ、どう対応してよいのか、対処不能に陥ります。
おとなが期待する、定番の答え方も、練習してくださいね。
2012年12月20日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2012.12.19
聴診器のむこうに 20年後まで
12月のはじめに来られた、工作大好きの男の子。
ドラえもんの「タケコプター」を作ってくれる約束をしました。
おうちに帰ってから、真剣に考えて、
「やっぱり、タケコプター作るの、でけへん・・」と、悩む事しきりです。
でも大丈夫。
先生は、しばらくは自分の力で通勤できるので、
そんなに、実用化を急がなくてもいいですよ。
20年後に完成したら、真っ先に見せに来てくださいね。
2012年12月19日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