カンガルーの小部屋

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  • 2010.07.29

    聴診器のむこうに ウシトンボ

    3才の男の子は、セミ取りに連れて行ってもらいました。

    「たくさん、つかまえたの」って、尋ねますと、「えーっと、トンボ2頭(とう)」 

    くり返し尋ねても、頭(とう)と答えます。

    日本語の数え方には、難しいものがあります。

    昆虫は、匹と数えるのが一般的です。

    例外的に、チョウチョとトンボは、頭(とう)と数えるらしいですが、これも次第にあいまいになってきました。

    男の子はまだ、3才です。

    トンボさんの数え方を、誰に教わったのかなっ。

    でも、頭(とう)と数えると、ウシさんくらいの、おおきなトンボが飛んでいたのかと思ってしまします。

    男の子は、おもちゃ箱の中から、羽がついたおもちゃを見つけ、「これっ、トンボ?」って聞きます。

    「えーっと、それはトンボじゃなくて、たぶん蚊だとおもうよ。」

    それでも興味津々。

    手にとって、ひっくり返しては、見つめます。

    ものしりの未来のファーブルさん。

    ウシトンボを見つけたら、教えてくださいね。

                           2010年7月29日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.29

    聴診器のむこうに 暗闇から歯

    5年生の男の子は、サッカーやけ。

    「暗いところで立っていると、わからないね。」と言いますと、「大丈夫です。歯で分かりますから。」とおかあさん。

    そこで、笑った顔を、写真に撮らせていただきました。

    なるほど、「しろいハっ」という、コマーシャルに出てきそうな笑顔です。

    スポーツ選手も、ビジュアルが大切です。

    しろい歯を大切に、練習に励んでくださいね。

                           2010年7月29日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.28

    聴診器のむこうに 500通のファンレター

    6才の男の子は、先日アレルギー番組に出演しました。

    学校の先生方は、そろってテレビ鑑賞されたそうです。

    今日はかわって、ゴマの負荷試験。

    200粒、300粒と食べてみます。

    待つ間に「ファンレターは来たのかな」と聞きますと、笑って「イイヤ」

    今日食べた500粒のゴマの数くらいのファンレターが舞い込んだりしたら、お返事を書くのに忙しくなりますね。

    「アレルギーでひとつも良いことがなかった」という君に、これからいいことが、ゴマの数くらい起こりますよ。

    きっと。

                           2010年7月28日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.27

    聴診器のむこうに 黒と白

    夏休みが始まったばかりだというのに、7才の女の子の腕は日焼け満点です。

    わたしの腕と並べると、オセロで決まり。

    9月には、ポケモンソフト新シリーズ「ブラック&ホワイト」が発売されます。

    ポケモンチャンピオンの高校生のおにいさんに、「どっちのソフトを買うの?」って尋ねますと、少し考えてから「どっちもかなっ」

    横では、おかあさんが少し困り顔。

    9月の発売に先だち、クリニックでの「黒と白」のお披露目となりました。

                           2010年7月27日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.27

    聴診器のむこうに 自家製ばんそうこう

    2才の男の子のおなかを診察しますと、アンパンマンの絆創膏。

    おへそを隠しているのかと思いましたが、おへそはしっかり別の所にいます。

    「これ、どうしたの」って、尋ねますと、「おねえちゃんが、貼っていたのを見て、ボクも貼ってというので」と、おかあさん。

    「どうせはがれるので、もったいないと思って、セルフで書いて、貼ったんです。」

    なるほど、それで、モノクロバージョンのアンパンマンですか。

    自家製の絆創膏は、寝冷えの特効薬かも知れませんね。

                           2010年7月27日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.07.25

    聴診器のむこうに 七夕列車

    中学生の男の子のおとうさんは、あこがれの電車の運転手さん。

    それも、わたしの通勤電車の運転手さんです。

    「この間、七夕電車にのりましたよ。」

    新型の6000系は、わたしには「やった~」というほどの、大当たりです。

    その上に「七夕列車」なんて、滅多に乗れるものではないので、写真をたくさん撮りました。

    パソコンに取り込んだ写真をお見せしながら、鉄道談義に花が咲きます。

