カンガルーの小部屋

  • 2025.05.01

    カンガルーの本棚 子どもが心配になり

    養老孟司先生の「子どもが心配」(PHP新書)を読みました。

    養老先生が、児童精神科医や、小児科医、脳研究者、自由学園学園長と

    子どもの今とこれからについて自由に語り合う対談集です。

    児童精神科医の宮口幸治先生は「親は安心安全の土台と伴奏者になる」ことを強調され、

    小児科医の高橋孝雄先生は「子どもが今のしあわせを享受できるよう、社会全体で子育てをする」意味を強調されます。

    脳研究者の小泉英明先生は「今いるその場で自足できることの幸せを心から感じることができるおとなに育っていく」ことを

    自由学園学園長の高橋和也先生は「子どもたちは自由な主体として生きている一人格である」と述べられます。

    先生方のどの言葉にも深い重みがあり、考えさせられる1冊です。

    2025年5月1日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