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2012.03.29
聴診器のむこうに さそりアレルギー
8才の男の子に質問します。
「ボク、何のアレルギーがあるの?」
男の子は、答えます。
「イカとお、タコとお、さそり」
一同びっくり顔。
男の子は、あわてて否定します。
「ボク、さそり、食べてないよ」
確かにそうです。
先生も、さそりは、食べたことがありません。
アレルギーでなくても、食べません。
負荷試験も、しないことにしています。
だから、さそりのアレルギーは、尋ねないでくださいね。
2012年3月29日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2012.03.27
聴診器のむこうに 目が悪くなったわけは
今年、新入学の男の子に、質問します。
「もう、ひらがなは、おぼえたかなっ」
おかあさんは、答えられます。
「字と絵が、大好きで。だから、目が悪くなったんです」
証拠の作品を、見せてもらいます。
なるほど、これは超大作。
でも、目はくれぐれも、大切にしてくださいね。
2012年3月27日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2012.03.25
聴診器のむこうに プラチナ合格証書
青年が、大学合格証書を見せてくれます。
国立大学の医学部の合格証書です。
やったね、やりましたね。
おめでとう。
6年先には、医師免許証を、見せに来てくださいね。
それまで、私も、現役でがんばります。
2012年3月25日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2012.03.17
聴診器のむこうに おかあさんの言うことを
もう少しで5才の男の子は、元気いっぱい。
「この、お魚ね、指をかむよ」
「おかあさんの言うことをきく子は、かまないよ」
「でも、言うことをきかない子は、かむよ。」
と、詳しく説明します。
「ボクは、どっちかな」と、お魚おもちゃをみせて、クエスチョン。
男の子は、どんビキます。
さては、こころに、やましいことが・・。
お魚さんは、みんな、見通しですよ。
2012年3月17日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2012.03.14
聴診器のむこうに シッポつき
7か月の赤ちゃんは、ティガーのオーバーコート。
「きゃあ、かわい」と、看護師さんの歓声があがります。
「しっぽも、あるんです」と、おかあさん。
赤ちゃんを、くるりと回して、見せていただきます。
診察室に置いてある、カンガと、ルーのぬいぐるみも、大喜びです。
2012年3月14日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2012.03.02
聴診器のむこうに ワンワン2世
1才の男の子の足元には、ワンワン2世。
ハッちゃんタイプの、茶色ワンちゃんです。
「どこで、買われたの?」って、尋ねます。
「神戸阪急です」と、おかあさん。
神戸阪急と言えば、ハーバーランドで20年間の営業。
3月11日に閉店します。
ワンワン靴は、その先も、神戸の街を、男の子と一緒に歩いていきます。
2012年3月2日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2012.02.29
聴診器のむこうに 兄弟しんかんせん
男の子、ふたりの背中に、しんかんせん。
おとうとさんの年は、1才3か月だから、ひかり103号
おにいさんの年は、3才1か月だから、のぞみ301号。
ふたり、なかよく、遊びましょうね。
2012年2月29日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2012.02.26
聴診器のむこうに ベストドレッサー
4才のお嬢さんの、ファッションセンスのよさに、びっくりします。
お洋服と、リボンは、パープル。
スカートと、靴下と、靴は、黒色で、びしっと決めています。
わたしはというと、「いいものを買っても、おとうさんが着ると、カッコよくなくなるよねえ」と、不思議がられます。
色合いのコーディナートも、着こなしも、ベストドレッサーですね。
2012年2月26日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2012.02.24
聴診器のむこうに カメラ目線
6才男の子は、上着を脱ぐと、カメラ目線。
思わず、ポーズをとってしまいます。
いつもは、カメラをぶら下げ、撮る方の立場。
撮られる方にまわると、緊張するものなのですね。
2012年2月24日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2012.02.23
聴診器のむこうに 独唱したよ
7才のお嬢さん。
大活躍のお話を聞かせていただきました。
文化ホールの声楽コンクールで、独唱したそうです。
「AKBのうた?。それとも、嵐のうた?」と、尋ねます。
予想に反して、「ドイツ語のうた」
「すごいね。だったら、東京のプロダクションからのお誘いが来たら、どうするの」と、意向調査を行います。
女の子は、「行きます」と、しっかりとした答え。
日本の未来は、明るいです。
2012年2月23日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2012.02.21
7+8= マスクのダンス
わたしの、いまのブームは、「マスクダンス」
