カンガルーの小部屋

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  • 2023.12.20

    聴診器のむこうに ここはどこ

    3才の男の子の背中には、阪急電車の線路図が

    交差してるとこを、「にしきた」とすると、

    こっちが神戸線で、こっちは宝塚線

    でも、真ん中を「十三」とすると

    京都線と、神戸線

    うしろから、「先生いそいでください」という看護師さんの声が聞こえます。

    2023年12月20日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.12.19

    聴診器のむこうに 大当たり~

    高校生、中学生、小学生の4人兄弟は

    1mもある大きな箱を運んできます。

    診察前に引いた くじで当たったドラゴンボール

    これでもD賞、4等賞

    箱から中身を取り出して、写真に収めます。

    今年の〆の大当たりです。

    2023年12月18日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.12.17

    聴診器のむこうに めんどくさい父

    9才の女の子は、宿題で分からないところがあると、おかあさんに教えてもらいます。

    「おとうさんには教えてもらわないの」と尋ねると

    「めんどくさいから、いやです」

    「どこがめんどくさいの」と突っ込むと、

    「話が長いし、説明したがるし」と、圧力をかけてくるみたいです。

    なるほど、なるほど、いいことを聞きました。

    娘に嫌われないコツを、また一つお教えいただけました。

    2023年12月17日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.12.14

    聴診器のむこうに ニコちゃんよりも

    4才の男の子が、ネコちゃんのお人形を見せてくれます。

    おなかのスイッチを入れると、かわいく歩いて「にゃん、にゃん」って鳴きます。

    おうちには、本物のネコちゃんが

    名前は「ニコちゃん」

    でも、もうすぐ男の子のおうちには、赤ちゃんがやってきます。

    おとうとかな、いもうとかな、

    きっとニコちゃんよりも、もっともっとかわいいでしょうね

    2023年12月14日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.12.12

    聴診器のむこうに 今が夏休み

    高校生の女の子が、診察に来られます。

    「試験休みなの」と尋ねると、「今、夏休みなんです」

    そういえば女の子は日本の高校を辞めて、ニュージーランドの高校生になりました。

    日本とは真逆の季節だから、今が夏休み

    「カンガルーは、いるの?」と尋ねると、

    「ひつじ ばっかしです」。そうなんだ、そうなんだ。

    でも、食物アレルギーの対応はピカイチとのこと。

    おまけに、留学生はバイト禁止なんだけど、バイトの時給は1800円

    一度、ニュージーランドに行ってみたくなりました。

    2023年12月12日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.11.28

    聴診器のむこうに いらっしゃいませ

    4才の男の子は、保育園で作った工作を見せてくれます。

    一つは、青い服を着たお人形、ボクの姿かな

    もう一つは、赤いのれんです。

    そこで、寸劇を思いつきます。

    のれんから、男の子のお人形の顔をだして、

    「いらっしゃいませ」

    お昼間から、居酒屋さんごっこです。

    2023年11月28日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.11.27

    聴診器のむこうに おいしくないからね

    6才の男の子が、うれしそうに「ぬいぐるみ」を取り出します。

    「ホオジロザメ だよ」

    そこで、ベッドの上で寸劇を演じます。

    共演者は、ミフィーちゃん

    仲良くしてたのに、ホオジロザメくんが 大きな口を開けます

    「おいしくないからね」

    ミフィーちゃんの運命はいかに

    はらはらドキドキの時間が流れます。

    2023年11月27日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.11.25

    聴診器のむこうに 私がだいすきな

    4才と3才の兄弟は、わたしの大好物のシャツを着て現れます。

    恐竜さんは、大きくお口を開けて、わたしの指をかもうとします。

    もうひとりは、ジンベイザメ。お口の中は、小さな魚たちの住処です。

    いつも思うのは、大人バージョンが売っていないこと。

    阪神優勝セールで、だれか作ってくれないかな

    2023年11月25日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.11.22

    聴診器のむこうに 新たな項目

    9才の女の子が、書いたばかりの「デスノート」を見せてくれます。

    かかれている名前は、

    プーチン、ころしや、へんたい、はんにん、せんそう

    子どもをすてた親、チケットなしで新幹線にのるひと などなど

    なかなかの社会派の発言です。

    「あっ そうそう、もう一つ思い出した」というので尋ねると

    「採血するひと」

    これには「先生は、採血のお願いをするだけで、

    実際に採血するのは看護師さんだからね」と説明します。

    「デスノート」。

    やっぱり、そんなのはないほうがいいですよね

    2023年10月31日

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  • 2023.11.16

    聴診器のむこうに ダイマックスってなあに

    10才の男の子の手には、巨大な腕時計様のなにかが

    なんだろうと尋ねると、「ダイマックスで使うから」

    ダイマックスって何だろうと尋ねても、あたまに入ってきません。

    後で調べると、どうやらポケモンにかかわる用語みたいです。

