カンガルーの小部屋

2016.12.28

カンガルーの本棚 お礼のお駄賃

51SIGanobjL[1]

森浩美さんの「家族連写」(PHP文芸文庫)を、読みました。

8つの掌編からなる、家族の物語。

その中の一つ「お駄賃の味」に、ひかれました。

貧しくて、いつもおなかをすかせていた少年時代。

お手伝いを頼まれて、その代償にといただいた親子丼のおいしさ。

時を経て、主人公の心に、その時の温かい味がよみがえります。

人と人とのつながりの温かさを教えてくれる作品です。

     2016年12月28日

     いたやどクリニック 木村彰宏