2014.03.29
カンガルーの本棚 あの頃のわたし
重松清さんの「小学五年生」(文春文庫)を、読みました。
20才を大人の区切りとすると、10才の小学五年生は、
50%が大人で、50%が子ども
家族だけの生活から、少しずつ世の中のことが見えてくる年齢です。
重松さんは、その時期の少年を、17の短編で描きます。
あの頃の私は、恥ずかしがり屋で友だちも少なく、
自分が何をしたいのかもわからない、まじめさだけがとりえの子どもでした。
重松さんの小説は、いつも「あの頃のわたし」を思い出させてくれます。
2014年3月29日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