カンガルーの小部屋

 カテゴリー 一覧

  • 2011.07.15

    聴診器のむこうに ちいさなオブジェ

    4才の女の子は、小麦粘土の負荷試験。

    おうちから持ってきていただいた、小麦粘土で作品作りに挑戦です。

    丸に、四角に、なにやらオブジェ。

    みどりが、コアラで、あかが、うさぎ、水色は、ぞうさんです。

    解説をうけて、目を近付けると、なるほど、それらしく見えてきます。

    「それ、わたしが作ったんです」と、おかあさん。

    一転、どのような褒め言葉をつたえようかと、とまどっている自分に、気付きました。

    2011年7月15日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

  • 2011.07.11

    聴診器のむこうに クールビズ

    1才の男の子のTシャツは、水浴びぞうさん。

    お鼻から、涼しい噴水です。

    今年は、省エネの夏。

    小さい時から、クールビズを意識する男の子に、座布団一枚です。

    2011年7月11日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.07.09

    聴診器のむこうに ウルトラマンの秘密

    3才前の男の子は、診察室に入るなり「せんせい、ウルトラマン」

    手には、ウルトラマンの絵本です。

    「へえ、すごいねえ。だったら、ウルトラマンと怪獣と、どっちがつよいの」と、いじわる質問。

    男の子は、少し考えて、「かいじゅう」と、答えます。

    そうです、正解は、怪獣さんです。

    3分間逃げ回って、それから反撃すれば、怪獣さんの勝利です。

    でも、その作戦は、怪獣さんには聞こえないようにしましょうね。

    2011年7月9日
    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.07.05

    聴診器のむこうに ボクのワンワン

    4才前の男の子は、ワンワンと、いつも一緒。

    イヌアレルギーあるので、本物のワンワンは、飼えません。

    それでも、イヌ好きの男の子は、ワンワンと一緒。

    はやく、アレルギーが、治ればいいですね。

    2011年7月5日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.06.26

    聴診器のむこうに 岡山からのお客さま

    15才の男の子は、岡山からのお客さま。

    神戸から岡山に引っ越された後も、診察に来られます。

    今春からは、高校生。

    学生寮から、通われているそうです。

    診察が終わり、おかあさんから、小冊子をいただきました。

    1987年に刊行された、甘蔗珠恵子さんの「まだ、まにあうのなら」という小冊子。

    チェルノブイリ原発事故の、一年後に書かれた手紙です。

    原子力発電所に反対する署名用紙を持ってこられていましたので、喜んで署名をさせていただきました。

    お返しに、医療生協で集めている「原子力に頼らない社会をめざす」署名用紙をとりだし、お願いしました。

    原子力に頼らない考え方が、少しずつ広がっていることを、うれしく思いました。

    2011年6月26日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.06.09

    聴診器のむこうに 元気でちゅ

    3才前の女の子は、ぬいぐるみを抱いて登場。

    「この子は、ぬいぐるみの元気がないと、心配してるんです」と、おかあさんが言われます。

    わかりました。

    すぐに診察をしてみましょう。

    お熱も、咳も、なさそうです。

    胸の音も、呼吸の音も聞こえないけれど、顔色はピンクで、いいですね。

    病気の心配はないと思います。

    でも、今度連れてこられる時も、ピンクのぞうさんにしてくださいね。

    青色のぬいぐるみだと、すぐに酸素投与が必要になりそうですからね。

                          2011年6月9日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.06.07

    聴診器のむこうに 初夏の風

    「せんせい、みて、みて~」

    4才の女の子は、満面の笑顔。

    頭には、草のハチマキが巻かれています。

    「どうしたの?」と尋ねますと、

    「幼稚園で、旧の端午の節句があったんです」と、おかあさん。

    診察室に、さわやかな初夏の風が吹き抜けました。

                          2011年6月7日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.05.30

    聴診器のむこうに 黄色い医者

    「せんせい、これ、みて」

    診察室に入ってくるなり、男の子が黄色いものを、突き出します。

    顔に当たらないように注意しながら、視線を投じますと、「ドクターイエロー」

    架線や線路を調べる、新幹線のお医者さんです。

    わたしも、「ドクター」と呼ばれていますが、「ドクターイエロー」みたいに、早く走れません。

    走りながら、お仕事もできません。

    似ている所と言えば、くちばしが黄色いというところ。

    時速300kmくらいの速さで「しゃべる」こと。

    カルテに書く文字も、時速300km。

    聞き取れない、読み取れない、意味不明。

    まわりのひとには、「ドクターブルー」かも、知れませんね。

                          2011年5月30日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.05.28

    聴診器のむこうに ボクのコレクション

    「ねえ、ねえ、ボクのコレクション、みて~」

    診察室に入ってくるなり、男の子が話しかけます。

    給食のこと、誤食のこと・・

    大人どうしの、少し長めの話が終わり、お待ちどうさま。

    ボクの出番です。

    コレクションを、見せてくださいね。

    「これ、なにのカード?」と、尋ねますと、「○・△・□」

    いろいろと説明をお聞きしても、理解できません。

    わたしの記憶に残るのは、1枚あたりの単価と、総枚数。

    頭の中で、総支出額を計算します。

    おとうさんの財布が、どれだけ薄くなったのかが、気がかりです。

    大人になるということは、夢をひとつ、財布と置き換えることなのでしょうね。

                          2011年5月28日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.05.27

    聴診器のむこうに ししまいくん

    あたたかくなると、Tシャツ姿の子どもさんを見るのが、楽しみです。

    いろいろな図柄のTシャツ姿。

    今日の図柄は、「ししまいくん」

    「ねえ、写真とらせてねっ」と、お願いします。

    男の子は、ハイ、いいお顔。

    でも、緊張して、お口がとんがります。

    おもしろ顔の「ししまいくん」と、男の子。

    ふたりの「にらめっこ」に、大笑いです。

                          2011年5月27日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.05.19

