カンガルーの小部屋

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  • 2010.09.06

    聴診器のむこうに ジャイアンツ

    アメリカに5年住んでおられた男の子が、帰国され、受診されました。

    まずは、向こうで受けられていた治療を確認。

    見せていただいた軟膏は、60gのステロイド。

    日本で使われているのは、5gのものが標準です。

    さすがは、アメリカ。

    60÷5=12倍のジャイアンツ版。

    思わず写真を撮らせていただきました。

                           2010年9月6日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.09.05

    聴診器のむこうに あたまにタオル

    中学2年生の男の子は、水泳部。

    野球部やサッカー部の子どもが、グラウンドで走り回っている時に、水の中。

    「いいね、冷たくて」と言いますと、「お湯みたいやで」

    「それやったら、タオルと石鹸を持って入ったら」と楽しい会話。

    帰り際にもう一度、「頑張って温泉に入ってくださいね」と励ましますと、「えっ、プールです」

                           2010年9月5日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.09.05

    聴診器のむこうに ごちそうさま

    6才の男の子は、喘息の吸入が終わると、大きな声で「ごちそうさま~」

    看護師さんが「おいしかった?」と尋ねます。

    礼儀正しいけど、少しは違う日本語に、「なるほど、そういう使い方もあるんだ」と、妙に納得しました。

                           2010年9月5日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.09.05

    聴診器のむこうに ゆっくりダラダラと

    3年生の男の子に、夏休みに楽しかったことを尋ねました。

    「おもしろいことない。」と答えるその後ろから、おかあさんが「萩と津和野に旅行したんですよ。」と、話を引き取られます。

    「でも、すぐに旅館に行こう、行こうと言うんです。早く旅館に行って、お風呂に入って、ゆっくりしたいと言うんです。」

    おとうさんひとりが、走り回っておられたとのこと。

    男の子に尋ねると、「家が一番、クーラーをかけて、ゆっくりして、ダラダラが好き。」

    本当に気持ちを込めて答えるので、おかしくなりました。

                           2010年9月5日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.09.05

    聴診器のむこうに 動物園前では気をつけて

    9才の女の子の服装は、しまうま模様のワンピース。

    「動物園の近くでは、気をつけてね。うちのシマウマが逃げたと思われて、つかまえられると困るから。」と注意しました。

    「でも先生、この服、高かったんですよ。メゾピアノって書いてあるでしょ。クマの絵がポイントなんです。」と、おかあさんが言われます。

    あまりの高級品に、しまうまの冗談は、吹っ飛んでしまいます。

    帰って子どもに写真をみせると、「わたしには、あわないから」と、COOPさんのお安いもので十分なよう。

    まずは、財布を押さえて一安心しました。

    でも、何ごとも先行投資が大切です。

    ファッションのセンスが育って、アパレルメーカーの社長さんになるかもしれませんよね。

                           2010年9月5日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.09.03

    聴診器のむこうに シラン怪獣

    5才の男の子が、お気に入りの怪獣を持ってきました。

    クリニックのおもちゃ箱の恐竜と戦わせます。

    「どっちがつよいの」って聞きますと、自分の怪獣を指さします。

    「名前はなんていうの」と尋ねますと、「シラン」

    「えっ、シラン怪獣。」

    おとうと君の負荷試験の後で、もう一度名前を聞きますと、やはり「シラン」

    シラン怪獣に決定です。

                           2010年9月3日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.08.29

    聴診器のむこうに 日傘をさして

    13才の男の子は、サッカー部員。

    真夏の炎天下も、練習です。

    「グラウンドは、日陰がないから、大変だね」

    「そうだ、日傘をさしながら、サッカーをしたら」と提案しました。

    暑いときには走ると汗をかくから、走ってはいけないサッカールールを作るとか、いろいろと工夫してくださいね。

                           2010年8月29日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.08.27

