カンガルーの小部屋

2010.05.11

聴診器のむこうに ボロット君

4才前の男の子が来られました。

診察が終わり、おかあさんと話をしていますと、退屈と不安とが半分半分なのか、おもちゃ箱からお人形を取り出して、次々と質問をします。

「これなあに、これなあに」

最後に取り出したのがぬいぐるみのロボット君。

「それは、ボロットです」といいますと、「???」

「古いから、ボロット君です」と注釈を加えても、「???」

男の子の不安な気持ちを、また増幅させてしまったようです。

                       2010年5月11日

                       いたやどクリニック小児科 木村彰宏