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2010.09.13
聴診器のむこうに 今度はぬけがら
6才のお嬢さんは、「せみのぬけがら」持参で登場です。
前回はダンゴムシでした。
「ムシ好きやねえ」と言いますと、「ミミズには、よわい」と答えます。
やったあ、わたしはミミズは大丈夫です。
目をむけると、首に聴診器を巻いています。
おもちゃと本物とのあいだバージョンです。
今から生物と人体の学習ですか。
どんな音が聞こえるのか、おしえてくださいね
2010年9月13日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.09.11
聴診器のむこうに シールがいっぱい
2才の女の子は、3人姉妹の末っ子。
おねえさんが採血をしましたので、お連れでシールをもらいました。
会計を待っている間に、あれれ、シールだらけ。
おでこにも、ほっぺにも、ひだりの腕にも、シールがペッタペタ。
好きなものは、後まわしにしないで、すぐに食べる子どもが、先生は好きですよ。
2010年9月11日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.09.11
聴診器のむこうに レディーの持ち物は
6才の女の子は、バッグから持ち物だして、机の上にならべます。
ノートに、鉛筆に、お財布に。
すぐにしまおうとするので、「もう一度、みせてよ」とお願いしますと、得意げな顔で、またならべはじめます。
恥じらいと、得意さとに、揺れ動く小さなこころ。
あなたはすっかりレディーです。
2010年9月11日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.09.11
聴診器のむこうに Gemini
二人定員のベビーカーに乗っているのは、5か月の男の子。
右手を口に入れて、のんびりモード。
申し合わせた様に、同じポーズを作ります。
おかあさんは、小柄でほっそりとした方。
みくらべて、生命の不思議さを感じました。
2010年9月11日いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.09.08
聴診器のむこうに 強いぞソフビ
3才の男の子の手には、大きな仮面ライダーカブトのお人形。
体長を測ると、33cm。
これは、かなり大物。
悪い人がやってきたら、エイヤーッと、守ってもらってくださいね。
2010年9月8日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.09.07
聴診器のむこうに ヨメ・アレルギー
親子で通われているおとうさんが、「ヨメ・アレルギーって、あるんですか?」と、奥さんの前で尋ねられます。
なんて恐ろしい質問なんでしょう。
医学的には、既婚男性のほとんどの方には、「ヨメ・アレルギー」が認められます。
わたしも重度の「ヨメ・アレルギー」のひとりですが、おとうさんは軽症だと診断しました。
なぜなら、「ヨメ・アレルギー」があるかどうかの質問は、わたしはおかあさんの前ではできません。
奥さんの前で質問できるだけ、まだ軽症の方と言えるでしょう。
「ヨメ・アレルギー」の症状は、たちすくむ、心臓がドキドキする、ご飯を作ってもらえなくなる、などの、生死にかかわる場合があります。
治療法は、ありません。
対症療法としては、ヨメの前では、ひたすら「したで」に徹すること。
好物をおみやげにするのも、効果的かもしれません。
ただ、同じ境遇にあるおとうさん方と、仲良くなれることは、いいことかも知れませんね。
2010年9月7日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.09.06
聴診器のむこうに ジャイアンツ
アメリカに5年住んでおられた男の子が、帰国され、受診されました。
まずは、向こうで受けられていた治療を確認。
見せていただいた軟膏は、60gのステロイド。
日本で使われているのは、5gのものが標準です。
さすがは、アメリカ。
60÷5=12倍のジャイアンツ版。
思わず写真を撮らせていただきました。
2010年9月6日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.09.05
聴診器のむこうに あたまにタオル
中学2年生の男の子は、水泳部。
野球部やサッカー部の子どもが、グラウンドで走り回っている時に、水の中。
「いいね、冷たくて」と言いますと、「お湯みたいやで」
「それやったら、タオルと石鹸を持って入ったら」と楽しい会話。
帰り際にもう一度、「頑張って温泉に入ってくださいね」と励ましますと、「えっ、プールです」
2010年9月5日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.09.05
聴診器のむこうに ごちそうさま
6才の男の子は、喘息の吸入が終わると、大きな声で「ごちそうさま~」
看護師さんが「おいしかった?」と尋ねます。
礼儀正しいけど、少しは違う日本語に、「なるほど、そういう使い方もあるんだ」と、妙に納得しました。
2010年9月5日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.09.05
聴診器のむこうに ゆっくりダラダラと
3年生の男の子に、夏休みに楽しかったことを尋ねました。
「おもしろいことない。」と答えるその後ろから、おかあさんが「萩と津和野に旅行したんですよ。」と、話を引き取られます。
「でも、すぐに旅館に行こう、行こうと言うんです。早く旅館に行って、お風呂に入って、ゆっくりしたいと言うんです。」
おとうさんひとりが、走り回っておられたとのこと。
男の子に尋ねると、「家が一番、クーラーをかけて、ゆっくりして、ダラダラが好き。」
本当に気持ちを込めて答えるので、おかしくなりました。
2010年9月5日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.09.05
聴診器のむこうに 動物園前では気をつけて
9才の女の子の服装は、しまうま模様のワンピース。
「動物園の近くでは、気をつけてね。うちのシマウマが逃げたと思われて、つかまえられると困るから。」と注意しました。
