カンガルーの小部屋

2010.07.29

聴診器のむこうに 作るのと、食べるのとでは

3才半の男の子のおとうさんは、パン屋さん。

パンの焼き窯は400度。それで作業場も40度。

大きな体に、汗だくの仕事です。

「余ったパンは、持って帰られるの」と聞きますと、「わたしは、ごはん派なんで。」

「いうのもはばかりますが、家にはトースターがないんです。」と言われます。

「作るのと食べるのとは別物で・・」と続けられます。

なるほど、わたしも注射の指示をよくしますが、注射をされるのは大嫌いです。

何ごとも、表と裏とがありますものね。

                       2010年7月29日

                       いたやどクリニック小児科 木村彰宏