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2010.12.24
聴診器のむこうに サンタボール
今夜は、クリスマスイブ。
10才の男の子は、サンタをつかまえると、張り切っています。
でも、サンタは妖精の国のひと。
つかまえるには、サンタナビと、サンタボールが必要です。
100才にならないと、サンタさんをつかまえるアイテムは、手にはいりません。
あと90年、
元気に暮らせたら、きっとサンタさんに会えますよ。
2010年12月24日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.12.23
聴診器のむこうに しっぽが生えてるよ
9か月の男の子のおしりに、「しっぽ」が生えています。
外来に来られる子どもさんに、「ゲームばっかりしていると、いまに、しっぽがはえてくるよ」と、教えることにしていますが、9か月から、生えてくるとは驚きです。
「ディズニーストアーで、買ったんです。かわいいでしょ。」と、おかあさん。
その言葉を聞いて、安心しました。
でも、こんなかわいいしっぽが生えてくるのなら、毎日ゲームをするのも、わるくはないですよね。
2010年12月23日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.12.22
聴診器のむこうに ダダンダン
バイキンマン大好きの男の子。
またまた、新しいメカを持って、登場です。
メカの名前は、「ダダンダン」
高知のアンパンマンミュージアムでの、ご購入です。
ここまで来ると、りっぱにマニアの領域。
この世界の頂点を、極めましょうね。
2010年12月22日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.12.21
聴診器のむこうに ジェネレーション・ギャップ
6才の男の子は、はなメガネ。
「大村崑ちゃんって、知ってる?」
男の子と、おかあさんは、ハテナ顔。
看護師さんは、うなづき顔。
大村崑さんは、神戸市長田区の東尻池出身。
診察室に、世代間格差が生まれた瞬間です。
2010年12月21日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.12.20
聴診器のむこうに 寅年のおわりに
9か月の男の子は、ディズニーのティガーすがた。
「かわいいね」って、伝えますと、おかあさんの顔が、とろけそうになります。
寅年も、あと少しでおわります。
名残惜しいのですが、来年は、ラビットすがたで、登場してくださいね。
2010年12月20日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.12.16
聴診器のむこうに カセットボンベ
8才の女の子に、クリスマスプレゼントのリサーチをします。
「サンタさんに、なにをお願いするの?」
女の子は、「カセット」と、答えます。
「えっ、カセットボンベ?。お料理をするの」と、聞き返しますと、女の子は「???」
サンタさんが、輸送中にカセットボンベが爆発でもしたら大変です。
危険物をお願いするのは、やめましょうね。
2010年12月16日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.12.15
聴診器のむこうに じょうずに留めたよ
「わあ、上手だねえ」
待合室から歓声があがります。
カメラを片手に出向くと、たった今、上着のボタンを留めたばかりの満足顔。
4才の男の子の、挑戦です。
「写真を撮らせてね」とお願いしますと、Vサインをつくります。
年の数だけ、ボタンを留められるようになりましたね。
わたしなら、年の数だけのボタンは、朝までかかりそうですが・・・
2010年12月14日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.12.09
聴診器のむこうに 予防接種のあとで
3才の男の子は、予防接種をしても、泣きません。
「これから、イケヤに連れて行きますから」と、おとうさん。
「えっ、あのイケヤ。家具屋さんでしょ。子どもさん、たいくつしない?」と、尋ねます。
「あとで、アイスクリームを食べさせますから」
何時間かイケヤを見て回り、ごほうびがアイスクリーム。
随分と安い時給になりそうです。
2010年12月9日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.11.30
聴診器のむこうに 身代わりヒーロー
6年生の男の子の修学旅行は、広島・宮島コースです。
「宮島の鹿は、凶暴やからね。耳にかみつくからね」と、教えてあげます。
後ろから、おにいさんが「自分が行った時には、クラスの誰かが鹿に押されとったし」と、状況作り。
おかあさんは、「逃げても、追いかけてきて、かむかもしれんよ」と、ナイス・フォロー。
男の子が心配顔になるので、「じっとしていている子を噛むのと、逃げる子を追いかけて噛むのと、どっちを強く噛むのか、鹿に聞いてごらん」と、知恵を授けました。
最後に、「女子が噛まれそうになったら、飛び出していって、身代わりになってあげるんよ。一躍ヒーローになれるから。」と、将来を見据えた助言もしました。
修学旅行シーズンになると、小児科の外来も、いろいろな助言で忙しくなります。
2010年11月30日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.11.30
聴診器のむこうに マリオシスターズ
5才の双子の女の子は、おそろいのピンクの水玉コート。
頭からスッポリと、フードをかぶってもらうと、スーパーマリオに登場するキノコのお供「キノピオ」ような姿になります。
ますます、ふたりの見分けができなくなります。
「太さがちがうので・・」と、おかあさんが識別点を教授してくれます。
さすがは、おかあさん。
ナナと、おねえちゃんの名前を、呼びまちがうわたしには、あきらめの領域です。
2010年11月30日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.11.29
聴診器のむこうに わたしの歯
もうすぐ1年生になる女の子が、小さな箱を見せてくれます。
中には、昨日抜けた、下の歯がひとつ。
