カンガルーの小部屋

2010.07.29

聴診器のむこうに ウシトンボ

3才の男の子は、セミ取りに連れて行ってもらいました。

「たくさん、つかまえたの」って、尋ねますと、「えーっと、トンボ2頭(とう)」 

くり返し尋ねても、頭(とう)と答えます。

日本語の数え方には、難しいものがあります。

昆虫は、匹と数えるのが一般的です。

例外的に、チョウチョとトンボは、頭(とう)と数えるらしいですが、これも次第にあいまいになってきました。

男の子はまだ、3才です。

トンボさんの数え方を、誰に教わったのかなっ。

でも、頭(とう)と数えると、ウシさんくらいの、おおきなトンボが飛んでいたのかと思ってしまします。

男の子は、おもちゃ箱の中から、羽がついたおもちゃを見つけ、「これっ、トンボ?」って聞きます。

「えーっと、それはトンボじゃなくて、たぶん蚊だとおもうよ。」

それでも興味津々。

手にとって、ひっくり返しては、見つめます。

ものしりの未来のファーブルさん。

ウシトンボを見つけたら、教えてくださいね。

                       2010年7月29日

                       いたやどクリニック小児科 木村彰宏