カンガルーの小部屋

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  • 2011.02.09

    聴診器のむこうに いくつものポケット

    1歳半の検診でであった男の子は、食べることが大好き。

    大きな体をしています。

    おとうさんと、おかあさん、おばあさんにおじいさん。

    それに、ひいおばあさんまでが同居です。

    喜ぶ顔が見たくて、みんながお菓子を与えます。

    そこで、一言アドバイス。

    「お話ができるようになったらね、にっこり笑って『お菓子を買うお金をちょうだいね』と言うのよ」

    乳児検診も、忙しいものです。

                          2011年2月9日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.02.08

    聴診器のむこうに 板宿へ出発進行

    5才の男の子は、鉄道ファン。

    帽子に、バッグに、行き先案内板に、

    阪急グッズで身を固め、敬礼しながら「出発進行・・」

    堺市から来られたので、「なぜ、阪急電車なの?」とお聞きしますと、「いたやどに来るときに、乗ってこられるから」

    通院を楽しんでいただければ、それだけでありがたく思います。

                          2011年2月8日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.02.07

    聴診器のむこうに おねえちゃんもリス

    5才の男の子がきているスモックの胸には、ケロッピのワッペン。

    「ボク、カエル組なの?」と尋ねますと、「ちがう」という返事。

    「だったら、何組?」と、話をふりますと、「リス、おねえちゃんも、リス」と答えます。

    「へえ、ボクのおねえちゃん、リスやったの。」と、不思議さを伝えます。

    「そう、リス」とダメ押しの答え。

    世の中には、リスの兄弟が病院にくることもあるものなのですね。

                          2011年2月7日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏   

  • 2011.02.06

    聴診器のむこいうに ながいもの

    3才の男の子が、大切に抱いているのは「ながいもの」

    先には、お顔がついています。

    「えっ、これ、なに?」と聞きますと、「うつぼ」

    中学一年生になるお兄さんが、子どもの時に買ったぬいぐるみ。

    10年近くの年月を経て、おとうと君に引き継がれました。

    つぎの10年後は、誰に引き継がれるのでしょうね。

                          2011年2月6日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏 

  • 2011.02.05

    聴診器のむこうに ボクはO型

    インフルエンザ迅速検査が陽性の6才の男の子に、説明しました。

    「ボクは、A型だからね」

    「ちがう、ボクは、O型」と、言います。

    「だから・・A型だからね」と、もう一度伝えますと、

    「だって、O型だもん」と、反論されます。

    そうです、あなたは「O型のインフルエンザ」です。

    すぐに元気になること、請け合いますよ。

                          2011年2月5日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.02.02

    聴診器のむこうに 心理学部

    18歳の男の子は、推薦で大学入学が決まりました。

    「なに学部なの?」と、尋ねますと、

    「心理学部!」

    「そう、心理学部で、なにを勉強するの?」と、詳しく尋ねますと、

    「・・・」

    「先生の希望としては、女性心理をしっかりと勉強してね・・女性心理ほど、難しいものはないと思うから」と助言します。

    診察の合間にも、おもわず本音が出てしまいました。

                          2011年2月2日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.02.01

    聴診器のむこうに 1/2成人式

    10歳の女の子から、質問をお受けしました。

    「おとなになったと思うときは、どんなときですか?」

    1/2成人式を迎えた子どもに、学校からの宿題が出されたようです。

    「①家族のありがたさがわかるようになった時」

    「②世の中のためになる仕事をしようと思った時」

    と、お答えしました。

    女の子の夢は、将来科学者になることです。

    いっぱい研究して、発明することです。

    介護のことも、よろしくお願いしますね。

                          2011年2月1日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.01.27

    聴診器のむこうに 子どもの時には

    ワニのお人形が怖かった男の子も、もう5歳半。

    ワニさんは、もう、すっかり大丈夫になりました。

    「子どもの時は、こわかったけどな」と言います。

    えっ、まだあなたは、子どもだと思うけど・・

    「今はなっ、ゆうれいと、ゾンビが怖いねん。」

    「ゾンビは、急に出てくるしな」と、体全体を使って、説明します。

    怖いものがないより、ある方がいいですよ。

    ちなみに、私が怖いのは、おうちに住んでいますよ。

                          2011年1月27日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.01.26

    聴診器のむこうに 3つ子でなくって

    10か月になる双子の男の子は、10kgをこえて、まるまるちゃんです。

    ひとりは、積極的で、もうひとりは、甘えん坊。

    「毎日、大変ですね」と言いますと、「3つ子でないから、大丈夫です」

    えらいですね、おかあさん。

    なにごとにも前向きな、おかあさんの姿勢は、きっと子どもさんにも伝わりますよ。

                          2011年1月26日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏 

  • 2011.01.25

    聴診器のむこうに おがないねえ

    予防注射を頑張った3歳の男の子は、ご褒美にもらった「しまじろう」のシールを見て、

    考え込みます。

    「もう字が読めるのっ」と、たずねますと「『お』だけが読めるので・・」と答えられます。

    シールを見ると「ちゅうしゃがんばったね!」

    残念ながら『お』の字は、見当たりません」

    ハッちゃんに話したら、「ボクには、おがあるよ」と、言いそうですね。

