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2011.04.21
聴診器のむこうに よいお年を
2年生の男の子は、診察が終わると、ごあいさつ。
おじぎしながら、「よいお年を」
思わず、「はい、よいお年を」と答えます。
「あいさつするたび、ともだちふえるね」
テレビのAC広告キャンペーンのように、ボクと先生は、今日からおともだちですよ。
2011年4月21日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.04.16
聴診器のむこうに 元気百倍
1才8か月の女の子は、アンパンマンのおおきなお人形と一緒に、診察希望。
「それって、なにかお話しするタイプなんですか?」と、お聞きします。
おかあさんのお答えは、「そう、げんき、ひゃくばい!って、言うんです。」
それで安心しました。
「ボク、どらえもん」って言ったら、びっくりしますものね。
2011年4月16日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.04.11
聴診器のむこうに ジョージくん
7才の女の子の診察をしていると、おかあさんのバッグから、何かがのぞいています。
気になるので診察が終わると、見せてもらいます。
登場したのは、おさるのぬいぐるみ。
「いつも、持ち歩いているんです。1才のときから、おでかけの時は、必ずです。」
「名前はなんていうの?」と、尋ねます。
「ジョージ」と、女の子が答えます。
「えっ、ジョージくん!」
「もん太」とか、「もん吉」のような、和風の名前を期待していたので驚きです。
国際化の波は、ここまできたのですね。
2011年4月11日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.04.09
聴診器のむこうに ワンワンひも
1才半の男の子は、ワンワンのぬいぐるみを背負って登場です。
「中に、なにか、入ってるのですか」と、お聞きします。
「いえ、これは、ひもなんです。すぐにどこかに行ってしまうので、ひもをつけているんです。」と、おかあさん。
腰を悪くされて、追いかけるのが大変そう。。
以前は、シンプルなひもをつけていたそうですが、それだと、嫌がって・・。
ワンワンひもにすると、気にいったとか。
それは、なかなかすぐれもの。
ナナやハッちゃんがみたら、「わたしと、いっしょ!」と、喜ぶでしょうね。
2011年4月10日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.03.28
聴診器のむこうに くるみちゃん
くるみちゃんが、外来に来られました。
4才になられ、すっかりお姉さんです。
「くるみちゃんって名前で、ブログを書いたんですよ。」と、お伝えします。
「そうですか。コミックは読みましたよ。全巻買いました。良かったです。深いというか・・」
お嬢さんが大きくなられたら、また一緒に読んであげてくださいね。
2011年3月28日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.03.27
聴診器のむこうに ねこアレルギー
12歳の男の子は、ねこアレルギー。
「ねこ年生まれの女性とは、お付き合いできないよね」と、助言します。
「大丈夫、ボク、とら年だから、ねこは、大丈夫。とらは、ネコ科でしょ」
分かるような、分からないような理屈です。
でも、その心意気が、アレルギーを乗り越える力です。
2011年3月27日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.03.26
聴診器のむこうに 庶民の味
2才半の子どもは、シーチキンが本日のお題。
タッパーに入れたシーチキンを取りわけます。
まずは、5g。
そして、15g。
おいしそうに食べ、症状も出ません。
「よかったね、食べられるものが、ひとつ増えて。家計に優しいし。」
と言いますと、おかあさんが「そうです」と、微笑まれます。
「庶民の味だもんね」と言いますと、男の子は「しょみん、しょみん」と、はしゃぎます。
ひとつでも食べても大丈夫なものが増えること、それも、なるべく手に入りやすいものを。
庶民の味は、みんなの味方です。
2011年3月26日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.03.07
聴診器のむこうに 癒しの時間
4年生の男の子は、診察が済むと「けん玉」を取り出します。
玉の方を手に持って、持ち手を、ほおり投げて、突き刺します。
ネットで調べると、「飛行機」という、スゴ技です。
成功打率は、3割くらい。
次にワッカと、鎖を取り出して、手品を披露。
診察が、時ならぬ癒しタイムになりました。
2011年3月7日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.03.03
散歩のたのしみ 寒さにめげず
起きると、外は、うっすら雪化粧。
ハッちゃんは、うれしくて、大はしゃぎ。
春は近いようで、まだ遠くにあるようです。
それでも、雪に隠れて、球根が芽を出し始めました。
寒いのも苦手ですが、花粉が飛ぶのも嫌ですしね。
どっちつかずの気持ちの、季節の移り目です。
2011年3月3日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.03.03
聴診器のむこうに ガッタン・バイバイ
もうすぐ2才の男の子は、みんなに、バイバイ。
診察室から出ていくときに、わたしに、バイバイ。
壁に貼ってある電車のポスターに、バイバイ。
なんどもふりかえって、ガッタン・バイバイ。
社会人の第一歩は、あいさつから。
あなたの未来は、前途洋々です。
