カンガルーの小部屋

2012.03.31

カンガルーの本棚 おにぎり3日

高田郁さんの「みをつくし料理帖・夏天の虹」(ハルキ文庫)を、読みました。

春休みに入り、外来診療は記録的な忙しさ。

採血は一日28名の、記録更新。

食物負荷試験。

新入学・新入園の、除去食指示書は、数えきれないほどに書きます。

一日が終われば、診察人数は100名を超え、これまた記録です。

お待ちいただく患者さんに、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

夜は、学校の先生との食物アナフィラキシーの対策会議。

講演会、アレルギー教科書の原稿書き・校正と、今までで一番多忙な日々を過ごします。

水・木・金、3日連続お昼抜き。

その都度、受付の岸本さんや、三好事務長が、コンビニまでおにぎりを買いに走ってくれます。

2つのおにぎりを、数分で口に入れ、午後からの診察を始めます。

そのおにぎりの、おいしいこと。

記録的な忙しさで、追いやられるのは、院長としての仕事と、読書です。

それでも、「みをつくし料理帖」を読みました。

一文字一文字ゆっくりと、味わいながら読み進みます。

料理は、人の幸せを願うこと。

おにぎりは、買ってきてくれた方の、ぬくもりの味がしました。

2012年3月31日

いたやどクリニック小児科 木村 彰宏