    「限定された場所のみで発生するポケモンの一時的な巨大化現象」とあります。

    男の子に教えてもらい、感謝です。

    2023年11月16日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.11.15

    聴診器のむこうに カメムシは

    7才と4才の兄弟は、3年続く虫ブーム

    服もリュックも、虫の模様柄です。

    持っていた本も、虫の専門書

    捕まえた虫を、「これ なにかな」と調べます。

    そこで質問、「カメムシ、すきかな? ミミズはどう」

    答えは「きらい」

    日陰者の存在に愛情を注いでこそ、プロの道。

    今度お会いした時の成長が、楽しみです。

    2023年11月15日

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  • 2023.11.11

    聴診器のむこうに トラすい

    6才の男の子は、ネコアレルギー

    今度動物園に行くというので、おかあさんは心配です。

    呼吸機能を調べると、きれいなパターン

    そこで男の子に助言します。

    「動物園に行ったら、ふれあい広場は大丈夫と思うけど、

    トラや、ライオンやオオカミさんには気を付けてね。

    特に、ネコすいや、イヌすいみたいに、トラすいはしないでね」

    男の子は、「なにいってんだろ、このおじさん」とキョトンとします。

    十分に伝えきれなかった無念さを残しながら、診察を終えました。

    2023年11月11日

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  • 2023.11.09

    聴診器のむこうに 宿題がなかったら

    3か月の弟と一緒に来た7歳のおにいちゃん

    「おかあさんに、抱っこしてって お願いしてもいいよ」と声をかけると

    「ときどきしてるよ」

    「じゃあ、おっぱいもおねがいしたら」と続けると、

    「それより、宿題がなかったほうがいいな」と答えます。

    もう一度赤ちゃんになって、宿題のない世界に戻りたい。

    先生には叶えられない大きなお願いでした。

    2023年11月9日

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  • 2023.11.05

    聴診器のむこうに 歩きながらの筋トレ

    12才の男の子のバッグを持った看護師さんが、悲鳴を上げます。

    重さをはかると、10kg超え

    これに、水痘とお弁当を入れて、坂道を20分学校まで歩きます。

    義務教育は、筋トレから始めるのですね。

    2023年11月5日

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  • 2023.10.31

    聴診器のむこうに 今日の獲物は

    3才の男の子が、私が好きそうなものが入ったケースを、机の上に置きます。

    診察をすませると、急いでケースを見せてもらいます。

    知っているのはポケモンの「コイキング」だけ

    あとは、何やら深海魚っぽいのが3匹あまり

    触るとグニャグニャして、看護師さんに近づけると逃げられます。

    本屋さんに売っているとのことですが、評価に苦しみます。

    まだまだ不思議世界はあるのですね。

    2023年10月31日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.30

    聴診器のむこうに 海の生き物

    3才の男の子は、透明なケースに大切なものを入れて持ってきます。

    見せてもらうと、大きなお魚と、小さなお魚のフィギュアです。

    「大きくなったら、動物のお医者さんになるって言ってるんです」とはおかあさん

    海のお魚みんなで、お医者さんになる日を待ってますよ

    2023年10月30日

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  • 2023.10.29

    聴診器のむこうに おじいさんの趣味で

    2才の女の子は、シャツから靴の色まで、黄色でコーデ

    シャツは、チキンラーメンのキャラクター「ひよこちゃん」です。

    看護師さん一同、「まあ、かわいい」

    私も「ひよこちゃん」のシャツを着ると、「かわいい」って、言ってもらえるかな

    2023年10月29日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.27

    聴診器のむこうに 食べないでね

    7歳の男の子は、学校で作ったお面をかぶって診察室に

    もしかして、ハロウィン用のお面かな

    お願いだから、先生にかみつかないでね

    楽しいけど、ちょっぴり怖いハロウィン

    何事もなく過ぎ去りますように

    2023年10月27日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.25

    聴診器のむこうに おそろネズミ

    12才の男の子は、「これみて」と言わんばかりに背中を見せます。

    どこかで見たような、違うような

    「これ、ミッキーだよ」と教えてくれるのですが、

    どうみても、かわいいミッキーには見えません。

    もしかして、ハロウィンバージョンなのかな

    眼をそらして 早々に診察に戻ります。

    2023年10月25日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.19

    聴診器のむこうに 食べたらダメだよ

    6才の男の子が、「これあげる」と、胸のポケットから取り出します。

    みると、小さなひまわりの種

    いつ、まいたらよいのかわからないので、

    診察机に置いているカンガルーのぬいぐるみに 食べさせることにします。

    「食べさせちゃ、だめだよ」と、男の子

    それでは、春まで、大切に保管しておきますからね。

    2023年10月19日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

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