カンガルーの小部屋

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  • 2010.10.11

    聴診器のむこうに ナナシカ

    9才の男の子は、ペットアレルギー。

    ワンちゃんやネコにさわると、蕁麻疹がでます。

    「先生、シカは大丈夫ですか?」と、尋ねられました。

    奈良公園に、遠足に行くとのこと。

    「おうちにシカを飼っていなかったら、たぶん、シカは大丈夫だと思うけど・・」と答えながら、ナナの顔を思い出しました。

    トナカイの角のかぶり物をナナにかぶせると、とてもよく似合います。

    奈良公園のシカは、とても人に慣れていて、お菓子を持っていると、集団で食べに近づきます。

    その中に、シカに変装したワンちゃんがいるかも知れないので、注意するようにお伝えしました。

                           2010年10月11日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.10.10

    聴診器のむこうに 空だけ

    新作ポケモンゲームは、表示の文字が選択できます。

    7才の男の子のDS画面は、かな表示。

    「なんで、漢字にしないの」

    ゲームに集中する時間で、少しでも学習的なことをと、おかあさんのウケをねらいます。

    「だって、かんじはまだ、空だけしか、ならってないもん」

    これには完敗。

    子ども目線のゴールは、まだまだ先のようです。

                           2010年10月10日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.10.09

    聴診器のむこうに 年齢詐称

    今日がお誕生日の男の子に、「何才になったの?」って、尋ねます。

    「5才」と、元気な声が返ります。

    もう一度カルテを見ると、どう計算をしても、今日で4才。

    年齢詐称は、芸能界に入ってからにしましょうね。

                           2010年10月9日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.10.08

    聴診器のむこうに くやし涙

    幼稚園の年長さんは、目のまわりが腫れています。

    運動会のリレーの練習で、いつもは一番。

    今日は転んでしまって、一番になれなかったとか。

    それで、くやし涙を流します。

    すりむいたお膝の絆創膏に、ナナちゃんの似顔絵を書きました。

    今度は、ナナちゃんのように、早く走れますように。

                           2010年10月8日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.10.07

    聴診器のむこうに おじいさんと犬

    6才の男の子のおかあさんから、笑い話をお聞きしました。

    歩いていると、毛がフサフサとした犬を連れたおじいさんに、出会いました。

    男の子は「さわってもいい?」って、おかあさんに尋ねます。

    おかあさんは、アレルギーのことを心配されて、「すぐに手を洗うのよ」と、注意されます。

    「急にさわると、びっくりして噛むかも知れないから、ゆっくりとさわらせてもらうのよ」と、付け加えられます。

    その上で、「さわっていいか、おじいさんに聞いてらっしゃい」と、言われます。

    男の子は、おじいさんに「さわってもいい?」と、お願いしました。

    おじいさんの答えは「いいよ」

    そこで、男の子は、おじいさんの「長いおひげ」を、さわらせてもらったとのことです。

    子ども目線のおかしさに、一同大爆笑しました。

                           2010年10月7日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.10.07

    聴診器のむこうに ドングリの背比べ

    食事の制限が続きますと、背が大きくなるかどうか、気になります。

    幼稚園でどれくらいの大きさなのかと尋ねます。

    「ドングリの背比べです」と、おかあさん。

    「そうなの、あなたはドングリさんなの?」って、男の子に聞きます。

    即座に「にんげん!」と、そっけない返事。

    続けて「あっ、ドングリ!」と、診察室のドングリを指さします。

    見つかりましたか。

    お湯でムシを殺して、磨いて乾かした「古年もののドングリ」を、プレゼント。

    両手に受けとり、うれしそう。

    やっぱり、あなたは、ドングリさんですね。

                           2010年10月7日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.10.06

    聴診器のむこうに 今日はアリス

    「ブログに載せていただいて、ありがとうございます。」

    診察を始めるなり、おかあさんが言われます。

    「ちょうちょの服で・・」

    そうそう、パピヨンというブログを書いたことがありました。

    「今日は何のもようなの?」と、尋ねますと、「うさぎ、いや、アリスです」

    おしゃれのセンスは、こうして磨かれていくのですね。

                           2010年10月6日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.10.05

    聴診器のむこうに みんなが寝てから

    7才前のふたごの男の子は、ポケモンに夢中です。

    「先生は、仕事中にポケモンしてない?」って、尋ねます。

    「いいえ、仕事中は、ポケモンでは遊ばないよ。代わりに子どもが寝てから遊んでるからね。」

    「君のおとうさんも、おかあさんも、君たちが寝てから、ポケモンで遊んでいるよ。日本全国、どこのおとうさんも、おかあさんも、夜中にポケモンで遊んでいるんだから。」と、さらに丁寧に教えてあげました。

