2020.07.01
カンガルーの本棚 ゴリラの子人間の子
山極寿一先生の「スマホを捨てたい子どもたち」(ポプラ新書)を、読みました。
山極先生は、ゴリラの世界的な研究で知られ、
京都大学総長を務められている先生です。
人間の社会を支える共感力は、
共同保育、共食、音楽と踊りという行為で進化してきました。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚をみんなで共有して、
楽しい時間を過ごすことで、
信頼という財産を作ることにつながると述べられます。
現実世界で仲間とつながることを避けるスマホ社会は
人間社会の退化につながる危うさを感じると述べられます。
コロナ禍が続き、三蜜を避ける今の社会において、
難しいけれど、乗り越えなければならない課題だと思いました。
ゴリラについての本を、もう少し読みたくなりました。
2020年7月1日
いたやどクリニック 木村彰宏