カンガルーの小部屋

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  • 2024.12.24

    聴診器のむこうに 読めるかな

    10才の男の子は、分厚い本を大事に抱えて診察室に

    見せてもらうと、ドラクエの攻略本です。

    気になるのは、そのお値段 2400円

    お値段の分だけ、読みこなせるのかなと、つい心配になります。

    2024年12月24日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.12.22

    あたまのよくなるカンガルー 13番目の

    アトピー性皮膚炎の新しい治療薬の講演会に出かけました。

    会場のホテルには、1番乗り

    皮膚の炎症にかかわるIL-13のお話しです。

    新薬の半減期は21日と少し長い目

    質問時間に、肌の状態とIL-13の量により、半減期は変化していくのかと

    少し的はずれな質問をします。

    講師の先生から、ていねいなご回答を受け、講演会終了後にお礼を伝えます。

    アトピー性皮膚炎の治療薬の開発の数だけ、

    どの薬が適しているのか選択するという、医師の責任が大きくなります。

    もっと勉強をしたいという気持ちが強くなりました。

    2024年12月22日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.12.13

    聴診器のむこうに 合体生物は苦手です

    3才の男の子は、両手いっぱいに不思議なおもちゃを持って入ってきます。

    「これなあに」と尋ねても、「・・・」

    後ろからおにいちゃんが

    「クマとエイ、バッファーローとシマウマ、イノシシとカバ、ワシとトラの合体」

    と、説明してくれます。

    不思議な生物の正体はわかったけど、夢に出てきそうで好きになれません。

    やっぱり先生は、かわいい系がいいな

    2024年11月13日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.12.12

    聴診器のむこうに おはなしウーモ

    5才の男の子は、おじいちゃんに買ってもらったおもちゃに夢中です。

    頭をなでたり、話しかけたり、ご飯をあげるとお話をします。

    待合室でも、まわりのこどもと一緒に大はしゃぎ

    おかあさんが抱っこしてる、いもうとさんの方がかわいいのに、

    今はおもちゃに夢中です。

    すこし寂しい気持ちを、がまんしてるのかな

    2024年12月12日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.12.11

    聴診器のむこうに もうすぐ見られなくなるけど

    出会うと幸運が訪れると言われる「ドクターイエロー」

    もうすぐ走らなくなると聞いて、ガッカリしていましたが、

    外来に来られた3才の男の子

    シャツにはあの「ドクターイエロー」が

    今日は、幸運にありつけそうで、仕事の疲れが吹き飛びます。

    2024年12月11日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.12.10

    聴診器のむこうに なまえはポチ

    4才の女の子が、ワンちゃんのぬいぐるみを大事そうに抱えて入ってきます。

    「お名前があるの」って尋ねると、

    「ポチ」

    診察室にはいろんなぬいぐるみがいるけれど、

    お名前がついている子はいません。

    大切にして、かわいがってあげてるんですね。

    「これからもよろしく」って、ポチも言ってますよ。

    2024年12月10日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.12.06

    聴診器のむこうに おりがみサンタ

    9才の女の子が、おりがみで作ったサンタさんをくれます。

    目立つところで、診察の妨げにならないところはどこかと考えていると、

    思いついたのが、パソコンの側面です。

    クリスマスまであと少し、

    診察に来られたら、おりがみサンタさんを見てくださいね。

    2024年12月6日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.12.05

    あたまのよくなるカンガルー 知らないことばかり

    12月5日の夜、新神戸近くで開かれた講演会に参加しました。

    今日のテーマは、皮膚疾患の酒さです。

    酒さとは、顔に赤みやほてりが起きる病気です。

    その原因は一つではなく、さまざまな原因が考えられるといわれています。

    講師の林宏明先生から、多くの症例写真を見せていただき、

    難しい病気だなと思います。

    クリニックで、皮膚科の堀先生に「わからない皮膚炎にであったら教えくださいね」と

    あらためてお願いしました。

    2024年12月5日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.12.04

    聴診器のむこうに 英語でこんにちは

    4才の女の子が持ってきた絵本は、からくり絵本

    お断りして開いてみると、絵が動きます。

    カバさんは、大きく口を開け、

    ネコちゃんは、おめめをパッチリ開きます。

    絵本の言葉は、なんと英語で書かれています。

    おとうさんが、毎晩読んで聞かせているとか

    「すごいですね」といったあとが、続きません。

    2024年12月4日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

     