    男の子たちは、口をポカンと開けたまま、聞き入ります。

    後ろでは、おかあさんが「またですか」と、あきれ顔で聞いておられます。

    おかあさん、あとでフォローよろしくお願いしますね。

                           2010年10月5日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.10.05

    聴診器のむこうに ネットでTシャツ

    5才のお嬢さんは、手書き図柄の素敵なTシャツ。

    いくつかの図柄があり、ネットで注文すると言われます。

    おなかは、ピンクのカバさん。

    背中は、ハッパの赤ちゃんがお話ししています。

    遅れて診察室に入ってこられたおとうさんは、和風柄のTシャツ。

    こちらは、ネットではなく、普通のお品。

    どこのおうちでも、子どもが一番のようですね。

                           2010年10月5日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏    

  • 2010.10.04

    聴診器のむこうに 赤ちゃんこんにちは

    遠方から、3兄弟が来られました。

    7才、5才、3才の男の子。

    お昼になって、待合室で、おにぎりのお弁当会です。

    兄弟の横には、ベビーカー。

    4人目は、待望の女の子です。

    のぞき込んであやしたり、ベビーカーをゆすったり。

    なかなかの、おにいさんぶりです。

                           2010年10月4日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.10.04

    聴診器のむこうに ダンス・ダンス

    4才の女の子は、診察室でダンス・ダンス。

    腰に手をあて、ステップをくりかえします。

    最後は、踵をあげて、ピシッとポーズ。

    リクエストに答えて、何度も何度も、踊ります。

    運動会の準備は、完璧です。

                           2010年10月4日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.10.03

    聴診器のむこうに くるま大好き

    2才の男の子の服には、トラックがいっぱい止まっています。

    高速道路の、PA(パーキングエリア)のようです。

    「自分でも、好きな服がわかるのですか?」と、お聞きしますと、「コレコレって、指をさします。」とのこと。

    「好きこそものの上手なれ」

    いろんな車の色や、形を、覚えていってくださいね。

                           2010年10月3日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.10.02

    聴診器のむこうに おとうさん、おかあさん

    4才と2才の姉妹は、クリニックの水槽に顔をひっつけて、話し合い。

    「おさかなさん、石たべるかなあ」

    いいえ、おさかなは、石は好きではありません。

    「あれっ、おとうさん」と、黒いおさかなを指さします。

    「おかあさんは?」って尋ねると、虹色のおさかなを指さします。

    うしろでは、おかあさんがニッコリ。

    今晩のおかずが、楽しみですね。

                           2010年10月2日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.10.02

    聴診器のむこうに あしもと雪靴

    3才の男の子の足元を見ると、ふかふかの雪靴。

    まだ、涼しくなったばかりなので、不思議に思いました。

    「お正月に、家族で境港のゲゲゲロードに行くんです。その時は雪だから、おじいちゃんが雪靴を買ってくれたんです。それがうれしくて、ず~っと、この靴を履いているんです。」

    なるほど、そんな深い訳があったのですね。

    お正月と言えば、まだ3か月も先。

    今から雪靴をはいて、楽しみにしているなんて、いい買い物をされましたね、おじいさん。

                           2010年10月2日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.10.01

    聴診器のむこうに ポケモン・ブラック

    8才の男の子と、ポケGEARでご挨拶。

    受付の岸本さんに、やり方を教えていただきました。

    「小児科の先生だから、子どもさんとのコミュニケーションをとるのには、いいですよね」と、看護師さんが、フォローしてくれます。

    いえいえ、そんな大それた事は考えていません。

    わたしが、子どもとポケモンの話をするのは、全くの趣味の世界です。

    その分、本が読めなくて困ります。

                           2010年10月1日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.10.01

    聴診器のむこうに えーっと

    一年生の男の子は、土曜日が小学校はじめての運動会。

    「どんな演技をするの?ダンスとか・・」と尋ねます。

    「えーっと、エーッと」

    何時までたっても、演技の名前が出てきません。

    題名を知らなくても、歌は歌えるし、ダンスの名前を知らなくても、踊れます。

    まだ、時間は十分あるので、心配しないでおきましょう。

                           2010年10月1日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.10.01

    聴診器のむこうに ビールよりワインを

    3年生の男の子は、一度コーラを飲んでみたいと言います。

    さっそく、自販機で炭酸ジュースを買ってきてもらい、50ccを試飲してもらいます。

    半分ほど飲んだところで、「口が痛いです」

    おかあさんには、「しばらく炭酸は止めておきましょうね。大人になったら、ビールよりもワインにしましょう」と、助言しました。

                           2010年10月1日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.10.01

    聴診器のむこうに お宝手帳

    7才の男の子のお宝は、母子手帳。

    イチローさんが、練習で球場に来たときに、サインをもらいました。

    何に書いてもらおうかと考えて、とっさに差しだされたのが母子手帳。

    それからは、数枚の写真を入れた、お宝手帳に名前が変わりました。

    母子手帳には、こんな使い方もあるのですね。

                           2010年10月1日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.09.28

    聴診器のむこうに エクストリーム

    もうすぐ4才になる男の子に尋ねました。

    「お誕生日のプレゼントには、何をもらうの?」

    「エクストリーム!」と即、答えが返ってきました。

    ムムッ。これはわたしの辞書にはない言葉です。

    そこは、長年この仕事をしている者のカン。

    戦隊ものか、ライダーものかのグッズと、予測しました。

    「で、エクストリームを使って、何になるの?」と尋ねますと、「W」の一声。

    これで、頭の中の検索は、ライダーものに絞り込めます。

    「4才になったら、大変だね。変身すると、早く助けてくださいって依頼が殺到して、忙しくなるね」と、助言も忘れずに伝えました。

                           2010年9月28日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.09.26

    聴診器のむこうに ダッフィーちゃん

    10才の女の子は、大きなクマのぬいぐるみを、ぶら下げて登場。

    携帯のストラップだったら、大変だと思いながら、「それ、なあに」と、尋ねます。

    「これは、ダッフィー。ディズニーシー限定のキャラクターです」と教えてもらいます。

    夏休みに、ディズニーシーに行かれたとか。

    クマのキャラクターと言えば、プーさん。

    最近では、ケアベアや、ブーフ、リラックマ、ティディーベアと、続々登場。

    とても名前は、覚えられません。

    ダッフィーの特徴は、顔と、足の裏の肉球の形が、ミッキィーの顔になっているそうです。

    ナナと、ハッちゃんの肉球も、噛まれないように気をつけながら、観察することにします。

                           2010年9月26日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

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