2011年3月3日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.03.01
聴診器のむこうに 戦場カメラマン
4才の男の子の頭には、青いベレー帽。
机の上に置いても、形が崩れないハードタイプ。
売れっ子の「戦場カメラマン」渡辺陽一氏がかぶる、帽子のようです。
おかあさんとそんなお話をしていますと、男の子は畳んだハンカチをピストルに見立てて、「バーン」
あまのタイミングのよさに、さすが「戦場カメラマン」と、感心しました。
2011年3月1日
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2011.02.26
聴診器のむこうに ただ今乗換中
3才の男の子は、アンパンマンから、仮面ライダーに乗換中。
お友達の影響で、ライダーグッズを集めます。
でも、おうちに帰るとアンパンマン。
おかあさんの絵を真似て、一日バイキンマンのダダンダンを描きます。
「一年中、アンパンマンとつきあっていると、『やればできる』と思えるようになりました」とは、絵が苦手だったというおかあさん。
母は強し。
次は、仮面ライダーの絵に挑戦ですね。
2011年2月26日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.02.25
聴診器のむこうに 歩く机
2年生の男の子が、驚いた様子で指差します。
「せんせい、学校のつくえが・・」
そうです。クリニックにはいつのころか、学校机が一脚存在しています。
今では、小児科の診察室で愛用中。
いつ頃、どこから来たのかは、わたしも分かりません。
男の子には、「きっと、小学校から、夜中に歩いてきたんだと思うよ」と、教えてあげました。
2011年2月25日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.02.23
聴診器のむこうに ただ今乗換中
3才の男の子は、アンパンマンから、仮面ライダーに乗換中。
お友達の影響で、ライダーグッズを集めます。
でも、おうちに帰るとアンパンマン。
おかあさんの絵を真似て、一日バイキンマンのダダンダンを描きます。
「一年中、アンパンマンとつきあっていると、『やればできる』と思えるようになりました」とは、絵が苦手だったというおかあさんの弁。
母は強し。
次は、仮面ライダーの絵に挑戦ですね。
2011年2月23日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.02.19
聴診器のむこうに ファッション都市神戸
もうすぐ2才になる男の子は、ファッションセンスを磨くことに、余念がありません。
いただいたシールを、黙々とズボンに張り付けていきます。
いろいろな果物のシールが、一列に並びます。
恐るべし、2才児。
この才能が、明日のファッション都市神戸を担います。
2011年2月19日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.02.09
聴診器のむこうに いくつものポケット
1歳半の検診でであった男の子は、食べることが大好き。
大きな体をしています。
おとうさんと、おかあさん、おばあさんにおじいさん。
それに、ひいおばあさんまでが同居です。
喜ぶ顔が見たくて、みんながお菓子を与えます。
そこで、一言アドバイス。
「お話ができるようになったらね、にっこり笑って『お菓子を買うお金をちょうだいね』と言うのよ」
乳児検診も、忙しいものです。
2011年2月9日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.02.08
聴診器のむこうに 板宿へ出発進行
5才の男の子は、鉄道ファン。
帽子に、バッグに、行き先案内板に、
阪急グッズで身を固め、敬礼しながら「出発進行・・」
堺市から来られたので、「なぜ、阪急電車なの?」とお聞きしますと、「いたやどに来るときに、乗ってこられるから」
通院を楽しんでいただければ、それだけでありがたく思います。
2011年2月8日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.02.07
聴診器のむこうに おねえちゃんもリス
5才の男の子がきているスモックの胸には、ケロッピのワッペン。
「ボク、カエル組なの?」と尋ねますと、「ちがう」という返事。
「だったら、何組?」と、話をふりますと、「リス、おねえちゃんも、リス」と答えます。
「へえ、ボクのおねえちゃん、リスやったの。」と、不思議さを伝えます。
「そう、リス」とダメ押しの答え。
世の中には、リスの兄弟が病院にくることもあるものなのですね。
2011年2月7日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.02.06
聴診器のむこいうに ながいもの
3才の男の子が、大切に抱いているのは「ながいもの」
先には、お顔がついています。
「えっ、これ、なに?」と聞きますと、「うつぼ」
中学一年生になるお兄さんが、子どもの時に買ったぬいぐるみ。
10年近くの年月を経て、おとうと君に引き継がれました。
つぎの10年後は、誰に引き継がれるのでしょうね。
2011年2月6日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.02.05
聴診器のむこうに ボクはO型
インフルエンザ迅速検査が陽性の6才の男の子に、説明しました。
「ボクは、A型だからね」
「ちがう、ボクは、O型」と、言います。
「だから・・A型だからね」と、もう一度伝えますと、
「だって、O型だもん」と、反論されます。
そうです、あなたは「O型のインフルエンザ」です。
すぐに元気になること、請け合いますよ。
2011年2月5日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