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2014.05.03
聴診器のむこうに 365分の1の奇跡
診察を行う時は、名前と生年月日を確認します。
姉妹のお誕生日をみると、じぇじぇじぇ
なんと 同じ日付です。
「お誕生日ケーキは 一つですか」と尋ねると、
答えはYES
「上の子の3才のお誕生日プレゼントが、下の子だったんです」
おかあさんの言葉に、妹さんは、恥ずかしそう。
姉妹のお誕生日会が、50回も 100回も重ねられますように
そして、50年も、100年も 平和な世の中が続きますように。
2014年5月3日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.05.01
聴診器のむこうに ボクの大好きなもの
2才の女の子の手には、ほっぺた△の「アンパンマン」
5才の男の子の手には、身体が青い「くまもん」
外来のボランティアさんの力作です。
みんな、折り紙が大好きです。
次は、どんな折り紙キャラクターが登場するのか、とても楽しみです。
2014年5月1日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.04.29
聴診器のむこうに 朝からならんで
5才の男の子の腕には、大きな時計。
関東地方でブレイクしている時計です。
予約販売で、なかなか手に入らないとか。
おかあさんは、3000円を片手に、
開店前からお店に並ばれたそうです。
わが子のためなら、眠さも なんのその。
母の愛は、プライスレスです。
2014年4月29日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.04.29
聴診器のむこうに 手作り売れ筋
「おすそわけ です」
おかあさんが、小さな袋を出されます。
中には、かわいいクッキーが入っています。
しかも、原材料表示付き
米粉、きび砂糖、ショートニング、きな粉、豆乳、片栗粉、塩
アレルギーを起こしやすい食材は、使われていません。
さっそく、袋から取り出して、気になるお味を確かめます。
「う~ん、おいしいです」
看護師さんにも大好評、
商品化も、夢ではありません。
2014年4月29日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.04.24
聴診器のむこうに 夢は新幹線
男の子の夢は、新幹線に乗る事。
おかあさんにおねだりしますが、かないません。
ここで、状況を打開するのが、わたしの役割。
「わかった!先生が 新幹線に乗せてあげようか」
小さな紙に絵を描いて、椅子の上に置いて、
その上に、男の子を坐らせます。
「やったね、新幹線に乗ったよ」
これには おかあさんも 大喜び。
「飛行機にも 載せてあげられるわ」
「ロケットも 大丈夫」と、のりのりです。
男の子は、もうひとつ うれしそうでは なかったのですが・・
2014年4月24日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.04.22
聴診器のむこうに キラキラさん
「先生、参観日でね、今日のキラキラさんに 選ばれたんですよ」
おかあさんの言葉に、7才の男の子は、恥ずかしそうです。
学校では、その日 一番輝いていた子どもを、表彰する制度があるそうです。
男の子は、自分の荷物を置く場所を、
他の人が ぶつからない所にと、工夫していました。
隣の子どもが見ていて、「キラキラさん」に、
推薦してくれました。
それは、素晴らしいことですね。
でも、男の子は 最後まで 恥ずかしそうです。
2014年4月22日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.04.20
聴診器のむこうに 不思議なバッグ
診察を終えた11才の男の子は、赤いバッグを持って出発です。
「なにが 入ってるの?」って、尋ねると、
「サッカー用品、一式です、ボールも入ってます」
思わず、ビーチボールのように
口で膨らませて使うサッカーボールを想像します。
正解は、バッグの大きなスペースと、小さなスペースとの間に
まあるい連絡通路が 開いています。
これで、大きなボールも、すっかり収まります。
「最近のバッグは、すごいでしょ」
おかあさんのフォローに、納得です。
2014年4月20日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.04.17
聴診器のむこうに 鉄道づくし
3才の男の子の背中には、新幹線のリュックサック。
サンタさんにもらった、「サクラしんかんせん」です。
「もっと あるんです」と おかあさんに促されて見ると、
くつも、新幹線です。
さらに、さらに、靴下は、サンダーバード
鉄道づくしのスタイルで、電車も乗れるし、
病院通いは、大好きです。
2014年4月17日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.03.25
聴診器のむこうに 鼻水シュワッチ
花粉症が、真っ盛り。
スギに、ヒノキに、ドンドンふりかけ状態です。
登場したのは、5才の男の子。
胸には、しっかりウルトラ軍団。
目には、特製ゴーグルと、
顔全体を覆う、メタリックマスク。
「鼻水シュワッチ」とならないよう、
完全武装のモデルです。
3分間は、涙も 鼻水も さよならです。
2014年3月25日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.03.15
7+8= 水たまりを通り抜け
いちにちじゅう あめのひは、
おそとに だしてもらえなくって たいくつです。
あめあがりの こうえんは みずたまり。
ボクの いくてを さえぎります。
でも、むこうに、ちゃいろくて まあるいものが みえてます。
ここで ひるまないのが ボクの しんじょうです。
みずたまりを とおりぬけ、ボールをゲット。
「615こめ」は、「みずたまりボール」って、なづけます。
2014年3月15日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.03.09