    聴診器のむこうに じょうずに「お手」

    女の子に「かしこいねえ、何でもできるねえ。じゃ、お手」っと言うと、「いぬみたいやんか」と言いながら、「お手」をしてくれます。

    先生は、冗談におつきあいしてくれる子どもが大好きですよ。

    今度来られたときは、お返しに、先生がお手をしますからね。

    忘れないで「お手」って、言って下さいね。

                           2010年8月27日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.08.22

    聴診器のむこうに 焼きペンギン

    1年生の男の子は、家族みんなで天王寺動物園に行きました。

    「動物さんはみんな、動かなかったでしょ。」と尋ねますと、「うん」

    「あれって、ほんとうはお人形なンよ。本物のゾウやキリンは、クーラーのきいている部屋に入って、ジュースを飲んでるンよ」と教えてあげます。

    男の子は目を丸くして、宙を見つめて、ことの真偽を確かめます。

    調子に乗って、「ペンギンさんは、暑くて、焼き鳥になってなかった?」と尋ねます。

    こちらの方はすぐに真偽の仕分けがついたのか、「なってなかった。」と断定的な答えが返ります。

    何ごとも、ほどほどがよろしいようで・・。

                           2010年8月22日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.08.19

    聴診器のむこうに 明日は海水浴

    7才の男の子は、明日から海水浴。

    「サメがくるかもよ」って、言いますと、「網が張ってあるから、大丈夫」と答えます。

    「でも、かしこいサメは、網のチャックを開けて入ってくるから、気をつけてね」と、言いますと、「・・・」

    顔も身体も、こわばります。

    「楽しんできてね」と診察室から送り出しましたが、バイバイをする手も、少しうつむき加減でした。

                           2010年8月19日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.08.12

    聴診器のむこうに ゴールドメダリスト

    9才の男の子は、喘息で通院中。

    治療方法を変えて、呼吸機能検査を調べると、大きく改善しています。

    「何かいいこと、なかった?」と尋ねますと、「金メダルをとりました。」

    スウィミングスクール主催の近畿地区大会で、100m個人メドレーで優勝したと言われます。

    スポーツ全般音痴のわたしは、コーチにはなれませんが、酸素がうまく全身にまわるようにお手伝いができたかなと、うれしくなりました。

    いつか、オリンピックでもメダリストになって、わたしを驚かしてくださいね。

                           2010年8月12日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.08.10

    聴診器のむこうに うし注意報

    1才9か月の男の子は、牛乳が大好き。

    毎日500ccから1リットル近くを飲むそうです。

    おかあさんは、安売り牛乳を求めて、スーパーに。

    家まで持ちかえるのも、大変です。

    おまけに、牛乳をたくさん飲むと、男の子の足が牛歩になります。

    炎天下、日傘をさして、牛乳パックをぶら下げたおかあさんと、その横をゆっくり歩く男の子。

    猛暑は、いろいろな大変さを運んできます。

                           2010年8月11日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.08.09

    聴診器のむこうに おおきなおにぎり

    4才の男の子は、奈良から来られました。

    高速道路が渋滞して大変。

    ヘトヘトになって、到着されました。

    ゆっくりする間もなく、ゆで卵の負荷試験。

    苦手な卵を口に入れて、「あとは、何でも好きなものを食べてもいいですよ。」

    おおきなおにぎりを、取り出します。

    「のりまきおにぎり」にかぶりつくと、中は具だくさんのサケ。

    おかあさんの愛情が、たっぷりと伝わってきました。

                           2010年8月9日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.08.05

    聴診器のむこうに トナちゃん

    5才の女の子が、ぬいぐるみを大事に抱っこして来られました。

    「この子の、お名前は?」と尋ねますと、「トナちゃん。」

    はるばるフィンランドから、やってきたそうです。

    おばあちゃんが、オーロラ見物に行かれた時のおみやげとか。

    「大事にしてるのね。」と言いますと、「だって、これ赤ちゃんやもん。」

    フィンランド国籍のトナちゃんは、しあわせものです。

    おかあさん役のあなたのおリボンも、とっても素敵すよ。

