カンガルーの小部屋

2010.06.14

かんがあるっ子 赤と白

子どもの学校公開dayの3時限目は、道徳の時間です。

配られたプリントには、次のように書かれています。

「5年生のA子さんは、みんなから信頼されている図書係です。図書館を閉める時間が来たときに、B君が本を一日だけ借りたいと頼みます。B君は学校代表で理科の研究発表の調べものをしていました。でも、どうしても時間が足りないので、図書館の本を借りたいと言うのです。しかし、その本は貸し出し禁止のシールが貼ってあります。A子さんは、貸すべきか、貸さないでおくべきか悩みました」

「貸そうと思うひと」は、白の帽子を、「貸さないでおこうと思うひと」は、赤の帽子をかぶり、教室の席を移動します。

クラスの結果は、白1、赤3に分かれ、ディベートがはじまります。

先生と子どもが、A子さんとB君の役割を演じてみせ、討論がさらに白熱します。

わたしの子どもの帽子の色ですか。

それは、ひみつです。

でも、わたしの子どもらしい考えだなと、うれしくなりました。

                       2010年6月14日

                       いたやどクリニック小児科 木村彰宏