カンガルーの小部屋

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  • 2013.11.29

    カンガルギー情報 今年のしめの学会

    2013年11月28日から、63回日本アレルギー学会がはじまりました。

    1日目は、「アトピー性皮膚炎の治療」を聴講。

    ステロイド外用薬、プロトピック外用薬、TARCの臨床的な意義 などを学びました。

    アトピー性皮膚炎と言う診断の中に紛れ込む、他の疾患を鑑別する難しさを感じました。

    次に、「抑制免疫の基礎理論」を聴講。

    難しくて殆ど追いかけられません。

    ただ、自己に対する免疫応答は失われているのではなく、一時的に抑制されてると言うお話に興味を覚えました。

    ガン治療には、免疫を高める治療を、

    アレルギーや自己免疫疾患には、免疫を弱くする治療を、

    「ほどほど」ということの難しさですね。

    昼は、「舌下免疫療法」

    来年から、舌下免疫療法が認可されるそうですが、

    毎日錠剤をなめ続ける事で、アレルギー性鼻炎だけでなく、喘息の発症も抑える事ができる。いろいろなアレルゲンの獲得も妨げる事ができると言うお話です。

    午後からは、「アトピー性皮膚炎と心身医療」

    毎日の診療の中で、身体だけではなく、患者さんの心も大切に診ると言う、

    当たり前で一番難しいお話です。

    続いて、秋山仁先生の「数学のお話」

    これは、別ブログにします。

    最後は、「小児気管支喘息」

    乳児期の喘息診断と、成人に達した時の治療成績、

    ホクナリンテープ®の位置づけなど、毎日の診療を続けているうえでの疑問が整理できます。

    9時から19時まで、たっぷり、どっぷりの一日です。

    2013年11月29日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

    秋2013.11.28  (1) 秋2013.11.28  (2)

  • 2013.11.09

    カンガルギー情報 年末の出版をめざして

    「食物アレルギー 外来診療のポイント」(診断と治療社)の

    改訂第2版の準備が進んでいます。

    57のポイントが、64に増量し、連日校正の嵐です。

    何度も目をとおし、赤で訂正を入れ、

    一息ついて、ポストに投函する時の爽快感。

    数日後には、次の便で新しい校正が届き、ガックリとうなだれる毎日です。

    発刊された時にはお知らせしますので、ごひいきにしてくださいね。

    2013年11月9日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

    秋2013.10.29  (104)

  • 2013.10.20

    カンガルギー情報 半世紀目の小児アレルギー学会

    10月19日、50回目を迎える小児アレルギー学会に出かけました。

    会場は、パシフィコ横浜。

    会場前で写真をとり、さあ勉強のスタートです。

    食物負荷試験、学校におけるアレルギー対応、喘息治療、食物アレルギーなどなど

    一日学会場を駆け回ります。

    昨年12月に亡くなられた沙清さんの追悼シンポジウムには、一番広い会場が超満員。

    奇しくも10月19日に11回目のお誕生日を迎える予定だった沙清さんの、

    昨年のお誕生日の写真が映し出されると、会場は涙涙・・

    おとうさん、おかあさんも出席され、沙清さんの思い出を語られました。

    アレルギーがある子どもたちの安全と幸せを守る研究を進めていこうと

    会場中が悲しみの決意につつまれました。

    2013年10月20日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

    秋2013.10.19  (39) 秋2013.10.19  (38)