    おとうさんによると、電車にはそれぞれクセがあるので、それはそれで難しいとのこと。

    わたしのように、オバカに、はしゃいでいるわけにはいかないようです。

    もうすぐ男の子のおうちには、年が離れた赤ちゃんが家族に加わります。

    七夕列車が、しあわせを運んできますように。

                           2010年7月25日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.24

    聴診器のむこうに 修行はあとで

    おとうさんがお薬を取りに来られました。

    男の子は中学生になって、忙しくなったので、おとうさんが代理での受診です。

    おとうさんは、関西でも有名なお寺のご住職さんです。

    前から気になっていたことを質問しました。

    「子どもさんには、座禅を教えておられるのですか?長い廊下の雑巾がけも、させられるのですか?」

    答えは「いいえ。」

    早くから教えると、子どもがイヤになることがあるそうです。

    「わたしも、大学を卒業してから、いろいろと覚えました」と言われます。

    どの業界も、後継者問題には、気を遣いますね。

    おとうさん。

                           2010年7月24日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.20

    聴診器のむこうに やんちゃな小熊くん

    4才の男の子の背中には、小熊くんの図柄がついています。

    「写真を撮らせてね」とお願いしますと、おかあさんに抱きついて暴れます。

    そのたびに、Tシャツの小熊くんも動きまわります。

    シャツの小熊くんと、男の子。

    やんちゃなふたり兄弟のように動きます。

                           2010年7月20日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.19

    聴診器のむこうに 夏休みは琵琶湖で

    今日は、海の日。

    1学期もあと少しになりました。

    夏休みの過ごし方が気になります。

    5才の男の子は、琵琶湖のおじいちゃんの所に遊びに行くと、話してくれました。

    「泳げるのっ」と、尋ねますと、「うきわがあったらね」

    何度も注意を受けてきたのでしょう。

    「あのね、山がある方へは、泳がれへんの。足がつけへんからね。」と、教えてくれます。

    水の事故が、相次いでいます。

    おとうさんやおかあさんの言われることをしっかりと守って、たのしんできてくださいね。

                           2010年7月19日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏  

  • 2010.07.18

    聴診器のむこうに いっぱいおめかしをして

    2才半の女の子は、クリニックに受診することが分かると「おつめ、ぬらなきゃ」と張り切るそうです。

    おかあさんのマニキュアをお借りして、きれいにおめかしです。

    あしの指にも、しっかりとペディキュアをぬります。

    おめかしして来ていただけると、わたしもうれしくなります。

    でも、申し訳ないのですが、お出迎えするわたしの服は、普段着のキャラクターTシャツのままです。

                           2010年7月18日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.15

    聴診器のむこうに もうすぐなに休み?

    一年生の男の子は、すこしお疲れ気味。

    「もうすぐお休みだね。ひょっとして春休みかなっ。」と言いますと、すこし自信なさげに「うん・・」

    「そう、春休みがくるんだ。」と念を押しますと、「わからん」

    なに休みでも、そんなの関係ないですね。

    もうすぐお休みがやってきますからね。

    もう少しの間ですから、頑張って、学校に通いましょう。

                           2010年7月13日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.14

    聴診器のむこうに ボクはメロン

    8才の男の子は、頭にネットをかぶって登場です。

    サッカー少年ですので、ゴールネットに頭からつっこんで、ゴールしたのかと思いました。真相は、家で転んで、ソファーの足で頭を打ったとのこと。

    おかあさんが「高級ソファーって、書いてくださいね」と、念を押されます。

    13針も縫って、ネットをかぶって、大変でした。

    「ネットをかぶっていると、果物みたいやね。」と、わたし。

    「メロンみたいやね」と、男の子。

    「果物屋さんに並んでいたら、素敵な人に買われて、連れて帰られるかも知れないよ。もしかしたら、そのおうちにはゲームが何でもそろっていて、自由にゲームができて・・」と言いますと、まんざらでもなさそうな顔です。

