カンガルーの小部屋

2013.05.20

聴診器のむこうに どっちのクマもん

外来は、自然学校に参加する子どもの相談で大忙しです。

今日の相談者は、5年生の男の子。

締めは、安全の確認です。

「ネエネエ、ハチ高原って、クマが出るって、知ってる?」

男の子は、思わず身を引きます。

「ハチ北のクマは怖くて、かみつくよ。

でもね、ハチ高原のは、クマもんみたいに優しいので、お手ってするよ。よかったね。」

男の子の目には、安堵の色が広がります。

締めは次の一言です。

「でも、ときどきハチ北のクマと、ハチ高原のクマは入れ替わるから、気をつけてね」

安心していた顔が、一瞬こわばります。

なにごとにも、細心の注意が必要です。

気をつけて、いってらっしゃい。

2013年5月20日

いたやどクリニック小児科 木村 彰宏