  • 2024.12.03

    聴診器のむこうに ボク泣かないから

    6才の男の子が、高木先生にインフルワクチンの注射を受けた後、

    アレルギーの診察にまわってきました。

    「痛いって、泣いたでしょ」と尋ねると、

    「ボク、泣かなかったよ。痛くないって心の中で言ってたから」と教えてくれます。

    次の日に、わたしにインフルワクチンを打つ順番が回ってきました。

    痛くない、痛くないって唱えながら、高木先生に注射をお願いすると、

    ほんとうに痛くありません。

    6才の男の子に、大感謝です。

    2024年12月3日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.12.02

    あたまのよくなるカンガルー 冬晴れの京都で

    12月1日 朝早くの新幹線に乗り、冬晴れの京都へ

    会場前には、京都タワーが美しい姿を見せてくれます。

    今日の講演は、円形脱毛症と、アトピー性皮膚炎の全身療法

    終わっての懇親会では、講師の谷﨑英昭先生とお話しします。

    全身療法の開始と、治療のやめ方

    先生ご自身のお話しもお聞きしながら、奥深い時間を過ごします。

    その後、小児科の出席者が集まって情報交換

    大切な時間が、流れていきます。

    2024年12月1日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.11.30

    あたまのよくなるカンガルー 夕暮れの神戸港

    11月30日 HAE(遺伝性血管性浮腫)の講演会に出かけました。

    4人の先生からのケースレポート

    HAEには大きく1型、2型、3型と3つのタイプがあると言われていますが、

    一番診断が難しいのが3型のタイプ

    発作出現時の注射薬と、予防的な注射薬

    その使い分けも簡単ではありません。

    講演会のあとで、小児科の先生とお話をして、あたまの整理を図ります。

    2024年11月30日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.11.29

    あたまのよくなるカンガルー なつかしい先生と

    11月28日 皮膚科・小児科合同のアトピー性皮膚炎カンファレンスに出かけました。

    講師は京都大学皮膚科、中島沙恵子先生です。

    アトピー性皮膚炎のガイドラインの説明から始まり、

    先生がご専門とされている、

    皮膚細菌叢のご研究、なかでも黄色ブドウ球菌のお話しへと話題は進みます。

    会場には久しぶりにお会いする小児科の先生のお顔があり、

    中島先生には、皮膚真菌について質問をします。

    10時近くまで続く会は、明日の診療を考えると負担に感じますが、

    あたまはすっきり、明るいままです。

    2024年11月29日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.11.25

    あたまのよくなるカンガルー 咳診断の奥深さ

    11月24日 広島で開かれた呼吸器の講演会に出かけました。

    「気道感染症」「よく出会う咳の診断」「喘息治療」

    子どもと成人の違いはあるものの、正確な診断とそれに基づく治療の基本を学びます。

    長引く咳は、子どもでは、気管支喘息、気管支副鼻腔症候群を疑うことが多いのですが

    成人では、胃食道逆流症候群や、咳受容体過敏症候群

    それに、肺結核や肺気管支悪性腫瘍も忘れてはなりません。

    ひとつのテーマに絞り、ゆっくりとお話をお聞きしたいと思いました。

    2024年11月25日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.11.19

    聴診器のむこうに そろって読書

    10才と7才の兄弟は、診察が終わると本を読み始めます。

    おにいさんが読んでいるのは、「銭天堂」それも20巻目

    おとうとくんは、「おしりたんてい」

    ゲームで時間を過ごすのが一般的になりましたが、

    なんとも素敵なご兄弟。

    これからも、いっぱい本を読んでくださいね。

    2024年11月19日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.11.17

    聴診器のむこうに パンづくし

    6才の男の子に、パンに入った卵の負荷をします。

    袋を開けて、1つとりだして、

    残りを看護師さんに手渡して封をお願いします。

    「あっ」という声に振り向くと、床にパンが3つ転がっています。

    3秒ルールを適応し、おかあさんに断って、わたしのお昼ご飯にします。

    そういえば朝食も同じパンを4つ食べたんだったっけ

    朝昼合わせて、7つのパン

    パンが夢に出てこないといいけどな

    2024年11月17日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.11.14

    聴診器のむこうに すごい活躍

    14才の男の子は、テニスの近畿大会に出場します。

    おかあさんに「メンタルも強いんですね」と尋ねると、

    「緊張してばっかりです」との答え、

    午後から、同じ中学校のテニス部の後輩が来院され

    「先輩は、すごいんです」と賞賛の声

    小学校の時は、食物アレルギーもあり

    おとなしそうで少し心配していましたが、

    大きく成長されましたね。

    2024年11月14日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.11.12

    聴診器のむこうに 食べたらだめよ

    16才の女の子は、修学旅行で沖縄に行きます。

    「ヤンバルクイナを見に行くねん」というので、

    「どんな味か、また教えてね」と伝えると、

    「絶滅危惧種やから、たべたらあかんねん」と返ります。

    それは失礼しました。ヤンバルクイナさん。

    でも、関西人は変なことをするので、気をつけてくださいね。

    2024年11月12日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.10.26

    聴診器のむこうに ママのこと好きだよ

    自然学校から帰ってきた女の子に

    「おかあさ~ん、さびしいよ~って、泣いた子いなかったかな」と尋ねます。

    女の子は、「いたいた、男子、それから女子も」

    そこで、「あなたは、どうなのと」確認すると、

    「一度も、淋しいななんてこと、思ったことあれへんし」

    少し間をおいてから、

    「でも、ママのこと嫌いじゃないからね」と加えます。

    診察室は、大爆笑、

    でも、少しおとなの寂しさが漂います。

    2024年10月26日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.10.24

    聴診器のむこうに よく噛みよ

    11才の男の子の、今日の課題は、

    卵が使われているポンデリングの負荷試験です。

    「先生、これでもいい」と取り出したのは、ハロウィンバージョンのドーナツ

    「いいよ、でも、紙のところは、よく噛みよ」

    ドーナツに夢中の男の子は、

    わたしの会心のメディカル・ジョークをスルーします。

    食べることが大事だから、まあ「かみへんか」と

    自分の気持ちを支えます。

    2024年10月24日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

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