                          2011年1月25日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏 

  • 2011.01.22

    聴診器のむこうに わたしのクツ

    2才の女の子は、クツをはくのが、だいっきらい。

    はかせようとすると、靴下のままで、逃げ回ります。

    そこで登場するのは、アンパンマン。

    女の子は、お気に入りの靴に、おとなしく履かせます。

    さすが、子どもの味方アンパンマン。

    女の子をバイキンマンから、守ってくれましたね。

                           2011年1月22日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2011.01.10

    聴診器のむこうに アンパンマンバッグ

    おかあさんの手に、かわいいバッグ。

    「どうされたのですか」と、お聞きしますと、「名古屋の『アンパンマンショップ』で、買いました」とのこと。

    いまではすっかりと、おかあさんの持ち物です。

    わたしが持ち歩くと、ただの「ヘンなおじさん」ですが、おかあさんには、とってもよくお似合いですよ。

                           2010年1月10日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2011.01.09

    聴診器のむこうに 双子のフリーター

    7才の双子さんは、じゃれあいながら、にぎやかに登場。

    ポケモンゲームを手に持って、質問の嵐です。

    「○○ポケモンは、もう取った?」

    「××ポケモンとは、戦った?」

    そこで、いよいよ調査の開始です。

    ゲーム機の、ふたりのプロフィルを開いて職業欄をみると、フリーター。

    一年生にして、フリーターとは、思い切った職業選択ですね。

                           2010年1月9日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2011.01.07

    聴診器のむこうに エビでタイを

    男の子と、おかあさんは、週末に東京旅行の予定。

    おとうさんは、お仕事で残られます。

    「だったら、おとうさんに何かおみやげを買ってくるんよ。『エビでタイを釣る』っていうし」と、助言します。

    「ボク、伊勢エビのほうがいいなあ」と、男の子。

    伊勢エビとは、新年早々、縁起がいいですね。

    でも、コストパーフォーマンスが下がります。

    エビはエビでも、小エビにしておきましょうね。

                           2011年1月7日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.12.30

    聴診器のむこうに 泣かなかったよ

    7才の女の子は、予防接種をすると「ワ~ン」と大声で泣きます。

    ひとしきり泣いた後は、「泣かなかったよ」と、ケロリ顔。

    悪いとは思いながら、おかあさんと顔を見合わせて、大笑い。

    「大丈夫、大丈夫。泣かなかったからね」と、みんなで証拠を否認することにしました。

                           2010年12月30日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.12.29

    聴診器のむこうに ワイン通

    1才の男の子は、豪華なマグで、ドリンクタイム。

    光の加減で、ブドウ色に見えたものですから、「ワインですか?」と、お聞きします。

    「いいえ、お茶です。」

    セレブな方は、お茶を飲んでも、高級なものに見えるものなのですね。

                           2010年12月29日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.12.28

    聴診器のむこうに 大好きなちゃいろ系

    3才の男の子は、バイキンマンに夢中。

    でも、もうひとつの趣味の世界があります。

    予防注射に来られて、手には大きなパンの袋。

    ブドウパンが、大好きだそうです。

    他にも大好きなのが、コロッケ、照り焼きチキン、里芋の煮物は、少し濃い口で。

    どの食べ物も、ちゃいろ系。

    バイキンマンのむらさき系との接点がつかめぬままに、サヨナラとなりました。

                           2010年12月28日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.12.28

    聴診器のむこうに くるみちゃん

    もうすぐ4才になる女の子の、おなまえは「くるみ」ちゃん。

    おかあさんのおなかは、もうすぐ産まれてくる、いもうと君だか、おとうと君だかで、大きく張り出しています。

    「前にね、『くるみ』っていう題名のマンガを読んだよ。」と、深見じゅんさんの本を、ご紹介しました。

    「外は固いけど、内には豊かな栄養がつまってる」

    そんな思いが込められて、つけられた名前。

    京都で開かれたカウンセリングの研修会で、お聞きしたことを思い出します。

    4才の「くるみ」ちゃんも、やさしいお姉さんになってくださいね。

                           2010年12月28日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.12.26

    聴診器のむこうに 早く走れたよ

    運動会の練習で、転んで、くやしなみだを流した年長さん。

    おまじないに、ナナちゃんの似顔絵を、絆創膏に描いてあげました。

    久しぶりの診察で、運動会の報告をしてくれます。

    本番では、みごとに走りきって一等賞。

    ナナちゃんのおまじないは、御利益があるようですね。

                           2010年12月26日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.12.25

    聴診器のむこうに 名なしのかたつむり

    6才の男の子は、虫が大好き。

    「へえ、すごいねえ。じゃあ、ゴキブリや、ダンゴムシも飼ってるの?」と尋ねますと、「いいえ」

    実は、かたつむりを飼っているとか。

    「お名前は、なんてつけてるの?」と質問しますと、「・・・」

    名前はつけていないけど、赤ちゃんがたくさん生まれたそうです。

    今からでもいいですから、ひとり一人の赤ちゃんに、名前を付けてあげてくださいね。

                           2010年12月25日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

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