カンガルーの小部屋

2010.05.10

クリニックだより アレルギー学会2010年春

日本アレルギー学会春季臨床大会にでかけました。

今回は京都での開催です。

乳幼児気管支喘息、アレルギー性結膜炎、小児アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、患者コミュニケーションなどなど、時間が許す限り聴講しました。

いろいろと勉強できたなかで、貴重だったのが「患者コミュニケーションを考える」セッション。

アレルギーを考える母の会代表の、園部まり子さんのお話しからは、大切なことをいくつも教えていただきました。

患者さんが望む診察とは、次のようなことだといわれます。

①目を見て話をして欲しい

②診察毎に、症状を見て欲しい

③治療のポイントは、毎回繰り返し教えて欲しい

④患者教室を開いて欲しい

⑤優しい言葉で分かりやすく説明して欲しい

⑥子どもに向けても優しい言葉をかけて欲しい

当たり前の要望をお聞きしながら、わたしの毎日の外来診察を振り返りました。

悩みをかかえられて診察室に入ってこられる患者さんの願いや期待に、どれくらい応えられているのか、気持ちを受けとめて真っ正面から対応できているのかと思い返すと、恥ずかしいばかりです。

まだまだ修行の道は続きます。

みなさま方、ご指導のほどよろしくお願いいたします。

                       2010年5月10日

                       いたやどクリニック小児科 木村彰宏