聴診器のむこうに 夢はイタリアへ
クリニックの、「夢あつめ」。
2月いっぱいで、200名を超える方からの 夢 をいただきました。
今日、登場するのは、8才の男の子。
夢は、イタリア、セリアAのサッカーチームでの活躍です。
日本語に 英語に、イタリア語、
夢の実現は、語学から。
さあ、今日から、サッカーの練習と語学の学習です。
2014年3月9日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.03.06
聴診器のむこうに 頭から
7才の男の子は、「いいものを見せたげる」
袋から取り出したのは、1m以上もある大蛇です。
サンタさんに、いただいたとか
これには、看護師さんもビックリ。
「ねえ、ねえ、頭から ガブリしてみせくれる」という、
わたしのリクエストに答えて、
頭ガブリの写真を撮らせてくれます。
ワイルドだぜ~。
これなら、どんな時代が来ても、大丈夫ですね。
2014年3月6日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.02.25
聴診器のむこうに さびしがりやの4才
男の子は、明日が4才のお誕生日。
「ねえねえ、何才になるの?」と、たずねると、
指を立てながら 「3才」
うしろから おかあさんが、
「3才じゃなくって、お誕生日が来たら、何才になるの?」と、フォローします。
男の子は「5才」と、答えます。
3才の次は、5才。
それでは 4才が寂しがりますよ。
でも、お誕生日のお祝いのシールをたくさんあげましょうね。
2014年2月25日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.02.10
聴診器のむこうに 夢を集めてます
いたやどクリニックの60周年記念に、夢を集めています。
8才と7才の兄弟の夢を見せてもらいます。
お姉さんは、「おかあさんのような看護師さんになりたいです」
弟くんは、「日本一の恐竜博物館を作りたいです」
グンと背伸びして、跳びあがって、それでもなかなか届かないのが夢。
踏み台を持ってきて、誰かに肩車してもらって、それでもあと少しなのが夢。
でも、しっかり食べて、ゆっくり寝ると、背が伸びて
今は無理な夢でも、きっと手が届くようになりますからね。
みなさんの夢を、大募集中です。
2014年2月10日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2014.01.22
聴診器のむこうに 2才のライダー
診察室に入って来られた2才の男の子の腰には、
仮面ライダーの変身ベルト。
いろいろと、操作手順を教えてくれます。
男の子が熱中するキャラクターは、年齢とともに変化します。
始めは、あんぱんまん
次に、トーマス。
そして、仮面ライダーか、戦隊もの。
最後は、ポケモンが、標準コースです。
それにしても、2才でライダーファンとは、驚きです。
もしかしたら、「ギネスもの」かも知れませんね。
2014年1月22日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2013.12.27
聴診器のむこうに 大好きアンパンマン
女の子の背中には、顔よりも大きなアンパンマン
困ったことがあっても、大丈夫。
アンパンマンが、すぐに助けに来てくれます。
でも、予防接種をするときは、
「アンパ~ンチ」を、頼まないでくださいね。
2013年12月27日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2013.12.20
聴診器のむこうに サンタさんといっしょに
春に小学校に入る 男の子の背中には、サンタさん。
おかあさんの手作りの ひと工夫です。
登園のときには、サンタ帽。
アメリカや、ヨーロッパの都市では、
クリスマス前になると、サンタさんの衣装を着て街を歩く、
パフォーマンスが流行っているそうですが、
男の子は、神戸での さきがけのようですね。
2013年12月20日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2013.12.11
聴診器のむこうに 究極の3択
6才と、2才の男の子の手には、緑と赤のまあるいおもちゃ。
仮面ライダー・ガイムの、変身グッズです。
「何に変身するの?」って、お兄ちゃんに尋ねますと、
「何にも、変身でけへん」と、夢のない答え。
そこで、新たな設問です。
「お金持ちだけど、顔はぶさいくで、頭もよくない人と、
イケメンだけど、お金がなくって、頭もよくない人と、
頭は良いけど、お金がなくって、顔はぶさいくな人と、
さあ、誰に変身したいですか」
男の子は、論理的な課題に悩む様子もなく、「頭がよい人」
まじめだけど、一生苦労する選択ですね。
クリスマスも近いことですし、
サンタさんに「頭のよくなる変身グッズ」を、お願いしましょうね。
2013年12月11日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2013.12.05
聴診器のむこうに 親ガメ子ガメ
弟さんの診察をしている間、
うしろで、くすくす声。
5才と、6才のお兄さんが、おとうさんの背中に子ガメ状態です。
「わあ すごいね、重いでしょ」と、言いますと、
「背中に乗っけると、大丈夫です」
さすが、親ガメおとうさん。
一家を支える、すぐれ者です。
2013年12月5日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2013.11.21
聴診器のむこうに 究極のクエスチョン
8才の男の子に、質問します。
「ねえねえ、お金と、愛情と、どっちが大切と思う?」と、
究極のクエスチョン。
後ろで、看護師さんが「まあ、そんな質問をして」という、顔をします。
男の子は、ためらいもみせずに、
「おかね」
なんという、堅実な子どもなんでしょう。
愛情は、一時的な気の迷い。
おかねは、裏切りません。
人生の奥義を、8才で習得するとは、なかなかに「優れもの」です。
2013年11月21日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