カンガルーの小部屋

2010.02.17

聴診器のむこうに お手、おすわり

先日の6才の男の子の続編です。

「先生、おにいちゃんが弟に、お手、お手って教えるんです。」とおかあさんが言われます。

そういえば、1か月前に診察したときに、男の子と、9か月のおとうと君と、おかあさんと3人で来られましたので、「おにいちゃん、おとうと君にいろいろと教えてあげてね。お手、とか教えてあげて、仲良くしてあげてね。」と話したことを思い出しました。

「何度もお手、お手と教えて、この間もお手できるようになったよと言うんです。先生のひと言の影響がおおきいんですから。」と、おしかりともジョークともつかないお言葉をいただきました。

微妙な空気には、中央突破するほかありません。

男の子には、「今度は、おすわり を教えてあげてね。」と伝えました。

おかあさん、ごめんなさいね。

                       2010年2月17日

                       いたやどクリニック小児科 木村彰宏