カンガルーの小部屋

 カテゴリー 一覧

  • 2011.03.27

    聴診器のむこうに ねこアレルギー

    12歳の男の子は、ねこアレルギー。

    「ねこ年生まれの女性とは、お付き合いできないよね」と、助言します。

    「大丈夫、ボク、とら年だから、ねこは、大丈夫。とらは、ネコ科でしょ」

    分かるような、分からないような理屈です。

    でも、その心意気が、アレルギーを乗り越える力です。

                          2011年3月27日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏 

  • 2011.03.26

    聴診器のむこうに 庶民の味

    2才半の子どもは、シーチキンが本日のお題。

    タッパーに入れたシーチキンを取りわけます。

    まずは、5g。

    そして、15g。

    おいしそうに食べ、症状も出ません。

    「よかったね、食べられるものが、ひとつ増えて。家計に優しいし。」

    と言いますと、おかあさんが「そうです」と、微笑まれます。

    「庶民の味だもんね」と言いますと、男の子は「しょみん、しょみん」と、はしゃぎます。

    ひとつでも食べても大丈夫なものが増えること、それも、なるべく手に入りやすいものを。

    庶民の味は、みんなの味方です。

                          2011年3月26日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.03.07

    聴診器のむこうに 癒しの時間

    4年生の男の子は、診察が済むと「けん玉」を取り出します。

    玉の方を手に持って、持ち手を、ほおり投げて、突き刺します。

    ネットで調べると、「飛行機」という、スゴ技です。

    成功打率は、3割くらい。

    次にワッカと、鎖を取り出して、手品を披露。

    診察が、時ならぬ癒しタイムになりました。

                          2011年3月7日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.03.03

    散歩のたのしみ 寒さにめげず

    起きると、外は、うっすら雪化粧。

    ハッちゃんは、うれしくて、大はしゃぎ。

    春は近いようで、まだ遠くにあるようです。

    それでも、雪に隠れて、球根が芽を出し始めました。

    寒いのも苦手ですが、花粉が飛ぶのも嫌ですしね。

    どっちつかずの気持ちの、季節の移り目です。

                          2011年3月3日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏 

  • 2011.03.03

    聴診器のむこうに ガッタン・バイバイ

    もうすぐ2才の男の子は、みんなに、バイバイ。

    診察室から出ていくときに、わたしに、バイバイ。

    壁に貼ってある電車のポスターに、バイバイ。

    なんどもふりかえって、ガッタン・バイバイ。

    社会人の第一歩は、あいさつから。

    あなたの未来は、前途洋々です。

                          2011年3月3日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.03.01

    聴診器のむこうに 戦場カメラマン

    4才の男の子の頭には、青いベレー帽。

    机の上に置いても、形が崩れないハードタイプ。

    売れっ子の「戦場カメラマン」渡辺陽一氏がかぶる、帽子のようです。

    おかあさんとそんなお話をしていますと、男の子は畳んだハンカチをピストルに見立てて、「バーン」

    あまのタイミングのよさに、さすが「戦場カメラマン」と、感心しました。

                          2011年3月1日

  • 2011.02.26

    聴診器のむこうに ただ今乗換中

    3才の男の子は、アンパンマンから、仮面ライダーに乗換中。

    お友達の影響で、ライダーグッズを集めます。

    でも、おうちに帰るとアンパンマン。

    おかあさんの絵を真似て、一日バイキンマンのダダンダンを描きます。

    「一年中、アンパンマンとつきあっていると、『やればできる』と思えるようになりました」とは、絵が苦手だったというおかあさん。

    母は強し。

    次は、仮面ライダーの絵に挑戦ですね。

                          2011年2月26日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.02.25

    聴診器のむこうに 歩く机

    2年生の男の子が、驚いた様子で指差します。

    「せんせい、学校のつくえが・・」

    そうです。クリニックにはいつのころか、学校机が一脚存在しています。

    今では、小児科の診察室で愛用中。

    いつ頃、どこから来たのかは、わたしも分かりません。

    男の子には、「きっと、小学校から、夜中に歩いてきたんだと思うよ」と、教えてあげました。

                          2011年2月25日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏 

  • 2011.02.23

    聴診器のむこうに ただ今乗換中

    3才の男の子は、アンパンマンから、仮面ライダーに乗換中。

    お友達の影響で、ライダーグッズを集めます。

    でも、おうちに帰るとアンパンマン。

    おかあさんの絵を真似て、一日バイキンマンのダダンダンを描きます。

    「一年中、アンパンマンとつきあっていると、『やればできる』と思えるようになりました」とは、絵が苦手だったというおかあさんの弁。

    母は強し。

    次は、仮面ライダーの絵に挑戦ですね。

                          2011年2月23日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.02.19

    聴診器のむこうに ファッション都市神戸 

    もうすぐ2才になる男の子は、ファッションセンスを磨くことに、余念がありません。

    いただいたシールを、黙々とズボンに張り付けていきます。

    いろいろな果物のシールが、一列に並びます。

    恐るべし、2才児。

    この才能が、明日のファッション都市神戸を担います。

                          2011年2月19日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.02.09

    聴診器のむこうに いくつものポケット

    1歳半の検診でであった男の子は、食べることが大好き。

