カンガルーの小部屋

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  • 2012.10.27

    聴診器のむこうに まっくろくろすけ

    「先生、似てるでしょ」

    4才の男の子のおかあさんが、言われます。

    誰に似ているのかなって、思っていますと、

    「『まっくろくろすけ』に、似てるでしょ」と、おかあさん。

    そういえば、顔がまあるくて、メガネも決まってて、

    「まっくろくろすけ」そのものです。

    「くろちゃん」と呼びかけると、

    「ちがう、まっくろくろすけ!」と、男の子もこの名前が気に入っているようです。

    でも、お風呂に入る時には、注意しましょうね。

    「まっしろしろすけ」になると、うちのナナちゃんと、区別つかなくなりますからね。

    2012年10月27日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.10.25

    聴診器のむこうに お手かき

    2才の男の子を診察しますと、

    手の甲に不思議な文様。

    「どうしたの」と尋ねると、

    「おねえちゃんが、かいたの・・」

    ファッションなのか、おまじないなのか、わかりません。

    これは、「お絵かき」じゃなくて、

    「お手かき」ですね。

    2012年10月25日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.10.23

    聴診器のむこうに 豚にしないでね

    5才の男の子は、魔法使いのスタイルで登場です。

    ハロウィンが近いので、おかあさんに、帽子とマントを買ってもらいました。

    気に入ったので、この姿で幼稚園に行きました。

    でも、お願いですから、魔法の練習はしないでくださいね。

    友だちみんなが、ねずみや、ぶたになると、困りますからね。

    2012年10月23日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.10.14

    聴診器のむこうに おとうさん似の

    一年生の男の子と、秋の遠足の話題で盛り上がります。

    「おとうさんに似た動物、なにか、いたかなあ」と尋ねると、

    答えは意外にも、「いのしし」

    思わず噴き出しそうになります。

    かんがるうっ子に同じ質問をすると、

    答えは何と言われるか、想像がつくだけに、

    聞かない事にしましょうね。

    2012年10月14日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.10.10

    7+8= これにするんだから

    おとうさんが読みはじめた新聞から、広告がポロリ。

    「あっ、わたし、これにする!

    この、ピンクのカメラにするんだから」

    わたしを撮るんだったら、

    おとうさん、

    このカメラにしてくださいね。

    2012年10月10日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.10.07

    聴診器のむこうに タイガー君

    9か月の男の子の足元に、タイガー君。

    ベビー服を見ると、タイガー君。

    男の子の名前も、タイガー君。

    来年こそ、優勝できますように・・・

    2012年10月7日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.09.29

    聴診器のむこうに まるに十の字

    兄弟の胸には、「丸に十」のマークがついています。

    「島津製作所のTシャツですか」と尋ねると、

    「ご当地キャラの、『薩摩剣士 隼人』です」と、おかあさん。

    ふたりの兄弟には、4か月の妹がいます。

    「だったら、妹さんを、守ってあげなくちゃね」とプレッシャーをかけると、

    「うん」と、心地よい答えが返ります。

    薩摩剣士は、強い味方です。

    2012年9月29日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.09.25

    聴診器のむこうに オーケー

    黒いTシャツ姿の男の子は、今日がお誕生日。

    4才になりました。

    Tシャツの絵柄は、「 I’m ok 」

    ぐるりと回ると、新幹線。

    4才の、「てっちゃん」誕生です。

    線路をはずさないように、まっすぐ大きくなってくださいね。

    2012年9月25日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.09.21

    聴診器のむこうに 小さいから

    来月で4才になる男の子は、

    得意げに「4さいに、なるねん」

    「じゃあ、4才の次は、何才になるの」って、質問すると、

    「つぎは、しらんねん」

    「3の次は、4でしょ、だったら、4の次は、なんさいかな」

    と、かさねて尋ねると、

    「まだ、ちいさいから、しらんねん」

    なるほど、なるほど、

    あまり先のことを考えると、

    はやく年を取りますからね。

    「しらんねん」ことは、いいことですよ。

    2012年9月21日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.09.10

    聴診器のむこうに オセロ兄弟

    今年一番の「日焼け君」。

    手の甲と、手のひらを並べて、記念写真です。

    妹さんも参加して、オセロ大会の始まり、始まり~。

    帰り道でも、オセロゲームで、楽しんでくださいね。

    2012年9月10日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.09.04

    聴診器のむこうに だれの足跡

    男の子の背中に、足跡が4つ

    だれの、足跡なんでしょう。

    さっそく、足跡をたどって、

    探索活動を始めます。

    男の子の胸の方に回ると、「キョロちゃん」が、こんにちは。

    迷宮入りかと思われた「足跡捜査」は、数秒で解決にこぎつけました。

    2012年9月4日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.09.02

    聴診器のむこうに 今日はなんにち

    10才の男の子のTシャツ柄は、カレンダー?