  • 2013.08.10

    カンガルギー情報 ことしも元気で

    8月8日、兵庫食物アレルギー研究会のメンバーが集まり、納涼会を開きました。

    参加された先生方は、14名。

    無理やり席をくっつけて、顔が見えるようにセッチング。

    お酒を飲みながら、話題は食物アレルギー。

    どのように離乳食を指導するのか。

    アトピー性皮膚炎の治療は、

    負荷のしかたは

    などなど、気づけばあっという間に、お開きの時間。

    研究会は、先月で223回目を終え、250回を目指して続行中。

    会員の先生方、みなさん、ことしも元気です。

    2013年8月10日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.07.30

    カンガルギー情報 夏風邪でご迷惑を

    7月28日、「子どものこころ相談医」研修会の2日目です。

    家族支援

    発達障害

    PDD

    デートDV

    まど、なるほど、そのような見方、考え方もあったのかと、

    驚きの一日です。

    夏風邪は、相変わらず。

    咳き込みだすと、止まりません。

    明けて、29日の午前午後の診療は、

    声を出して説明するたびに、咳き込んで、診察を中断します。

    診察にこられた皆さまには、ご迷惑をおかけしました。

    申しわけありませんでした。

    2013年7月30日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.07.28

    カンガルギー情報 夏風邪をおして

    7月27日、「子どものこころ相談医」資格を更新するために、

    一日研修会に出かけました。

    ドッグセラピー

    震災支援レインボーハウス

    バイリンガル

    などなど、中身の濃い研修会です。

    残念なことに、夏風邪をひいてしまい、

    咳に鼻水と、最悪のコンディション。

    今日28日の2日目も、がんばって参加してきます。

    2013年7月28日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.06.14

    カンガルギー情報 汗のお話

    6月13日、222回目の兵庫食物アレルギー研究会を開きました。

    講師は、大阪大学皮膚科の室田浩之先生。

    (写真の左にお座りの先生です)

    不能汗腺、能動汗腺、

    初期発汗、大量発汗

    定量的軸さく反射性発汗試験 などなど、初めて聞く言葉が続きます。

    アトピー性皮膚炎の指導として、

    「しっかりと汗をかいて、汗を洗い流して、着替えをして」

    参加された19名の先生方も、興味深くお聞きされていました。

    室田先生、ありがとうございました。

    2013年6月14日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.05.27

    カンガルギー情報 子どものこころ

    5月25、26両日、「子どもの心」研修会に出かけました。

    会場は、ポートアイランドの会議室。

    高木先生とご一緒です。

    テーマは、不登校、虐待、睡眠障害、学習障害など、ハードな内容です。

    参加者も、アレルギー学会とは違った顔ぶれ。

    ここでも気になるのは、新しい本の売れ行きです。

    本を手に取られて、内容を見ておられる先生をみかけると、

    「そのままレジへ・・」と、心の中で後押しします。

    疲れたけれど、いっぱい学べた2日間でした。

    2013年5月27日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

  • 2013.05.12

    カンガルギー情報 あたらしいガイドブック

    学会に参加する楽しみのひとつは、あたらしい本に出会うこと。

    各フロアーに設けられた書籍コーナーには、いろいろな顔の本が並んでいます。

    そのなかで、いちばん目立つコーナーに置かれていたのが、

    ピンク色の最新刊。

    「0・1・2・3才の食物アレルギー相談対応ブック」

    兵庫食物アレルギー研究会の先生方と一緒に、昨年末から取り組んできたガイドブックです。

    それとなく見ていますと、本を手に取り、元に戻す先生。

    お買い上げになられる先生。

    そのたびに、心の中で、「それいけ、それ、買ってください」と叫ぶわたしがいます。

    多くの方に愛される一冊になると、いいですね。

    2013年5月12日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.04.10

    カンガルギー情報 さくらの小学校で

    4月9日 大阪郊外の小学校に、食物アレルギーの講義に出かけました。

    小学校のまわりは、さくらの名所。

    あと1週間早ければ、満開のさくらに出会えたとのことでした。

    正門を入ると、木で作られた何種類もの小鳥を飾った大きなパネルが。

    豊かで、のんびりとした、小学校生活が送れそうな気がしました。

    2013年4月10日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.04.04

    カンガルギー情報 入学前説明会その⑤

    4月3日、2013年度「食物アナフィラキシー入学前説明会」の第5回目を開きました。

    15の保育所、幼稚園、小学校、中学校、児童館から、62名の職員の方と保護者の方、

    職員あわせて78名の方にご参加いただきました。

    新年度となり、先生方の人事の異動も一段落されたのか、

    昨日に続き、大きな説明会になりました。

    1830定刻からの開始、2100を超える時間まで、数多くのご質問をいただきながら、

    会を終えることができました。

    ご参加いただきまして、ありがとうございました。

     

    入園、新入学を前にした合同説明会は、今年初めて企画させていただいた取り組みです。

    5回の説明会を通じて、65の保育所、幼稚園、小学校、中学校、児童館、

    205名の教職員、保育の先生方、

    40名の保護者の方にお集まりいただけるという大きな会となりました。

    まだまだお伝えしきれなかったこと、

    説明不足だった点など、反省すべき課題が多く残りました。

    ご協力いただきましたアンケートをもとに、さらに分かりやすい説明会をめざしたいと思います。

    先生方と連絡を密にとりながら、子どもたちの健康を守りたいと思います。

    今後とも、よろしくお願いいたします。

    最後に、資料をコピーし、仕分けをし、会場をセッティングし、案内をし、そして後片付けをし、遅くまで一緒に会の運営に携わっていただいた職員のみなさまに、深く感謝いたします。

