カンガルーの小部屋

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  • 2010.06.18

    聴診器のむこうに からあげ仮面

    3才の女の子が、メモ帳の絵を見せてくれました。

    まあるいお鼻と、小さな目。

    「名前はなんというの」と尋ねますと、「からあげ仮面」

    なぜ、「からあげなのっ」と思いましたが、おかあさんにも謎のようです。

    芸術は奥深いものですね。

                           2010年6月18日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏  

  • 2010.06.15

    聴診器のむこうに あしあとの先は

    診察を終えた男の子の背中に、くっきりと足跡がついています。

    眠っている間に、誰かに踏まれたのでしょうか。

    右足、左足、右足、あれれ、次の左足はどこ?

    診察の結果、怪我はなさそうでしたので、ご安心くださいね。

                           2010年6月15日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.06.08

    聴診器のむこうに 鉄人ドロップ

    「先生、このドロップ食べてもいいでしょうか」

    強いアレルギーをお持ちの男の子のおかあさんが、こう尋ねられます。

    見ると「鉄人ドロップ」

    「どうしたの」とお尋ねしますと、「おとうさんと列に30分並んでもらったらしいんです」

    「食べてもいいけど、びゅーんと飛んでいかないかな」といいながら、写真を撮りました。

                           2010年6月8日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.06.06

    聴診器のむこうに おじいちゃんみたい

    11才の男の子は慎重派。

    おかあさんは「競争心がないんです。」と言われます。

    それでも道を歩いていて看板が倒れていると直したり、お店屋さんのパンフレットの山が乱れているとそろえたりと、やさしいところがあります。

    「おじいちゃんみたいでしょ」とおかあさんはからかわれますが、いえいえ近頃のおじいちゃんは、そんなお世話好きな方ばかりではありません。

    男の子は「ふつうのおじいちゃん」ではありません。

    「世話焼きのいいおじいちゃん」と呼んであげてくださいね。

                           2010年6月6日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.06.05

    聴診器のむこうに おかあさんのように

    あれれ、10本の指が、赤く踊ります。

    2才半の女の子は、眠る前にお化粧タイムに入るとか。

    「子ども用のマニュキュアですか?」とお尋ねしますと、「いいえ、わたしのです。」とおかあさん。

    何度も何度も練習をして、おかあさんのように、素敵な男性をゲットしてくださいね。

                           2010年6月5日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.06.03

    聴診器のむこうに ワンワンのリュック

    2才8か月の男の子の背中にかわいいリュック。

    NHK番組「おかあさんといっしょ」に出ているワンワンのリュックです。

    「なにが入ってるの?」と尋ねますと、「この子のおむつです。」

    そこで少し意地悪く、「子どもさんは知ってるの」と聞きますと、「知ってますよ~」

    「ねえねえ、おむつどこ?」と、男の子に言いますと、うれしそうにリュックを指さします。

    得意そうな顔に、自立心の芽生えを感じました。

                           2010年6月3日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.31

    聴診器のむこうに ぼくのデビュー曲

    3才前の男の子が、診察室に入るなり、マイクにまっしぐら。

    手に持つと、不思議な歌詞で歌い始めます。

    作詞、作曲、うた男の子。

    きっと、あなたのデビュー曲なのですね。

                           2010年5月31日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.31

    聴診器のむこうに ドラゴン・バトル

    おなじみさんの、絵が大好き男の子が、最新作を持ってきてくれました。

    画題は「ドラゴン・バトル」です。

    左側の蒼いドラゴンが「ヒュードラ」

    右側の赤いドラゴンが「レイドラ」

    金・銀を使い、迫力満点です。

    作品はしっかりとゲット。

    診察室の壁に展示することにしました。

                           2010年5月31日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.05.31

    聴診器のむこうに これって食堂みたい

    食物負荷試験がすみ、診察室から出て行かれる男の子の背中に、「また、食べに来てね」と声をかけます。

    おかあさんは、「はあい、また食べに来ます」と言われたあと、「これって食堂みたいやねっ」と苦笑されます。

    店長は、今日もみなさんの「食のご相談」をお待ちしています。

                           2010年5月31日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.31

    聴診器のむこうに 手をみせてね

    10才の男の子が診察椅子に座ると、手は真っ黒。

    「どうしたの?」と尋ねますと、「お習字で」

    「何という字を書いたの?」と聞きますと、「友だちの友」と答えます。

    「手で書いたの?」とつっこみますと、「ううん」

    「友」の字は、手や体操服とも、すぐにお友だちになるのでしょうね。

                           2010年5月31日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.30

    聴診器のむこうに スーパーカー

    あれれ、赤ちゃんが新型ベビーカーで登場です。

    おかあさんが「ロックをはずして、折りたたんで、こうして背中にしょって、優れものでしょ。」と実演されます。

    「どちら向きにも座らせられるんです。欠点は車輪のロックがないことかなっ」

    愛車の名前は、「KATOJI」号。

    量販店で、お手ごろ価格で売っているとか。

    ベビーカーの世界でも、新車開発は日々進んでいるようですね。

                           2010年5月30日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.05.29