箱に日付を書いて、大切に持っています。
どれどれ、お口を大きく開けて、抜けた歯を確認。
もうすっかり、一年生の顔になりました。
2010年11月29日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.11.22
聴診器のむこうに 白と黒
「みて、みて」
2才の男の子が、「お絵かき先生」のオモチャをもって、アピール中。
白いボードを、黒く塗りつぶして、満足げです。
黄色いレバーを引っ張って、もとの白いボードに戻します。
白から、黒へ、そしてまた白へ。
不思議な世界を堪能してくださいね。
2010年11月22日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.11.21
聴診器のむこうに パンちょうだい
1歳過ぎの男の子は、玉子が食べられるようになりました。
今日は、マヨネーズのテストです。
パンにぬって、待合室で食べていただきます。
おかあさんが手に持たれたパンを、両手を挙げて追いかけて、転んでは、追いかけて・・
ようやくおかあさんに追いつくと、涙とうれしさとの二重奏。
これだけ喜んでいただけると、作り甲斐がありますよね、おかあさん。
2010年11月21日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.11.19
聴診器のむこうに あいり
3か月の赤ちゃんと、6才の男の子が来られました。
「赤ちゃんは、なんて泣くの?。おにいちゃん、おにいちゃんって、泣くの?」と、尋ねます。
おにいさんは「あいり、あいりと泣くよ」と、答えてくれます。
よく分からなかったので、「えっ、なんて泣くって?」と、聞き直します。
おかあさんが、「妹の名前は『あいり』というので、おにいちゃんには『あいり、あいり』と聞こえるみたいなんです。」と教えてくださいます。
泣き声が、妹の名前に聞こえるとは、なんて文学的な耳をした、おにいさんなんでしょうね。
2010年11月19日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.11.17
聴診器のむこうに まあるい手裏剣
5才の男の子が、両手に何やら携えて登場です。
小さな方は、「これ、メダルやねん」
ペットボトルのふたが、彩色してあります。
大きな方は、「これ、手裏剣。戦いするねん」と、教えてくれます。
見せてもらうと、厚紙に銀紙を貼って、まあるく切り抜いた手裏剣です。
これは、平和的。
風に押し戻されて、敵には届きそうにもありません。
それでも男の子は、「戦うねん」と、ポーズを付けます。
気持ちのなかでは、ヒーローですよね。
2010年11月17日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.11.14
聴診器のむこうに 作品展
1歳過ぎの男の子のおかあさんは、両手にいっぱいの荷物。
何だろうと、紙袋の中を見せていただきますと、お菓子に、ジュースに、工作の作品。
「参観日の帰りです。」と、言われます。
さっそくテーブルの上に取り出して、作品展を開きます。
診察室に、赤いお花が咲いて、ちょうちょが飛びかいます。
おとな達は「すごいね」と、大はしゃぎ。
男の子は、「できあがったものには興味はない」というかのように、よそを見ています。
芸術家というものは、そういうものかも知れませんね。
2010年11月14日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.11.12
聴診器のむこうに 旅行ってなに?
食物アレルギーをもつ子どもさんは、旅行に出かけることも大仕事です。
1年生の男の子が、おかあさんに「旅行ってなに?」って、尋ねました。
「旅行ってね、遠くへお出かけして、その日のうちに、帰って来れなくて、お泊まりすること」と、おかあさんが答えられます。
なるほど、そういう説明の仕方があるのですね。
念のために、Wikipediaで、「旅行」の項を引いてみました。
「広義では、人が徒歩もしくは何かしらの交通手段を用いて移動すること全般を言う。狭義では、観光地や行楽地などへの観光(宿泊を含む場合が多い)のための移動を表し、買い物、通勤や出張などのための移動とは区別される。」
「移動」という面に着目した説明と、「お泊まり」という面に着目した説明と、同じ「旅行」という言葉を説明する時にも、食物アレルギーをもつ子どもさんには、「お泊まり」の側面が、とても重いものなのですね。
2010年11月12日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.11.11
聴診器のむこうに 住所はどこ
2年生の男の子が、尋ねます。
「先生、どこに住んでいるのですか?」
「神戸市、王子動物園です。夜は、檻の中に戻ります」と、教えます。
「ボク、動物園にいったよ」と、いいますので、「檻の中で、ピョンピョン跳んでたでしょ。それが先生」と、詳しく教えます。
今度、動物園に行ったら、手を振ってくださいね。
2010年11月11日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.11.10
聴診器のむこうに ゲットだぜ
4才の男の子は、おもちゃ箱からボールをとりだして、わたしに押し当てます。
見ると、ポケモンで使うモンスターボール。
さては、カンガルーポケモンを、ゲットするつもりかな。
残念ながら、先生は、お昼ご飯を食べたところですから、HPは減っていません。
ゲットするには、もうひと工夫してくださいね。
2010年11月10日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.11.10
聴診器のむこうに エイタくん
4才の男の子の名前は、「エイタくん」
「あの俳優の、瑛太と、おなじですか」と、おかあさんに尋ねます。
「わたしが、長く入院していたときに、瑛太が出ているテレビドラマを見ていたんです。そのときに、子どもの名前は、エイタにしようとおもって・・」
わたしの推理は、当たったようです。
捕物帖を読んでいると、こんなところで役立つものなのですね。
2010年11月10日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