カンガルーの小部屋

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  • 2021.04.12

    カンガルーの本棚 知らないうちに

    吉原珠央さんの「その言い方は失礼です」(幻冬舎新書)を、読みました。

    心配して発する一言が、相手を傷つけてしまう

    自分のことを話しすぎて、相手のうんざりした表情に気づかない

    待ち合わせの席に、あとからやってきた相手に立ち上がって挨拶をする

    などなど、おとなとして上手にコミュニケーションをとる術が満載の1冊です。

    もっと早く読んでおくべきだったかな

    2021年4月12日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.04.01

    カンガルーの本棚 あるく頭脳

    アンデシュ・ハンセン先生の「一流の頭脳」(サンマーク出版)を、読みました。

    ハンセン先生は、「スマホ脳」の作者です。

    子どもの学力をあげるためには、どうすればよいのか

    ADHDの子どもの特効薬は

    認知症予防には、どうすればよいのか。

    ハンセン先生は数多くの論文の結論から、

    現代人が直面する課題の多くが、

    体を動かすことで解消すると力説されます。

    この本を読み進むうちに、立って足踏みしながらの読書になりました。

    2021年4月1日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.03.31

    カンガルーの本棚 勉強するって

    森博嗣先生の「勉強の価値」(幻冬舎新書)を、読みました。

    「なんで勉強しなければダメなの」

    「学校へは、なんで行かなきゃならないの」

    こどもからの質問への答えに困られたことがおありかと思います。

    勉強は、いい高校や大学にするためではない

    勉強は、おもしろいものではない

    勉強は、何のためにするのか

    森先生は、勉強することの価値、意味を深く教えてくださいます。

    ご自分自身と、子育ての考えの整理に

    ご一読されることをお勧めします。

    2021年3月31日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.03.30

    カンガルーの本棚 恋物語

    畠山健二さんの「本所おけら長屋16」(PHP文芸文庫)を読みました。

    今回は、くらやみ、ねんりん、せいひん、あいぞめと名付けられた

    人のこころの奥に潜む暗闇を描く4つの物語。

    暗闇を晴らす、恋のゆくえは

    春の忙しさを忘れさせてくれる1冊です。

    2021年3月30日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.03.27

    カンガルーの本棚 スマホづけ

    アンデシュ・ハンセンさんの「スマホ脳」(新潮新書)を、読みました。

    ハンセンさんは、日本のテレビ番組にも出演されている精神科のお医者さん

    人類の歴史から見て、生き残るために発達してきた警戒警報

    敵か味方か、逃げるか戦うか

    一瞬の判断の遅れが、生死を分けてきました。

    スマホには、不安を高め、長期間のストレスを人の脳に与える作用があると、

    ハンセンさんは、述べられます。

    スマホ脳を避ける暮らし方は・・・

    詳しくは本書をお読みください

    2021年3月27日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.03.24

    カンガルーの本棚 人が動くとき

    ターリ・シャーロットさんの

    「事実はなぜ人の意見を変えられないのか」(白揚社)を読みました。

    社会のさまざまな事象に対して、

    ひとは異なる意見、考えを持っています。

    コロナワクチン接種、原発の是非、地球温暖化、プラスティックごみ問題などなど

    ある時は、時間と共に意見の一致をみ、

    ある時は、鋭く対立したまま時間が流れていきます。

    説得を試みようと、事実を目の前に提示しても、

    ひとは考えを変えようとしません。

    人を動かすには、どうすればいいのか

    シャーロットさんは、やさしく語りかけられます。

    2021年3月24日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.03.23

    カンガルーの本棚 その家に生まれて

    片田珠美先生の「子どもを攻撃せずにはいられない親」

    (PHP新書)を、読みました。

    コロナ禍にあり、子どもの虐待が増えていると聞きます。

    わが子を虐待する親には、どのような特徴があるのか

    片田先生は、人格を持つ一個人として、

    子どもをとらえるのではなく、

    親の所有物、付属物と考え、

    子どもを支配することに少しの疑問も感じることがない姿が

    見えると言われます。

    その親とつきあう処方箋とは・・