    「今日は、9月1日でしょ。2月1日とは違うからね」と、Tシャツの数字をめくります。

    男の子は、「この数字しかついてないから」と、いいわけをします。

    よく見ると、テニスのスコアボードの柄です。

    9月になったことを、意識しすぎたのかなあ。

    2012年9月2日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.08.23

    聴診器のむこうに クワガタ3先生

    先日、お散歩道でつかまえた、クワガタくん。

    クワガタ3先生に、身元照会をお願いしました。

    パソコンの画面を開いて、「それ、ミヤマクワガタでしょ」

    日本新記録の速さで、即答です。

    2012年8月23日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.08.05

    聴診器のむこうに 帰って行ったウルトラマン

    「まあ、ウルトラマン」

    看護師さんの声に、改めて見直すと、

    男の子の服は、「ウルトラなんとか」の、上下です。

    「空を、飛べる?」って、尋ねると。

    「ムリ」

    「怪獣を、やっつけてくれる?」って、お願いすると、

    「ムリ」

    それでも、「シュワッチ」ポーズを、お願いします。

    ウルトラマンには、夏休みはありません。

    診察が終われば、ひとっ飛びで、お仕事に、帰りましょうね。

    2012年8月4日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.08.03

    聴診器のむこうに もうすぐ5才

    男の子は、今日が4度目のお誕生日。

    「何才かなっ」と尋ねると、

    「もうすぐ、5才」

    文脈としては、おかしくありません。

    でも、お誕生日を迎えた日に、すぐ次の年を考えるとは、

    なかなかの優れもの。

    めざせ、日本一の少年!

    2012年8月3日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

  • 2012.07.11

    聴診器のむこうに うずしお

    小学5年生は、4泊5日の自然学校のまっさかり。

    山や海に出かけます。

    食事の事、喘息の事、虫さされの事。

    助言には、事欠きません。

    しあげは、いつもの危機管理。

    クマが出た時の逃げ方や、オオカミの鳴き声の聞き分け方 などなど。

    本日主役の女の子は、南淡路でのお泊りです、

    南淡路といえば、「うずしお」です。

    「船から落ちた時に、うずしおから脱出する練習って、してる?」と、確認します。

    女の子は、「? ? ?」

    「帰ったら、洗濯機の中に入って、外に出る練習をするとよいからね」と、指導します。

    何が起こるか分からないのが、現代です。

    「備えあれば憂いなし」

    ご用心、ご用心。

    2012年7月11日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.06.29

    聴診器のむこうに きいろい恐竜

    3才の男の子の、今日の課題は、玉子スープの負荷試験。

    おかあさんが作ってくれたスープを、いただきます。

    判定の時間になり、入ってきた男の子のTシャツに、釘付けです。

    きいろのTシャツに、きいろの恐竜。

    もしかして、さっき食べたのは、恐竜の卵・・。

    いえいえ、そんなはずはありません。

    外来診察では、ときどき不思議な事がおこります。

    2012年6月29日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.06.26

    聴診器のむこうに 進化系

    8才の男の子のTシャツは、みず系ポケモン。

    ミジュマル→フテチマル→ダイケンキと進化します。

    男の子は、まだ、ミジュマル・レベルかな?

    でも、ミジュマルの方が、かわいくて・・

    進化しても、笑顔をわすれないでいてくださいね。

    2012年6月26日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.06.25

    聴診器のむこうに ぬいぐるみの値段

    女の子が手にしているのは、大きなぬいぐるみ。

    大切に、お膝に抱えます。

    「それ、どうしたの?」って、お尋ねしますと、

    「UFOキャッチャーで取ったんです」と、後ろから、おかあさん。

    ずいぶん元手がかかったそうです。

    熱くなると、お店で買った方が安くなる時がありますよね。

    わたしのUFO流儀は、200円だけ。

    取れても取れなくても、それでおしまいです。

    ずいぶんとお金を使い、その流儀を、学びました。

    2012年6月25日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.06.24

    聴診器のむこうに つをとって

    5年生の男の子は、自然学校を前に、手のひらに怪我をしました。

    自然学校では、いろいろなことを体験するので、

    片手が使えないと、とても不便。

    中でも、魚つかみは、めったに体験できないイベントです。

    素早く逃げる魚を、両手でつかみます。

    片手を痛めた男の子に、助言します。

    「ねえねえ、魚つかみの『つ』をとって、魚かみにしたら」

    「あざらしや、オットセイは、こうやって、魚を口で捕まえるでしょ」と、

    実演します。

    気のいい男の子は、私の真似をして、口をあけて、魚を捕まえる動作をします。

    そうそう、その心意気。

    楽しんでなんぼの世界です。

    しっかり楽しんで、帰ってらっしゃいね。

    2012年6月24日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

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