    聴診器のむこうに おとうさん持ったげる

    3才前の女の子は、診察が終わると、ひとりで診察室を出ます。

    おとうさんの、大きな黒いかばんを、肩にかついで出ます。

    「まって、まって、写真を撮らせてね。」と、追いかけますと、

    かばんを手に持ち替えて、ハイポーズ。

    おとうさん想いの、お嬢さん。

    帰ったら、うちの子どもに、この写真を見せようかなっ。

                          2011年5月19日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.05.12

    聴診器のむこうに プーさんと一緒に

    2才前の男の子は、茨城県からのお客さま。

    食物アレルギーの相談で来られました。

    おかあさんと、子どもさんは、兵庫県の実家に避難。

    おとうさんは、単身居残りです。

    見知らぬ土地での生活は、大変なこと。

    でも、おかあさんの明るい表情に、男の子は安心しています。

    診察の後、プーさんとご対面。

    男の子よりも、大きな身体のプーさん。

    おなかのハニーポットには、みなさんからいただいた300を超えるメッセージが、詰められています。

    プーさんは、もうすぐ福島の診療所に、お婿入りします。

    男の子が、はやくおうちに戻ることができ、プーさんと再会できるといいですね。

                          2011年5月12日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏    

  • 2011.05.03

    聴診器のむこうに うれしいお客さま

    「先生、お客さまです。」

    診察の合間に、看護師さんが微笑みながら、こう伝えます。

    誰かなと思いながら、診察室の入り口をみていますと、なつかしい顔が・・

    小さい時から、アレルギーで通っていただいていた青年です。

    今の仕事先は、佐渡。

    年に一度の帰省に合わせて、訪ねてきてくださいました。

    なつかしさと、うれしさで、涙目になります。

    熱い握手を交わしながら、再会を喜びました。

    下積みの仕事の先に、自分がほんとうにやりたい仕事が待っているはず。

    あなたは、わたしの、自慢の患者さんです。

                          2011年5月3日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.04.25

    聴診器のむこうに 箱入り息子

    10か月の双子の赤ちゃんは、診察も、おばあさんに手伝ってもらいながら交代交代。

    女の子は、待っている間は、箱入り娘です。

    おとなしく、座って待っています。

    診察が終わり、今度は男の子が待つ順番。

    立ち上がって箱がら出ようと踏ん張ります。

    箱入り息子という言葉が使われない理由が、よーく分かりました。

                          2011年4月25日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.04.24

    聴診器のむこうに メタボ注意報

    5才の女の子は、油ものが大嫌い。

    気分が悪くなると言います。

    おかあさんは「アレルギーですか?」と、心配されます。

    アレルギーは、おそらく大丈夫でしょう。

    そこで、「おかあさん、生活習慣病を、今から気にしているのかも知れませんね。」とコメントさせていただきました。

                          2011年4月24日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.04.21

    聴診器のむこうに よいお年を

    2年生の男の子は、診察が終わると、ごあいさつ。

    おじぎしながら、「よいお年を」

    思わず、「はい、よいお年を」と答えます。

    「あいさつするたび、ともだちふえるね」

    テレビのAC広告キャンペーンのように、ボクと先生は、今日からおともだちですよ。

                          2011年4月21日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.04.16

    聴診器のむこうに 元気百倍

    1才8か月の女の子は、アンパンマンのおおきなお人形と一緒に、診察希望。

    「それって、なにかお話しするタイプなんですか?」と、お聞きします。

    おかあさんのお答えは、「そう、げんき、ひゃくばい!って、言うんです。」

    それで安心しました。

    「ボク、どらえもん」って言ったら、びっくりしますものね。

                          2011年4月16日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.04.11

    聴診器のむこうに ジョージくん

    7才の女の子の診察をしていると、おかあさんのバッグから、何かがのぞいています。

    気になるので診察が終わると、見せてもらいます。

    登場したのは、おさるのぬいぐるみ。

    「いつも、持ち歩いているんです。1才のときから、おでかけの時は、必ずです。」

    「名前はなんていうの?」と、尋ねます。

    「ジョージ」と、女の子が答えます。

    「えっ、ジョージくん!」

    「もん太」とか、「もん吉」のような、和風の名前を期待していたので驚きです。

    国際化の波は、ここまできたのですね。

                          2011年4月11日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏 

  • 2011.04.09

    聴診器のむこうに ワンワンひも

    1才半の男の子は、ワンワンのぬいぐるみを背負って登場です。

    「中に、なにか、入ってるのですか」と、お聞きします。

    「いえ、これは、ひもなんです。すぐにどこかに行ってしまうので、ひもをつけているんです。」と、おかあさん。

    腰を悪くされて、追いかけるのが大変そう。。

    以前は、シンプルなひもをつけていたそうですが、それだと、嫌がって・・。

    ワンワンひもにすると、気にいったとか。

    それは、なかなかすぐれもの。

    ナナやハッちゃんがみたら、「わたしと、いっしょ!」と、喜ぶでしょうね。

                          2011年4月10日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏 

  • 2011.03.28

    聴診器のむこうに くるみちゃん

    くるみちゃんが、外来に来られました。

    4才になられ、すっかりお姉さんです。

    「くるみちゃんって名前で、ブログを書いたんですよ。」と、お伝えします。

    「そうですか。コミックは読みましたよ。全巻買いました。良かったです。深いというか・・」

    お嬢さんが大きくなられたら、また一緒に読んであげてくださいね。

                          2011年3月28日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏  

55/68