                           2010年8月5日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.08.03

    聴診器のむこうに たたかうクワガタ軍団

    明石の3兄弟は、クワガタのトレーナー。

    昨日の大会でも、ワン・ツーを独占です。

    30分近く試合をしても、体力十分。

    大きいほうが、「パラワンオオヒラタ」名前は「カムイ」。

    ツノが二股のほうが、「マンディブラリスフタマタクワガタ」名前は「てっぺい」

    ナナとハッちゃんは、大会でのワン・ツーは無理ですが、ワン・ワンなら大丈夫と思います。

                           2010年8月3日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.08.01

    聴診器のむこうに なつやで

    今日から、8月。

    暑い日が続きます。

    先日来られた4才の男の子に、「あついねー。なつみたいやね。」と言いました。

    男の子は、しばらくして「でも、なつやで。」と教えてくれます。

    ありがとう。

    暑いので、ついボケが進みます。

    熱中症に気をつけて、楽しい夏を過ごしてくださいね。

                           2010年8月1日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.31

    聴診器のむこうに おねえちゃんと一緒

    今度一年生になる男の子が、MRワクチンを打ちに来られました。

    「どこの小学校にいくの?」と尋ねますと、「○○小学校」

    「へえ~。おねえちゃんと同じ小学校じゃない。すごい、すごい。でも、なんで、おねえちゃんとおんなじ小学校なの?」って聞きますと、しばらく考えてから「さあ」

    深く考えれば考えるほど、難しくなることってあります。

    わからないときは、さっきのように「さあ」って、軽く流すのが人生のコツですよ。

                           2010年7月31日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.31

    聴診器のむこうに ヘンな竹輪

    2才半の男の子は、少しずつ玉子が食べられるようになりました。

    今日はマヨネーズを試す日です。

    前回は、マヨネーズをパンにぬって与えましたが、食べてくれずに失敗。

    今度は、大好きな竹輪の穴の中に、マヨネーズを詰め込もうという作戦を立てました。

    男の子は、竹輪を見ると、食べる気満々です。

    目の前に竹輪が来ると、大きなお口を開けてガブリ。

    でもいつもと違います。

    すぐにヘンな顔をして、吐き出し失敗です。

    おかあさんは、「あっ、ラスクがあります。これに塗って食べさせてみたら」と、めげずに提案されます。

    マヨネーズをトッピングしたラスクは、少しカジって、またまたぺーっ。

    それでも、ほんの少しのマヨネーズがお口に残り、当初の目的は達しました。

    まあ、マヨネーズなしの人生も、それなりに楽しめますけれどね。

    なにごとも経験だと思って、おつき合いしてくださいね。

                           2010年7月31日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.31

    聴診器のむこうに パピオン

    5才の女の子のTシャツには、色とりどりのちょうちょが飛びかっています。

    あまりの鮮やかさに、写真を撮らせてもらうことにしました。

    「ムチャチャという、ブランドなんです。」と、おかあさん。

    首筋のタグには「MUCHAVHA」と書かれています。

    女の子は、おとな達のおしゃれ談義を聞いていて、うれしそうです。

    いつの日か、ちょうちょに負けないぐらい、美しいお嬢さんになられますよ。

                           2010年7月30日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.29

    聴診器のむこうに 作るのと、食べるのとでは

    3才半の男の子のおとうさんは、パン屋さん。

    パンの焼き窯は400度。それで作業場も40度。

    大きな体に、汗だくの仕事です。

    「余ったパンは、持って帰られるの」と聞きますと、「わたしは、ごはん派なんで。」

    「いうのもはばかりますが、家にはトースターがないんです。」と言われます。

    「作るのと食べるのとは別物で・・」と続けられます。

    なるほど、わたしも注射の指示をよくしますが、注射をされるのは大嫌いです。

    何ごとも、表と裏とがありますものね。

                           2010年7月29日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

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