カンガルーの小部屋

2011.06.12

かんがるうっ子 今までで一番の恥ずかしさ

子どもの学校での授業が決まってから、準備がはじまります。

ラミネートの機械を買いに行き、パソコンで調べた資料を整理します。

カードを、首からぶら下げる組みひもを探し、シールも購入。

ここまでは、家族の協力体制も万全です。

ある日、おとうさんが、病院から、アフロヘアを借りてきました。

とたんに、子どもの表情が、けわしくなります。

お休みの日に、百均のお店で、大きなネクタイと、変装メガネを購入します。

子どもの表情が、伏し目がちになります。

いよいよ授業の当日。

クラスのみんなに分からないように、完全変装姿で、多目的室で待機します。

「あっ、外人がいる。」

子ども達の反応は、上々です。

遅れて入ってきた子どもの顔は、見る見る真っ赤に。

近寄ってくると、わたしの背中に、きつい張り手をします。

「今までで、一番恥ずかしかったわ」

そういいながらも、帰り道に、手をつないでくれたので、安心です。

今日は、みんな疲れました。

はやく眠ることにしましょうね。

                      2011年6月12日

                      いたやどクリニック小児科 木村 彰宏