「でも先生、この服、高かったんですよ。メゾピアノって書いてあるでしょ。クマの絵がポイントなんです。」と、おかあさんが言われます。
あまりの高級品に、しまうまの冗談は、吹っ飛んでしまいます。
帰って子どもに写真をみせると、「わたしには、あわないから」と、COOPさんのお安いもので十分なよう。
まずは、財布を押さえて一安心しました。
でも、何ごとも先行投資が大切です。
ファッションのセンスが育って、アパレルメーカーの社長さんになるかもしれませんよね。
2010年9月5日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.09.03
聴診器のむこうに シラン怪獣
5才の男の子が、お気に入りの怪獣を持ってきました。
クリニックのおもちゃ箱の恐竜と戦わせます。
「どっちがつよいの」って聞きますと、自分の怪獣を指さします。
「名前はなんていうの」と尋ねますと、「シラン」
「えっ、シラン怪獣。」
おとうと君の負荷試験の後で、もう一度名前を聞きますと、やはり「シラン」
シラン怪獣に決定です。
2010年9月3日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.08.29
聴診器のむこうに 日傘をさして
13才の男の子は、サッカー部員。
真夏の炎天下も、練習です。
「グラウンドは、日陰がないから、大変だね」
「そうだ、日傘をさしながら、サッカーをしたら」と提案しました。
暑いときには走ると汗をかくから、走ってはいけないサッカールールを作るとか、いろいろと工夫してくださいね。
2010年8月29日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.08.27
聴診器のむこうに じょうずに「お手」
女の子に「かしこいねえ、何でもできるねえ。じゃ、お手」っと言うと、「いぬみたいやんか」と言いながら、「お手」をしてくれます。
先生は、冗談におつきあいしてくれる子どもが大好きですよ。
今度来られたときは、お返しに、先生がお手をしますからね。
忘れないで「お手」って、言って下さいね。
2010年8月27日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.08.22
聴診器のむこうに 焼きペンギン
1年生の男の子は、家族みんなで天王寺動物園に行きました。
「動物さんはみんな、動かなかったでしょ。」と尋ねますと、「うん」
「あれって、ほんとうはお人形なンよ。本物のゾウやキリンは、クーラーのきいている部屋に入って、ジュースを飲んでるンよ」と教えてあげます。
男の子は目を丸くして、宙を見つめて、ことの真偽を確かめます。
調子に乗って、「ペンギンさんは、暑くて、焼き鳥になってなかった?」と尋ねます。
こちらの方はすぐに真偽の仕分けがついたのか、「なってなかった。」と断定的な答えが返ります。
何ごとも、ほどほどがよろしいようで・・。
2010年8月22日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.08.19
聴診器のむこうに 明日は海水浴
7才の男の子は、明日から海水浴。
「サメがくるかもよ」って、言いますと、「網が張ってあるから、大丈夫」と答えます。
「でも、かしこいサメは、網のチャックを開けて入ってくるから、気をつけてね」と、言いますと、「・・・」
顔も身体も、こわばります。
「楽しんできてね」と診察室から送り出しましたが、バイバイをする手も、少しうつむき加減でした。
2010年8月19日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.08.12
聴診器のむこうに ゴールドメダリスト
9才の男の子は、喘息で通院中。
治療方法を変えて、呼吸機能検査を調べると、大きく改善しています。
「何かいいこと、なかった?」と尋ねますと、「金メダルをとりました。」
スウィミングスクール主催の近畿地区大会で、100m個人メドレーで優勝したと言われます。
スポーツ全般音痴のわたしは、コーチにはなれませんが、酸素がうまく全身にまわるようにお手伝いができたかなと、うれしくなりました。
いつか、オリンピックでもメダリストになって、わたしを驚かしてくださいね。
2010年8月12日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.08.10
聴診器のむこうに うし注意報
1才9か月の男の子は、牛乳が大好き。
毎日500ccから1リットル近くを飲むそうです。
おかあさんは、安売り牛乳を求めて、スーパーに。
家まで持ちかえるのも、大変です。
おまけに、牛乳をたくさん飲むと、男の子の足が牛歩になります。
炎天下、日傘をさして、牛乳パックをぶら下げたおかあさんと、その横をゆっくり歩く男の子。
猛暑は、いろいろな大変さを運んできます。
2010年8月11日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.08.09
聴診器のむこうに おおきなおにぎり
4才の男の子は、奈良から来られました。
高速道路が渋滞して大変。
ヘトヘトになって、到着されました。
ゆっくりする間もなく、ゆで卵の負荷試験。
苦手な卵を口に入れて、「あとは、何でも好きなものを食べてもいいですよ。」
おおきなおにぎりを、取り出します。
「のりまきおにぎり」にかぶりつくと、中は具だくさんのサケ。
おかあさんの愛情が、たっぷりと伝わってきました。
2010年8月9日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.08.05
聴診器のむこうに トナちゃん
5才の女の子が、ぬいぐるみを大事に抱っこして来られました。
「この子の、お名前は?」と尋ねますと、「トナちゃん。」
はるばるフィンランドから、やってきたそうです。
おばあちゃんが、オーロラ見物に行かれた時のおみやげとか。
「大事にしてるのね。」と言いますと、「だって、これ赤ちゃんやもん。」
フィンランド国籍のトナちゃんは、しあわせものです。
おかあさん役のあなたのおリボンも、とっても素敵すよ。
2010年8月5日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