    人の親として、子どもとして、考えさせられる一冊です。

    2021年3月23日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.03.08

    カンガルーの本棚 浴衣もよう

    高田郁さんの「あきない世傳・金と銀十 合流編」(ハルキ文庫)を、読みました。

    商い組合から排除され、立ち行かなくなった呉服商五鈴屋

    日常の生活のなかに、新しい商機を見出します。

    これまで紡いできた、数々の縁

    いま、人と人との縁が、大きく結び合い、江戸の町を流れ始めます。

    買ってその日のうちに読みきってしまう、おもしろさです。

    2021年3月8日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.02.26

    カンガルーの本棚 知らない真実

    峰宗太郎先生の「新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実」

    (日経プレミアシリーズ)を、読みました。

    編集者とのWEB対談集です

    新型コロナの基礎とその対策

    核酸(DNA・RNA)ワクチンの開発

    ワクチンの効果

    PCR検査の意義と限界 などなど

    編集者の素人目線からの質問に、分かりやすくていねいに答えられています。

    読み進むうちに、自分のなかにある根拠のない思い込みに気づかされる1冊です。

    2021年2月26日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.02.23

    カンガルーの本棚 人と自然と

    齋藤幸平さんの「人新世の資本論」(集英社新書)を、読みました。

    人新世とは、環境破壊の時代

    利潤追求の資本主義は、人の生活を壊し、今また地球環境を破壊している。

    緑の経済成長という名のもとに、新たな投資がはじまろうとしている

    その未来に、何が待ち受けているのか

    そして、資本論の著者マルクスは、晩年に何を考えていたのか

    350ページを超える大作は、

    温暖化、環境破壊、格差の拡大といった大きな問題を

    整理してくれたように思います。

    2021年2月23日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.02.21

    カンガルーの本棚 前に立ちはだかるもの

    橘木俊詔先生の「教育格差の経済学」(NHK出版新書)を読みました。

    何が教育格差を生み出しているのか

    遺伝的要因、経済的要因のどちらが子どもの学力に影響が大きいのか

    幼児教育の効果

    塾に行く子どもと、行けない子どもと

    この国に存在する教育格差の解消を妨げている要因は

    豊富な資料を基に、分かりやすく書かれた本書は、

    子どもの未来を考えるうえで、必読の1冊だと思います。

    2021年2月21日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.02.13

    カンガルーの本棚 7つの謎が

    宮坂昌之先生の「新型コロナ7つの謎」(講談社)を、読みました。

    ウイルスはどのように繁殖していくのか

    症状の個人差はどのようにしておきるのか

    日本人に感染が少ないのは何故か

    集団免疫で感染は収束できるのか

    免疫の暴走は何故起きるのか

    有効なワクチンの開発は

    などなど、興味深い話題についての解説が続きます。

    テレビや雑誌で見受けられる、付け焼き刃的な説明ではなく

    世界的な免疫学者からの科学的根拠に基づいた解説文は

    驚きと納得の連続です。

    多くの方が読まれると、対策の方向性が見えてくるように思います。

    ご一読をお勧めの1冊です。

    2021年2月13日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.02.07

    カンガルーの本棚 学業よりも

    NHKスペシャル取材班の「高校生ワーキングプア」(新潮文庫)を、読みました。

    進学したくても、経済的な理由で進学をあきらめる高校生

    学業や部活動など、充実した青春を過ごす高校生活が、

    バイトバイトに追われる毎日に

    かりた奨学金は、貸与型。

    就職しても安い給料の中から、何十年にもわたり返済しなければなりません。

    スマホで交遊し、廉価だけれどこぎれいな服に身を包み、

    一見貧困とは程遠い生活を過ごしているかに見える高校生が、

    夢をあきらめていく国

    2017年2月に放送された番組の、文庫化です。

    2021年2月7日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.01.19

    カンガルーの本棚 あなたのせいではなく

    柳美里さんの「JR上野駅公園口」(河出文庫)を、読みました。

    主人公は、上野の山にテントを張り生活する初老のホームレスの男性

