カンガルーの小部屋

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  • 2023.11.11

    聴診器のむこうに トラすい

    6才の男の子は、ネコアレルギー

    今度動物園に行くというので、おかあさんは心配です。

    呼吸機能を調べると、きれいなパターン

    そこで男の子に助言します。

    「動物園に行ったら、ふれあい広場は大丈夫と思うけど、

    トラや、ライオンやオオカミさんには気を付けてね。

    特に、ネコすいや、イヌすいみたいに、トラすいはしないでね」

    男の子は、「なにいってんだろ、このおじさん」とキョトンとします。

    十分に伝えきれなかった無念さを残しながら、診察を終えました。

    2023年11月11日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.11.09

    聴診器のむこうに 宿題がなかったら

    3か月の弟と一緒に来た7歳のおにいちゃん

    「おかあさんに、抱っこしてって お願いしてもいいよ」と声をかけると

    「ときどきしてるよ」

    「じゃあ、おっぱいもおねがいしたら」と続けると、

    「それより、宿題がなかったほうがいいな」と答えます。

    もう一度赤ちゃんになって、宿題のない世界に戻りたい。

    先生には叶えられない大きなお願いでした。

    2023年11月9日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.11.05

    聴診器のむこうに 歩きながらの筋トレ

    12才の男の子のバッグを持った看護師さんが、悲鳴を上げます。

    重さをはかると、10kg超え

    これに、水痘とお弁当を入れて、坂道を20分学校まで歩きます。

    義務教育は、筋トレから始めるのですね。

    2023年11月5日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.31

    聴診器のむこうに 今日の獲物は

    3才の男の子が、私が好きそうなものが入ったケースを、机の上に置きます。

    診察をすませると、急いでケースを見せてもらいます。

    知っているのはポケモンの「コイキング」だけ

    あとは、何やら深海魚っぽいのが3匹あまり

    触るとグニャグニャして、看護師さんに近づけると逃げられます。

    本屋さんに売っているとのことですが、評価に苦しみます。

    まだまだ不思議世界はあるのですね。

    2023年10月31日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.30

    聴診器のむこうに 海の生き物

    3才の男の子は、透明なケースに大切なものを入れて持ってきます。

    見せてもらうと、大きなお魚と、小さなお魚のフィギュアです。

    「大きくなったら、動物のお医者さんになるって言ってるんです」とはおかあさん

    海のお魚みんなで、お医者さんになる日を待ってますよ

    2023年10月30日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.29

    聴診器のむこうに おじいさんの趣味で

    2才の女の子は、シャツから靴の色まで、黄色でコーデ

    シャツは、チキンラーメンのキャラクター「ひよこちゃん」です。

    看護師さん一同、「まあ、かわいい」

    私も「ひよこちゃん」のシャツを着ると、「かわいい」って、言ってもらえるかな

    2023年10月29日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.27

    聴診器のむこうに 食べないでね

    7歳の男の子は、学校で作ったお面をかぶって診察室に

    もしかして、ハロウィン用のお面かな

    お願いだから、先生にかみつかないでね

    楽しいけど、ちょっぴり怖いハロウィン

    何事もなく過ぎ去りますように

    2023年10月27日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.25

    聴診器のむこうに おそろネズミ

    12才の男の子は、「これみて」と言わんばかりに背中を見せます。

    どこかで見たような、違うような

    「これ、ミッキーだよ」と教えてくれるのですが、

    どうみても、かわいいミッキーには見えません。

    もしかして、ハロウィンバージョンなのかな

    眼をそらして 早々に診察に戻ります。

    2023年10月25日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.19

    聴診器のむこうに 食べたらダメだよ

    6才の男の子が、「これあげる」と、胸のポケットから取り出します。

    みると、小さなひまわりの種

    いつ、まいたらよいのかわからないので、

    診察机に置いているカンガルーのぬいぐるみに 食べさせることにします。

    「食べさせちゃ、だめだよ」と、男の子

    それでは、春まで、大切に保管しておきますからね。

    2023年10月19日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.14

    聴診器の向こうに 吐くのは今だ

    15才の男の子は、修学旅行から帰ってきたばかり

    「なにか特別なことはなかったですか」と確認すると、

    船に引っ張ってもらう、大きなボートに乗っていたときに、

    両隣の子どもが海に落ちたとか。

    「さては あなた、隣の子に何かしましたね。吐くのは今だよ、楽になれるよ」

    と詰め寄ると、

    「いえいえ、そんなことはしてませんよ」と必死の防御態勢に

    みんな無事に帰ってきたから、いい思い出ということにしておきましょうか