    職員のみなさまの力がなければ、先生方をお迎えすることはできなかったでしょう。

    ありがとうございました。

    2013年4月4日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

  • 2013.04.03

    カンガルギー情報 入学前説明会その④

    4月2日、2013年度「食物アナフィラキシー入学前説明会」の第4回目を開きました。

    19の幼稚園、小学校、中学校から、67名の職員の方と保護者の方、

    職員あわせて75名の方にご参加いただきました。

    クリニック外来の、椅子を総動員して席を作りましたが、

    後ろの席の方は、スライドが見えにくかったのではないかと、心配しています。

    1730定刻からの開始、1930まで熱心にお聞きいただきました。

    ご参加いただきまして、ありがとうございました。

    説明会の今後の予定は、明日の一回となりました。

    第5回目 4月 3日(水)1830~2030

    参加を希望される方は、FAXで、いたやどクリニックまでご連絡ください。

    FAX番号 078-611-0964

    2013年4月3日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

  • 2013.03.30

    カンガルギー情報 入学前説明会その③

    3月27日、2013年度「食物アナフィラキシー入学前説明会」の第3回目を開きました。

    8の幼稚園、小学校、中学校から、19名の職員の方と保護者の方、あわせて26名の

    方にご参加いただきました。

    1830からの開始となりましたが、2100近くまで熱心にお聞きいただきました。

    ご参加いただきまして、ありがとうございました。

    外は小雨が降り、寒くなりました。

    お気をつけてお帰りください。

    説明会の今後の予定は、以下の通りです。

    第4回目 4月 2日(火)1730~1930

    第5回目 4月 3日(水)1830~2030

    参加を希望される方は、FAXで、いたやどクリニックまでご連絡ください。

    FAX番号 078-611-0964

    2013年3月30日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.03.26

    カンガルギー情報 入学前説明会その②

    3月26日、2013年度「食物アナフィラキシー入学前説明会」の第2回目を開きました。

    11の幼稚園、小学校、中学校から、24名の職員の方と保護者の方、あわせて31名の

    方にご参加いただきました。

    1730~2010まで、たっぷりの説明会です。

    1回目の説明会が、少し力み過ぎたのか、「顔がこわかった」という指摘をうけましたので、

    2回目はスマイルに努めました。

    その分、時間が長くなり、申し訳なく思っています。

    ご参加いただきました教職員のみなさま、また、今回もお手伝いいただきました職員のみなさまにも、感謝いたします。

    説明会の今後の予定は、以下の通りです。

    第3回目 3月27日(水)1830~2030

    第4回目 4月 2日(火)1730~1930

    第5回目 4月 3日(水)1830~2030

    参加を希望される方は、FAXで、いたやどクリニックまでご連絡ください。

    FAX番号 078-611-0964

    2013年3月26日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.03.20

    カンガルギー情報 入学前説明会その①

    3月19日、2013年度「食物アナフィラキシー入学前説明会」を開きました。

    12の幼稚園、小学校、中学校から、33名の職員の方と保護者の方、あわせて44名の

    説明会になりました。

    1730~1930まで、2時間の間、エピペンの実習も含めて、緊急時の対応について

    説明しました。

    昨年までは、小学校ごとに個別の説明会を行っていましたが、

    今年は、食物アナフィラキシーがある子どもが、新入学・新入園の中で45名を超え、

    やむを得ず、集団説明会とさせていただきました。

    個別で相談できる時間がほしいと言う声が聞かれましたので、

    時間が許す限り対応させていただきたいと考えています。

    場所の設定や、資料づくり、受け付けをしてくださった職員にみなさまにも、

    感謝いたします。

    説明会の今後の予定は、以下の通りです。

    第2回目 3月26日(火)1730~1930

    第3回目 3月27日(水)1830~2030

    第4回目 4月 2日(火)1730~1930

    第5回目 4月 3日(水)1830~2030

    参加を希望される方は、FAXで、いたやどクリニックまでご連絡ください。

    FAX番号 078-611-0964

    2013年3月20日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.02.08

    カンガルギー情報 新入学をまえに

    2月7日、クリニックで、「おかあさんの会」を開きました。

    9名のおかあさんが参加され、新入学までにしておく事を確認します。