おかあさんが、お顔や、しっぽに、マスクをかぶせます。
わたしは、マスクを取ろうと、引っ張ります。
ゴムは伸びるけど、マスクはあともどり。
マスクをおいかけて、
くるり、クルクル。
マスクのダンス。
おうちの中でも、しっかり運動。
女の子は、ダイエットしなくっちゃ。
2012年2月21日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2012.02.20
聴診器のむこうに 夢は箱根駅伝
7才の男の子は、おとうさんと一緒に、朝のランニング。
将来の夢は、東洋大に入ること。
そして、箱根駅伝にでること。
予勢をかって、プロ野球の選手になること。
心肺機能を高めておけば、どんな夢もかないますからね。
2012年2月20日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2012.02.18
聴診器のむこうに すごいの発見
「あっ、すごいの発見」
座った男の子の足元を見て、思わず声が出てしまいます。
「えっ、どうしたんですか」と、おかあさんが驚かれます。
わたしの目は、男の子の足元にくぎづけ。
「写真、撮らせてね」と、カメラを取りだすと、おかあさんは、身体の異常じゃない事に気づかれて、安心されます。
人騒がせな、ワンちゃん靴。
でも、なかなかの、すぐれものですね。
2012年2月18日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2012.02.08
聴診器のむこうに 体重は自分で
大きくなると、体重は、自分で測って申告します。
6才の男の子の体重は、「191キロ」
それって、小数点が抜けてるでしょ。
4才の男の子の体重は、「6度1分」
それって、体温でしょ。
体重は、自分で。
病院で、お勉強しましょうね。
2012年2月8日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2012.02.03
聴診器のむこうに 節分あれこれ⑤
診察室に入ってきた5才の男の子。
「あっ、ちょっと待って」と、何かを取りに出ていきます。
手に持ってきたのは、鬼のお面。
頭にかぶって、ガオー。
「写真を撮らせてね」とお願いすると、ポーズを決めて「ガオー」
今夜は、あなたが主役です。
2012年2月3日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2012.02.03
聴診器のむこうに 節分あれこれ④
「幼稚園では、なにするの」と、わたし。
「まめまき」って、6才の男の子。
「おには、そと。ふくは、うち。だね」と、わたし。
「おにって、どこにいるん?」と、男の子からの、先制の質問。
「おにはね、世間には、いっぱい、いるからね」
「年金泥棒おにや、原発おにや・・」と、説明します。
渡る世間は、おにばかり。
たのしい説明が、思いつかない、わたしでした。
2012年2月3日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2012.02.03
聴診器のむこうに 節分あれこれ③
「保育園で、なにするの」と、わたし。
「おにまき」って、5才の男の子。
お願いですから、「おに」は、まかないでくださいね。
おには、十分間に合ってますからね。
2012年2月3日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2012.02.03
聴診器のむこうに 節分あれこれ②
「節分は、なにするの」と、尋ねます。
「豆まき。おには、そと、ふくは、うち」って、8才の男の子。
「ふくって、なに」と、追加の質問。
「ふくって、神様」と、男の子。
8才になると、さすがに答えも進化します。
「神様って、貧乏神のこと?」と、変化球をなげますと、
さすがに答えは「・・・」
ふくとは、宝くじが当たる事です。
それに、おとうさんのお給料が上がる事です。
しっかり豆を投げて、「ふく」を呼び込みましょうね。
2012年2月3日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2012.02.03
聴診器のむこうに 節分あれこれ①
「今日は、幼稚園でなにするの」と、わたし。
「まめまき」って、6才の男の子。
「おには、そと。ふくは、うち。って言うけど、ふくって何?」と、わたし。
「・・・」男の子は、正解にたどりつけません。
「ふくは、おにの反対だよ」と、スペシャルヒントを出します。
「にわ、か」と、男の子。
それも言うなら、「にお」でしょ。
小学校に入ったら、ひらがなのお勉強が始まりますからね。
しっかりと、お勉強してくださいね。
2012年2月3日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2012.01.31
聴診器のむこうに 亀吉
「ハムスターは、どうしたの」
「里子に、出しました」と、おかあさん。
11才の男の子には、アレルギーがあるので、毛がでるペットは飼えません。
「代わりに、カメを飼ったんです」って、言われるので、
「名前は、何」って、尋ねます。
「亀吉」と、男の子。
なんと、古風な名前なんでしょう。
「お手、する?」
「しません」
「しっぽは、振る?」
「ふりません」
と、短いやりとりが、続きます。
「かわいがってあげてね、きっと、竜宮城からの、招待状がくるからね」と、
大切な助言も忘れない、わたしでした。
2012年1月31日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