カンガルーの小部屋

2011.05.09

かんがるう目線 いろいろな支援

20数年続いている「神戸発達勉強会」

参加された小学校の先生から、素敵なお話をお聞きしました。

女先生の息子さんは、今年高校に入学。

おとうさんが、息子さんに、こう話されたそうです。

「震災の募金をしたら、その4倍の額を、おとうさんも上乗せして募金するからね。」

入学のお祝いにいただいたお金の中から、息子さんは2万円を募金に回すと言いました。

おとうさんは「ムムム・・」

それでも、おとうさんは8万円をたして、10万円を郵便局の募金窓口に、持って行かれたそうです。

この話をお聞きして、おとうさんの胸中を察して、苦笑しました。

子どものことだから、どうせ数千円の額だろうと、読み間違われたおとうさん。

息子さんは、おとうさんの思惑よりも、ずーっと大人になっていました。

それでも、息子さんとの約束を守って、なけなしのお金を出されたおとうさん。

このお金は、息子さんにも、おとうさんにも、その額以上の価値がありそうですね。

いろいろな支援。

わたしも、ずーっと、ずーっと息長く、支援を続けたいと思います。

                      2011年5月9日

                      いたやどクリニック小児科 木村 彰宏