カンガルーの小部屋

2010.05.18

クリニックだより 自然学校合同説明会

5月18日夜、自然学校合同説明会を開きました。

市内4つの小学校に通われている5名の食物アレルギーの子どもさんのご父兄と、校長先生、担任の先生、養護の先生にお集まりいただきました。

子どもさんのアレルギーは、卵、牛乳、小麦、大豆、ナッツ、エビ、イカ、タコと多岐にわたりますので、本来ならば子どもさんごとの説明会を開くべきなのですが、なにぶん自然学校の日程が迫っていますので、急遽合同の説明会とさせていただきました。

自然学校は、子どもにとって新しい自分を発見するいい機会になります。

反面、山での4泊5日の生活は、アレルギーを持つ子どもにはリスクが高いものとなります。

ダニや紫外線、花粉、運動、冷気、けむり、そして食べ物。

気管支喘息、アトピー性皮膚炎、花粉症、食物アレルギーのどれをとっても、心配な5日間です。

特に食物アレルギーは急変時の対応が難しいだけに、注意が必要です。

①症状が出現したときに、まず見つけること、②症状の変化に応じて、手当てをすること。

③5日間12食の食事を安全にとるための準備を十分に行うこと、など、2時間を過ぎる説明会となりました。

おとなたちが力をあわせて安全な環境を作り、子どもたちが楽しく5日間を過ごせることを願います。

                       2010年5月18日

                       いたやどクリニック小児科 木村彰宏