    2023年10月14日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.07

    聴診器のむこうに 解決しないゾロリ

    9才の男の子が、待合室で熱心に本を読んでいます。

    覗いてみると、なぞなぞの本

    ためしに解いてみると、一題も解けません。

    本の表をみせてもらうと、「怪傑ゾロリのなぞなぞの本」

    これじゃ、いつまでたっても「解決しないゾロリの本」ですね。

    2023年10月7日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.02

    聴診器のむこうに お元気にされていますか

    診察室を出ると、懐かしい顔にお会いします。

    長い間、お昼ご飯のお世話になっていた定食屋さん「あじくら」のマスターです。

    1年前にお店を閉じられて、今は悠々自適の毎日を過ごされています。

    お元気なお顔を拝見して、ツーショット

    また近々お会いしましょうね。

    2023年10月2日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.09.30

    聴診器のむこうに 似合っていますよ

    診察室の椅子に座った、4才の女の子

    診察を始めると、指のマニュキュアに気づきます。

    女の子をお膝に乗せているおかあさんの指にも、おなじ色のマニュキュアが

    おそろいの色で、とっても似あっています。

    小さいころから おしゃれセンスを磨くのは、

    お姉さんになっても 大きな楽しみにつながりますよね。

    2023年9月30日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.09.29

    聴診器のむこうに わたしの大好きな

    5才の男の子は、私の大好きな色変タイプのザウルスシャツ

    「触らせてね」と許可を取り、色変に挑戦します

    はじめは「みどり」で、色変後は「茶色」に変身

    大満足の診察になりました。

    あれれ、今日は本当は、おにいちゃんの方の診察日だったのかな

    2023年9月29日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.09.28

    聴診器のむこうに 晩御飯のおかずを取るまでは

    12才の男の子は、真っ黒な日焼け姿で登場します。

    川遊びをして焼けたというので、

    「晩御飯のお魚を取るまでは、帰ってきたらダメっていわれたの?」

    と、尋ねると、

    「いいえ、泳いでいただけです」と答えます。

    楽しい夏休みを過ごせて、よかったですね。

    2023年9月28日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.09.27

    聴診器のむこうに 長崎から船に乗って

    6才の男の子の夏休みの思い出は、長崎のおばあちゃんちに行ったこと

    「神戸から、船に乗って長崎に行ったの」と質問すると、

    キョトンとした顔をして、ノーコメント

    実際は、新幹線を乗り継いでの旅だったとか

    帰りは台風に巻き込まれて、おまけの1泊

    いろいろあって、楽しい思い出になりましたね

    2023年9月26日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.09.24

    聴診器のむこうに かまないでね

    6才の男の子の胸には、大きく口を開けたサメの図柄

    診察の合間に、指を口に近づけて

    「かまないで、かまないで」と叫ぶと、

    男の子は「うふふ」と、笑顔で反応してくれます。

    そうです。頭から否定しないで、柔軟な対応をするのが関西人。

    でも、道で変なおじさんに出会ったときは、気をつけましょうね

    2023年9月24日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.09.22

    聴診器のむこうに アリエルみたいに

    6才の女の子の、呼吸機能は100点満点

    「なにか、スポーツしているの」と尋ねると、

    「水泳」との答えがかえります:

    「すごくいい呼吸機能してるから、

    がんばって アリエルみたいになろうね」と励ましても、

    女の子は「???」

    短い時間に、思いを届けるのは、難しいですね

    2023年9月22日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.09.19

    聴診器のむこうに 何を食べるのかな

    8才の男の子に、尋ねます。

    「ピカチュウって、何を食べるのか知ってる。

    先生はね、何をあげたらいいのかわからないから、教えてね」

    男の子は、「卵やきでしょ、それから・・」

    それを聞いていたおかあさん

    「それって、あんたのあさごはんでしょ」と、つっこみを入れます。

    そうなんだ、だれかピカチュウのご飯を教えてくださいね。

    2023年9月19日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.09.18

    聴診器のむこうに ゲーセンから連れてきて

    6才の女の子は、ふにゃふにゃ人形がお供です。

    青いからだと、青い顔。口には鋭い牙がのぞいています。

    名前は、「ハギーワギー」

    ゲーセンから連れてきたそう。

    おかあさんは、「なんでこのお人形なんでしょうね」とハテナマーク

    外野の意見に惑わされないで、女の子はお人形をしっかりと抱きしめます。

    2023年9月18日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

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