カンガルーの小部屋

2025.11.13

カンガルーの本棚 大切な人に

上田健次さんの「銀座四宝堂文房具店①」(小学館文庫)を読みました。

銀座にあるという、ふるい文房具店を訪れる人の物語

「万年筆」は、育ててくれた祖母への想いを

「システム手帳」は、恩義がある人への退職願

「大学ノート」は、弓道部の主将に想いをよせる高校生の物語

「絵葉書」は、駆け落ちしてまで一緒になり、その後別れた元妻への弔辞

「メモパッド」は、職人に育ててくれた大将への書けなかった手紙

猫のシリーズを読み終えて、立ち寄った本屋さんで見つけた一冊は、

どの短編も心にしみる作品でした。

楽しみな小説に出会うことができました。

さっそく全6巻を買い求めに走りました。

2025年11月13日

いたやどクリニック小児科 木村彰宏