カンガルーの小部屋

2012.05.13

カンガルーの本棚 旅の終わりに

重松清さんの「十字架」(講談社)を、読みました。

イジメられ、自らの命を断った中学生。

許さない、許せないという、家族の心情、

そして、命の重みを背負って生きる同級生の物語。

文字を追う眼がふるえ、息苦しさを感じます。

この重いお話を書きながら、重松さんはわたし達に何を伝えたかったんだろうと考えます。

忘れられない一冊になりました。

2012年5月13日

いたやどクリニック小児科 木村 彰宏