    「朝起きても、学校に行かなくてもいいし、一日中ゲームをしていても、おこられないし・・」

    と続けますと、だんだんと不安そうな顔に変わります。

    そうです。

    ゲームは、もっとしたいと思いながら、たまにするくらいが楽しいもの。

    ゲームばっかりで、学校もサッカーも行かなくなれば、おもしろくないと思います。

    はやく傷を治して、果物屋さんの店先に、メロン頭で並べられないように、気をつけましょうね。

                           2010年7月14日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.13

    聴診器のむこうに 怪獣リュック

    3才の男の子は、タコの負荷試験の日。

    かわいいリュックを持っています。

    うしろに怪獣さんが、ついています。

    「おばあちゃんが、作ってくれたんです。」と、おかあさんが言われます。

    「じょうずに作れていますね。よかったね。」と感想を述べますと、男の子はうれしそうな顔をします。

    いつまでも大切に使ってくださいね。

                           2010年7月13日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.11

    聴診器のむこうに ワニさん南アフリカへ

    もうすぐ5才になる「ワニさん少年」が尋ねます。

    「きょうは、ワニさん、どこにいるの?」

    「みんなで、サッカーを見に、南アフリカにツアー中です。もうすぐ決勝戦です」と答えます。

    もう一つ受けなかったので、ご家庭の状況を調べますと、男の子のおとうさんは、野球派。

    今度開かれるWBC(world baseball classic)の時には、ワニさんがアメリカに行く話をしましょうね。

                           2010年7月11日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.05

    聴診器のむこうに 5のつく日

    来年一年生になるこどもは、MRワクチンのⅡ期の接種が必要です。

    今日来られた男の子は、「いやだ、いやだ」と逃げ回ります。

    「ボクはラッキーだね。今日は、『5のつく日』だから、痛くない方のワクチンがあるからね。本当に良かったね。」と説得します。

    ほんの少し、頑張ってMRワクチンを受けましょう。

    明日は、7月6日だから、「6のつく日」の痛くないワクチンを用意してありますから。

                           2010年7月5日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.05

    聴診器のむこうに 愛されて2年

    2才の男の子は、診察室にはいるなり「アンパンマン」

    壁に貼ってある絵を指さします。

    手には、「ばいきんまん」らしきものを持っています。

    でも、少しへん。

    紫色がずいぶんと薄くなっています。

    「大好きで、ず~っと持っているんです」

    「ツノも何度も取れて、夜の間にボンドでひっつけて・・。治してるときは、治療中と言ってあるんです」とおかあさん。

    それだけ可愛がってもらえる「ばいきんまん」

    あなたは、世界一幸せものです。

                           2010年7月5日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.04

    聴診器のむこうに クマさんのアップリケ

    3才の女の子の半ズボンに、かわいいアップリケ。

    「保育園で、みんなおんなじズボンなんで、すぐに分かるように目印を付けることになっているんです。子どもが、これにしてというんで・・」

    それで、クマさんのアップリケ。

    かわいくって、ついクマさんの耳を引っ張ってしまいました。

                           2010年7月4日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.03

    聴診器のむこうに これは便利・すぐれもの

    男の子が手にマグカップを持っています。

    紙パックのジュースを、パックごと入れ込むタイプです。

    紙パックのジュースや牛乳は、子どもには持ちにくい物です。

    力を入れると、さしたストローから中身が飛び出して、まわりを汚します。

    学校給食でも、このタイプの牛乳パックは、牛乳アレルギーの子どもには天敵です。

    これは便利・すぐれもの。

    二つ持ち手があるので持ちやすく、力も入れても飛び出しません。

    さっそく、みなさんにご紹介です。

                           2010年7月3日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.03

    聴診器のむこうに セレブなベビーカー

    日よけ付きの高級ベビーカーの登場です。

    日ざしが強いときには、もう一枚サンシェードが降りてくるそうです。

    ただし、動力は人力です。

    これって、究極のエコカーかも知れません。

    セレブなベビーカーに見とれてしまい、つい診察を忘れそうになりました。

                           2010年7月3日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.02

    聴診器のむこうに フェルトで応援

    3才の男の子は、ブルーのジャージ姿。

    背中には、名前が入っています。

    「フェルトを切って、縫いつけたんです」と、おかあさん。

    「これを着せて、サッカーの応援をしました」

    なるほど、なるほど。

    あなたが、SAMURAI日本を決勝トーナメントまで進めた、影の監督さんだったんですね。

                           2010年7月2日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

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