2022.10.05
カンガルーの本棚 カアカアさんのお金
西條奈加さんの「烏金」(光文社文庫)を読みました。
烏金(からすがね)とは、江戸時代の高利貸しのこと
訳ありの浅吉は、金貸しのお吟の家にもぐり込みます。
借りたお金を返すことができない人に、
浅吉は、生きるすべを教え、立ち直らせていきます。
金貸し業を手伝い、ふところにしまい込んだ金を
浅吉は何に使おうとするのでしょうか
お話の中の世界ですが、私利私欲のためでなく
もっと大きなものを夢見る浅吉に、大きな拍手です。
2022年10月5日
いたやどクリニック 木村彰宏