    ○少しでも「食べ慣らし」をすすめること

    ○牛乳アレルギーの子どもは、塗布試験を行うこと

    ○子どもの「トリセツ」をまとめること

    ○救急受診病院に受診しておくこと

    ○クリニックでの説明会に、学校の先生に参加してもらうこと

    給食が始まるまで、あと2か月。

    いよいよ、準備の追い込みです。

    2013年2月8日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.01.11

    カンガルギー情報 子宮頸がん予防ワクチン

    1月10日、第217回兵庫食物アレルギー研究会が開かれました。

    今回のテーマは、「子宮頸がんワクチンを考える」

    講師は、ジャパンワクチンの矢田部先生、MSDの安江先生。

    現在日本で流通しているHPVワクチンは、

    ジャパンワクチンのサーバリックス。

    MSDのガーダシル。

    それぞれの特徴を順次説明していただき、

    最後に両社への質問コーナーを設けました。

    ワクチンの詳しい情報は、クリニックの高木先生まで。

    参加していただいた小児科の先生、

    ジャパンワクチンさん、MSDさん、ありがとうございました。

    2013年1月10日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.12.16

    カンガルギー情報 飲みながら語りながら

    12月13日、兵庫食物アレルギー研究会の忘年会に出席しました。

    小雨の降る中を、それでも14名の先生方が集まられました。

    兵庫食物アレルギー研究会は、1991年2月、4名の先生方で出発しました。

    それから、22年近くの年月が流れ、月1回開いている例会は、216回を数えました。

    会員の先生も、30名を超え、小児アレルギー学会の理事1名、評議員4名を輩出。

    会員で分担執筆した本は、「食物アレルギーの治療と管理」「食物アレルギーの治療と管理・改訂2版」「食物アレルギー・外来診療のポイント57」「保護者と学校の先生に伝えたい食物アレルギーの基礎知識」「食物アレルギーの基礎知識改訂2版」と、5冊を数えます。

    関西だけではなく、全国的にも一目置かれる研究会に育ちました。

    これも、多くの先生方のご協力の賜物だと、深く感謝いたします。

    硬い話はさておき、忘年会当日は、恒例の来年の抱負を語りあいます。

    ひとりひとりの先生方が、「来年は、これに挑戦したい」熱く語られます。

    わたしの来年の抱負は、3つあります。

    ①外来診療でも安全に食物負荷試験が行える子どもの選び方

    ②エピペンの適性処方とは

    ③学校や保育所に食物アレルギーの基礎知識を拡げていくために

    会の後半は、外来診療の悩み相談会。

    アトピー性皮膚炎の治療について、大激論を交わします。

    持論を展開されながらも、相手の意見にも賛同され、新しい治療を取り入れるべきかどうか模索されます。

    「ああ、いい仲間に囲まれているんだな」

    温かい気持ちになりながら、帰路に着きました。

    いつも会のお世話をしてくださっています東神戸病院の森岡先生。

    本当にありがとうございました。

    2012年12月16日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.12.01

    カンガルギー情報 食わず嫌いしないで

    30日午後からの学会は、

    ◇小児アトピー性皮膚炎

    ◇アレルギー性鼻炎に伴なう睡眠障害

    ◇IL17ファミリーサイトカイン

    ◇TSLPとアレルギー

    ◇セマフォリン

    を聴講しました。

    後半3つは、アレルギーの基礎研究の講演です。

    高槻病院の友人に誘われて、わたし的にはなじみのない講演に挑戦です。

    3講演とも、初心者にもわかるようにていねいなお話です。

    IL17は、アレルギー性気道炎症との関わりについて

    TSLPは、アレルギー性炎症を誘導するマスタースウィッチの役割

    セマフォリンは、いろいろなアレルギー疾患の鍵としての役割

    基礎研究は、ここまで進んでいるのだと驚くとともに、

    食わず嫌いをしないで、聴講してよかったと思いました。

    2012年12月1日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.12.01

    カンガルギー情報 2日目のアレルギー

    11月30日、日本アレルギー学会の2日目です。

    朝一番のシンポジウムは、「食物アレルギー診断と治療のUPDATE」

    ラテックスアレルギーの診断、茶のしずく石鹸事故の解明、

    負荷時に牛乳は加熱するべきか否か

    給食経口負荷試験の限界と問題点

    学校における食物アレルギーの対応

    などなど、興味深い話題が続きます。

    クリニックでできること、そしてしてみたいこと、

    沢山のヒントをいただきました。

    20112年12月1日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

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