    故郷の福島県から、出稼ぎの日々を送り

    愛息に先立たれ、妻を亡くし

    運がない 運がないと 言われ続け

    ふるさととの縁を切り、上野の山にたどりつく

    雨の日は眠れず、山狩りの日は、住まいをたたみ

    生きている人の数にも数えられず

    この社会の動きの中で取り残され、苦渋にあえぐ

    そんな主人公が生きていることに目をつぶっている社会に

    しずかな憤りを感じます。

    2020年「TIMEが選ぶ今年の100冊」の1冊です。

    2021年1月19日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.01.16

    カンガルーの本棚 いつかは訪ねてみたい

    さだまさしさんの「銀河食堂の夜」(幻冬舎文庫)を、読みました。

    東京の下町に忽然と現れた居酒屋

    お酒も食べ物もおいしくて、おまけにお値段もお手ごろと来れば

    近所の常連さんでにぎわいます。

    そこで交わされる人情話

    さだまさしさんの軽妙な話術と共に

    明日からの生きる力がわいてきます。

    2021年1月16日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.01.02

    カンガルーの本棚 鬼滅のお正月

    10月にネットで注文した「鬼滅の刃」のシリーズ

    年末になって、ようやく配達されてきました。

    大みそかから、2日までの3日間

    おせち料理を食べながら、読み続けます。

    戦闘シーンの動きは激しくて、ついていくのが難しいのですが

    鬼殺隊員になった人の 家族を殺された哀しみ

    鬼にならざるを得なかった人の生苦しさ

    そして、愛する人を守るために あきらめずに戦うこと

    そのメッセージが、コミックの枠を超えて、伝わってきます

    全23巻 ようやく時代のブームに追いつくことができました。

    2021年1月2日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2020.12.05

    カンガルーの本棚 免疫の教科書

    坂口志文先生の「免疫の守護者・制御性T細胞とはなにか」

    (講談社Blue Backs)を読みました。

    坂口先生は、世界的な免疫学者です

    アレルギーの病気だけでなく

    自己免疫疾患、がん免疫、感染症対応に関わる免疫機能

    攻撃側のエフェクターT細胞と、調節薬の制御T細胞の絶妙な駆け引き

    両者のバランスを再構築することで、未来の医療が見えそうです。

    免疫学の現状と、展望とを教えてくれる必読の1冊です。

    2020年12月5日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2020.11.27

    カンガルーの本棚 成果主義ではなく

    黒川伊保子先生の「息子のトリセツ」(扶桑社新書)を、読みました。

    「トリセツシリーズ」の、男の子版

    脳の構造は同じでも、アプリが違うために初期反応が男女では違うというおなじみの説

    共感型より、成果主義、問題解決型に傾きやすい男の子を、

    「エスコート力」豊かな青年に育てる極意を伝授されます。

    読みやすく、なるほど満載の新書です。

    2020年11月27日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2020.10.26

    カンガルーの本棚 深く考える 

    文春新書の「コロナ後の世界」を、読みました。

    現在を代表する、6人の論客によるコロナ後の世界観

    「独裁国家はパンデミックに強いのか」

    「AIで人類はレジリエントになれる」

    「ロックダウンで生まれた新しい働き方」

    「認知バイアスが感染症対策を遅らせた」

    「新型コロナで協力になったGAFA」

    「景気回復はスウッシュ型になる」など

    どの論説も読みごたえたっぷりです。

    深く考えるきっかけとなる、論説集です。

    2020年10月26日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2020.10.18

    カンガルーの本棚 きらきら言葉

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    朝日新書「コロナ後の世界を語る」を、読みました。

    朝日新聞に連載された、各界著名人の論説集です

    養老孟司先生、福岡伸一先生、など、きらきら言葉が満載です。

    なかでも臨床心理士の東畑開人先生の「こころの個別性」

    鎌田實先生の「感染した方へのいたわり」が、記憶に残ります。

    アフターコロナという言葉がつかえないほど、長期的な見通しが持てない今

    窒息しないですむ言葉に救われます。

      2020年10月18日

      いたやどクリニック 木村彰宏

     

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