    大きな体をしています。

    おとうさんと、おかあさん、おばあさんにおじいさん。

    それに、ひいおばあさんまでが同居です。

    喜ぶ顔が見たくて、みんながお菓子を与えます。

    そこで、一言アドバイス。

    「お話ができるようになったらね、にっこり笑って『お菓子を買うお金をちょうだいね』と言うのよ」

    乳児検診も、忙しいものです。

                          2011年2月9日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.02.08

    聴診器のむこうに 板宿へ出発進行

    5才の男の子は、鉄道ファン。

    帽子に、バッグに、行き先案内板に、

    阪急グッズで身を固め、敬礼しながら「出発進行・・」

    堺市から来られたので、「なぜ、阪急電車なの?」とお聞きしますと、「いたやどに来るときに、乗ってこられるから」

    通院を楽しんでいただければ、それだけでありがたく思います。

                          2011年2月8日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.02.07

    聴診器のむこうに おねえちゃんもリス

    5才の男の子がきているスモックの胸には、ケロッピのワッペン。

    「ボク、カエル組なの?」と尋ねますと、「ちがう」という返事。

    「だったら、何組?」と、話をふりますと、「リス、おねえちゃんも、リス」と答えます。

    「へえ、ボクのおねえちゃん、リスやったの。」と、不思議さを伝えます。

    「そう、リス」とダメ押しの答え。

    世の中には、リスの兄弟が病院にくることもあるものなのですね。

                          2011年2月7日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏   

  • 2011.02.06

    聴診器のむこいうに ながいもの

    3才の男の子が、大切に抱いているのは「ながいもの」

    先には、お顔がついています。

    「えっ、これ、なに?」と聞きますと、「うつぼ」

    中学一年生になるお兄さんが、子どもの時に買ったぬいぐるみ。

    10年近くの年月を経て、おとうと君に引き継がれました。

    つぎの10年後は、誰に引き継がれるのでしょうね。

                          2011年2月6日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏 

  • 2011.02.05

    聴診器のむこうに ボクはO型

    インフルエンザ迅速検査が陽性の6才の男の子に、説明しました。

    「ボクは、A型だからね」

    「ちがう、ボクは、O型」と、言います。

    「だから・・A型だからね」と、もう一度伝えますと、

    「だって、O型だもん」と、反論されます。

    そうです、あなたは「O型のインフルエンザ」です。

    すぐに元気になること、請け合いますよ。

                          2011年2月5日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.02.02

    聴診器のむこうに 心理学部

    18歳の男の子は、推薦で大学入学が決まりました。

    「なに学部なの?」と、尋ねますと、

    「心理学部!」

    「そう、心理学部で、なにを勉強するの?」と、詳しく尋ねますと、

    「・・・」

    「先生の希望としては、女性心理をしっかりと勉強してね・・女性心理ほど、難しいものはないと思うから」と助言します。

    診察の合間にも、おもわず本音が出てしまいました。

                          2011年2月2日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.02.01

    聴診器のむこうに 1/2成人式

    10歳の女の子から、質問をお受けしました。

    「おとなになったと思うときは、どんなときですか?」

    1/2成人式を迎えた子どもに、学校からの宿題が出されたようです。

    「①家族のありがたさがわかるようになった時」

    「②世の中のためになる仕事をしようと思った時」

    と、お答えしました。

    女の子の夢は、将来科学者になることです。

    いっぱい研究して、発明することです。

    介護のことも、よろしくお願いしますね。

                          2011年2月1日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.01.27

    聴診器のむこうに 子どもの時には

    ワニのお人形が怖かった男の子も、もう5歳半。

    ワニさんは、もう、すっかり大丈夫になりました。

    「子どもの時は、こわかったけどな」と言います。

    えっ、まだあなたは、子どもだと思うけど・・

    「今はなっ、ゆうれいと、ゾンビが怖いねん。」

    「ゾンビは、急に出てくるしな」と、体全体を使って、説明します。

    怖いものがないより、ある方がいいですよ。

    ちなみに、私が怖いのは、おうちに住んでいますよ。

                          2011年1月27日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.01.26

    聴診器のむこうに 3つ子でなくって

    10か月になる双子の男の子は、10kgをこえて、まるまるちゃんです。

    ひとりは、積極的で、もうひとりは、甘えん坊。

    「毎日、大変ですね」と言いますと、「3つ子でないから、大丈夫です」

    えらいですね、おかあさん。

    なにごとにも前向きな、おかあさんの姿勢は、きっと子どもさんにも伝わりますよ。

                          2011年1月26日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏 

  • 2011.01.25

    聴診器のむこうに おがないねえ

    予防注射を頑張った3歳の男の子は、ご褒美にもらった「しまじろう」のシールを見て、

    考え込みます。

    「もう字が読めるのっ」と、たずねますと「『お』だけが読めるので・・」と答えられます。

    シールを見ると「ちゅうしゃがんばったね!」

    残念ながら『お』の字は、見当たりません」

    ハッちゃんに話したら、「ボクには、おがあるよ」と、言いそうですね。

                          2011年1月25日

                          いたやどクリニック小児科 木村 彰宏 

56/68