2014.03.12
クリニックだより カンガルーの表彰状
「カンガルーのポケット」が、
2年に1度開かれる、全日本民医連の最優秀論文賞に選ばれました。
全国に読者の輪が広がるのではと、とてもうれしく思います。
長野で開かれた総会には お礼のメッセージを送りました。
「こんにちは 神戸のいたやどクリニックの木村です。
私は、お昼間は、聴診器を片手に人間の姿で小児科医師をしていますが、家に帰るとカンガルーの姿に戻ります。
小児科の外来では、いろんな子どもたちに出会います。
アレルギーがひどくて、小麦や卵が食べられない子ども。
おとうさんの失業がきっかけで、学校に行けなくなった子ども。
いろんな悩みを持って外来に来られますが、カンガルーには少しの手助けしかできません。
子どもたちの悲しみやつらさで、カンガルーのポケットは、すぐに一杯になります。
ポケットの中のいろんな気持ちを言葉に変えて、「カンガルーのポケット」は、できあがりました。
今回、民医連のなんとか賞をいただけるとお聞きし、とても喜んでいます。
本来なら、長野まで飛び跳ねていって、みなさまにお礼を言いたいのですが、
寒いところは足が冷たくなるので、断念しました。
カンガルーには、たくさんの夢があります。
ひとつは、「カンガルーのポケット」を、大勢の方にお読みいただき、パート2を出版すること。
もうひとつは、カンガルーの子どもも、人間の子どもも、のびのびと大きくなれる世の中を作ることです。
みなさんと力を合わせて、どの子どもにとっても、住みよい世の中を作っていきたいと思います。
本日は、ありがとうございました。」
「カンガルーのポケット」は、2か月に1度発行される
神戸医療生協の機関紙「三つの輪」に連載中です。
続編も、ぜひお読みくださいね。
2014年3月12日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