2014.03.17
カンガルーの本棚 日本の妖怪
今野晴貴さんの「ブラック企業・日本を食いつぶす妖怪」{文春新書}を、読みました。
ブラック企業は、若者の夢を食いつぶし、
食いつぶす夢がなくなれば、非情にも若者を切り捨ててしまう現代の妖怪です。
捨てられた若者は、精神を病み、社会参加の道も断たれてしまいます。
若年者の離職率の多さを耳にした事があります。
いわく、「労働意欲に欠ける」「昔の自分はもっと我慢をした」「権利ばかり主張する」・・
今野さんは、そう言った現代若者の精神風土では片づけられない企業のひずみを
ていねいに告発されます。
本書は、「大佛次郎論壇賞」を受賞した1冊です。
若者に関わる大勢の方にお勧めです。
2014年3月17日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