2016.12.28
カンガルーの本棚 お礼のお駄賃
森浩美さんの「家族連写」(PHP文芸文庫)を、読みました。
8つの掌編からなる、家族の物語。
その中の一つ「お駄賃の味」に、ひかれました。
貧しくて、いつもおなかをすかせていた少年時代。
お手伝いを頼まれて、その代償にといただいた親子丼のおいしさ。
時を経て、主人公の心に、その時の温かい味がよみがえります。
人と人とのつながりの温かさを教えてくれる作品です。
2016年12月28日
いたやどクリニック 木村彰宏