    聴診器のむこうに 飛んでいかないように

    3才前の女の子の頭には、お顔の3分の1くらいの大きなリボンがついています。

    「妹にもらったんです。」と、おかあさん。

    ああ、おばさんからですか。

    とってもお似合いのリボンですよ。

    でも羽のように羽ばたいて、どこかに飛んでいかないよう、手を離さないでくださいね。

                           2010年5月29日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.29

    聴診器のむこうに コッホ先生

    学校で使う油粘土にかぶれないか、男の子に試してみることにしました。

    持ってこられた粘土で「好きな物を作っていいよ。あとで見せてね」と診察室から送り出します。

    20分後にできあがった作品の鑑賞会。

    左から、「三色団子」、「虫」、そして右側には「肺炎球菌」

    待合室の肺炎球菌ワクチンのポスターに描かれていたイラストを、粘土化したそうです。

    粘土遊びで、細菌を再現したのは、コッホ大先生以来ですよ。

    手も荒れなかったし、次は「インフルエンザ桿菌」を作ってくださいね。

                           2010年5月29日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.28

    聴診器のむこうに 下積み生活

    中学一年生の男の子が、野球部に入ったと報告します。

    「まだ、下積み生活やねっ」と尋ねますと、「下積み生活ってなに?」と聞き返します。

    「ボール拾いや、後かたづけのこと」と言いますと、「それやったら、今してる。」

    「しんどいでしょ」と重ねますと、「ううん、楽しいで」

    下積みのしんどさと大切さを教えようとしたもくろみは、空振りに終わりました。

    未来のゴジラやイチロー君。

    「石の上にも3年」という教訓めいた言葉は、あなたには言う必要もなさそうですね。

                           2010年5月28日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.27

    聴診器のむこうに ぞうさんが好き

    1才8か月の男の子が来られました。

    連休中に、動物園に行かれたそうです。

    「動物は、分かるかな?」と言いますと、おかあさんが「ぞうが好きで、見ると絶叫します。ウンチを見つけると、『おっきい、ウンチ!』と叫びます。」言われます。

    ぞうさんと大きなウンチと、それを指さして叫ぶ男の子。

    感動の嵐がわたしにも伝わってきます。

    よかったね、ぞうさん。

    あなたの小さなファンが、またひとり増えたようです。

    おっきなウンチも、心配しないでできますね。

                           2010年5月27日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.26

    聴診器のむこうに シロクマ、くろくま

    6才の女の子が、クマのぬいぐるみを連れてやって来ました。

    ピンクのひらひらとした服を着せてもらい、おしゃれです。

    名前は、ミーアちゃんと言います。

    可愛がられているクマのぬいぐるみは、少しずつ「くろくま」になってしまうという法則があります。

    「ひとつ聞いてもいい。この子はシロクマ、くろくま?」と聞きますと、「シロクマ」と答えてくれます。

    ミーアちゃん。

    お風呂に入ると、しわしわの「おばあさんグマ」になってしまいますので、やさしく拭いてもらうだけにしましょうね。

                           2010年5月26日

                          いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.05.25

    聴診器のむこうに 魚らしい魚

    7才の男の子が、負荷試験にイサキを持ってこられました。

    身だけをほぐしてありましたので、「どんな顔のさかな?」って聞きますと、おかあさんは「魚らしい魚」と言われます。

    インターネットで調べると、写真の魚です。

    「魚の絵を書いてごらんといわれたら、書くような魚でしょ」

    なるほど、子どもがよく書く「魚らしい魚」です。

    男の子は、イサキの4分の1匹分をペロリ。

    イサキさん、あなたの顔は、これからは忘れないですからね。

                           2010年5月25日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏  

  • 2010.05.24

    聴診器のむこうに バックダンサー

    9才の女の子は、ダンスを習っています。

    ヒップホップなど、いま流行のダンスです。

    「大きくなったら、バックダンサーになるの?」と言いますと、女の子は、なにのことか分かりません。

    「ほら、EXILEの後ろの方で踊っている人がいるでしょ。」とおかあさんが言います。

    「格好いい男の人を見つけて、結婚できるかもしれないねっ。」とわたしが続けますと、「それで、すぐに分かれて・・」と看護師さんがフォローします。

    子どもの夢をこわすお手伝いは慎みましょうね。看護師さん。

                           2010年5月24日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.24

    クリニックだより 「こどもの心」研修会②

    「こどもの心」研修会,2日目は次のテーマでした。

    ⑤親のメンタルヘルスと親支援(神村富美子先生)

    ⑥愛着の絆の大切さとそれを深める方法(ヘネシー・澄子先生)

    ⑦ゲーム・インターネットと子どもの世界(古野陽一先生)

    ⑧日本の子どもの自尊感情について(古荘純一先生)

    推薦図書を6冊買ってきました。

    高木先生と手分けして、読んでいきたいと思います。

                           2010年5月24日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏  

  • 2010.05.22

    聴診器のむこうに なんて書いてあるの?

    10才の女の子が、おしゃれなTシャツを着て登場。

    エジプトのヒエログラム模様のTシャツです。

    プリント柄ではなく、しっかりと刺繍がほどこしてあります。

    「おばあちゃんがエジプトに行った時のおみやげなんです。絵文字で、子どもの名前がかいてあるんです」とおかあさんが言われます。

    なんて書いてあるのか、みなさんお分かりでしょうか。

                           2010年5月22日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

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