2010.09.20
かんがるう目線 西間先生と
東京での乳幼児喘息フォーラムのあと、ロビーで写真を撮ってもらいました。
カンガルーの着ぐるみをはさんで、写っているのは、西間三馨先生です。
「いっしょに、入ろう」と気軽に声をかけていただきました。
西間先生は、国立病院機構福岡病院の名誉院長。小児アレルギー学会の理事長を長く務められるなどの、アレルギー学会の重鎮です。
20年も前になるのかも知れません。
わたしが、今よりももっと駆け出しの頃、神戸に講演に来られたときにお会いしました。
当時はわたしの肩書きは「国立神戸病院小児科医師」
アレルギーや発達障害の外来治療の進め方を巡って、院長と再三にわたってぶつかり、悩んでいた頃です。
同じ国立病院の院長職にあられる西間先生に、鬱々とした気持ちをぶつけました。
「きみ、もっと自由にやりたまえよ」
そう、先生はわたしを励ましてくださいました。
「これが上司なんだ、これがトップなんだ」と感じました。
後輩を育てること。
自分の思いをしっかりと伝えながら、その人の気持ちを一番に尊重すること。
こころに響いた一言は、20年を過ぎても色あせないものなのですね。
2010年9月20日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