2014.07.16
カンガルーの本棚 家族を楽しむ
黒川伊保子さんの「家族脳」(新潮文庫)を、読みました。
母になる事で、タフでしなやかに、より現実的になっていく。
一方、母にならずに成熟していく女性脳は、
ある種の繊細さを失わず、緻密さがあり、
ロマンティックな想像力を時に溢れさせ、
女性愛を社会のために使える。
この一文を読むだけで、都議会での無神経なヤジとは
次元が異なる、黒川さんの奥深い女性観を感じます。
200pにも満たない小論なのですが、
読み応えがある1冊です。
2014年7月16日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