カンガルーの小部屋

 カテゴリー 一覧

  • 2010.08.12

    聴診器のむこうに ゴールドメダリスト

    9才の男の子は、喘息で通院中。

    治療方法を変えて、呼吸機能検査を調べると、大きく改善しています。

    「何かいいこと、なかった?」と尋ねますと、「金メダルをとりました。」

    スウィミングスクール主催の近畿地区大会で、100m個人メドレーで優勝したと言われます。

    スポーツ全般音痴のわたしは、コーチにはなれませんが、酸素がうまく全身にまわるようにお手伝いができたかなと、うれしくなりました。

    いつか、オリンピックでもメダリストになって、わたしを驚かしてくださいね。

                           2010年8月12日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.08.10

    聴診器のむこうに うし注意報

    1才9か月の男の子は、牛乳が大好き。

    毎日500ccから1リットル近くを飲むそうです。

    おかあさんは、安売り牛乳を求めて、スーパーに。

    家まで持ちかえるのも、大変です。

    おまけに、牛乳をたくさん飲むと、男の子の足が牛歩になります。

    炎天下、日傘をさして、牛乳パックをぶら下げたおかあさんと、その横をゆっくり歩く男の子。

    猛暑は、いろいろな大変さを運んできます。

                           2010年8月11日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.08.09

    聴診器のむこうに おおきなおにぎり

    4才の男の子は、奈良から来られました。

    高速道路が渋滞して大変。

    ヘトヘトになって、到着されました。

    ゆっくりする間もなく、ゆで卵の負荷試験。

    苦手な卵を口に入れて、「あとは、何でも好きなものを食べてもいいですよ。」

    おおきなおにぎりを、取り出します。

    「のりまきおにぎり」にかぶりつくと、中は具だくさんのサケ。

    おかあさんの愛情が、たっぷりと伝わってきました。

                           2010年8月9日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.08.05

    聴診器のむこうに トナちゃん

    5才の女の子が、ぬいぐるみを大事に抱っこして来られました。

    「この子の、お名前は?」と尋ねますと、「トナちゃん。」

    はるばるフィンランドから、やってきたそうです。

    おばあちゃんが、オーロラ見物に行かれた時のおみやげとか。

    「大事にしてるのね。」と言いますと、「だって、これ赤ちゃんやもん。」

    フィンランド国籍のトナちゃんは、しあわせものです。

    おかあさん役のあなたのおリボンも、とっても素敵すよ。

                           2010年8月5日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.08.03

    聴診器のむこうに たたかうクワガタ軍団

    明石の3兄弟は、クワガタのトレーナー。

    昨日の大会でも、ワン・ツーを独占です。

    30分近く試合をしても、体力十分。

    大きいほうが、「パラワンオオヒラタ」名前は「カムイ」。

    ツノが二股のほうが、「マンディブラリスフタマタクワガタ」名前は「てっぺい」

    ナナとハッちゃんは、大会でのワン・ツーは無理ですが、ワン・ワンなら大丈夫と思います。

                           2010年8月3日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.08.01

    聴診器のむこうに なつやで

    今日から、8月。

    暑い日が続きます。

    先日来られた4才の男の子に、「あついねー。なつみたいやね。」と言いました。

    男の子は、しばらくして「でも、なつやで。」と教えてくれます。

    ありがとう。

    暑いので、ついボケが進みます。

    熱中症に気をつけて、楽しい夏を過ごしてくださいね。

                           2010年8月1日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.31

    聴診器のむこうに おねえちゃんと一緒

    今度一年生になる男の子が、MRワクチンを打ちに来られました。

    「どこの小学校にいくの?」と尋ねますと、「○○小学校」

    「へえ~。おねえちゃんと同じ小学校じゃない。すごい、すごい。でも、なんで、おねえちゃんとおんなじ小学校なの?」って聞きますと、しばらく考えてから「さあ」

    深く考えれば考えるほど、難しくなることってあります。

    わからないときは、さっきのように「さあ」って、軽く流すのが人生のコツですよ。

                           2010年7月31日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.31

    聴診器のむこうに ヘンな竹輪

    2才半の男の子は、少しずつ玉子が食べられるようになりました。

    今日はマヨネーズを試す日です。

    前回は、マヨネーズをパンにぬって与えましたが、食べてくれずに失敗。

    今度は、大好きな竹輪の穴の中に、マヨネーズを詰め込もうという作戦を立てました。

    男の子は、竹輪を見ると、食べる気満々です。

    目の前に竹輪が来ると、大きなお口を開けてガブリ。

    でもいつもと違います。

    すぐにヘンな顔をして、吐き出し失敗です。

    おかあさんは、「あっ、ラスクがあります。これに塗って食べさせてみたら」と、めげずに提案されます。

    マヨネーズをトッピングしたラスクは、少しカジって、またまたぺーっ。

    それでも、ほんの少しのマヨネーズがお口に残り、当初の目的は達しました。

    まあ、マヨネーズなしの人生も、それなりに楽しめますけれどね。

    なにごとも経験だと思って、おつき合いしてくださいね。

                           2010年7月31日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.31

    聴診器のむこうに パピオン

    5才の女の子のTシャツには、色とりどりのちょうちょが飛びかっています。

    あまりの鮮やかさに、写真を撮らせてもらうことにしました。

    「ムチャチャという、ブランドなんです。」と、おかあさん。

    首筋のタグには「MUCHAVHA」と書かれています。

    女の子は、おとな達のおしゃれ談義を聞いていて、うれしそうです。

    いつの日か、ちょうちょに負けないぐらい、美しいお嬢さんになられますよ。

                           2010年7月30日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.29

    聴診器のむこうに 作るのと、食べるのとでは

    3才半の男の子のおとうさんは、パン屋さん。

    パンの焼き窯は400度。それで作業場も40度。

    大きな体に、汗だくの仕事です。

    「余ったパンは、持って帰られるの」と聞きますと、「わたしは、ごはん派なんで。」

    「いうのもはばかりますが、家にはトースターがないんです。」と言われます。

    「作るのと食べるのとは別物で・・」と続けられます。

    なるほど、わたしも注射の指示をよくしますが、注射をされるのは大嫌いです。

    何ごとも、表と裏とがありますものね。

                           2010年7月29日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.29

    聴診器のむこうに ウシトンボ

    3才の男の子は、セミ取りに連れて行ってもらいました。

    「たくさん、つかまえたの」って、尋ねますと、「えーっと、トンボ2頭(とう)」 

    くり返し尋ねても、頭(とう)と答えます。

    日本語の数え方には、難しいものがあります。

    昆虫は、匹と数えるのが一般的です。

    例外的に、チョウチョとトンボは、頭(とう)と数えるらしいですが、これも次第にあいまいになってきました。

    男の子はまだ、3才です。

    トンボさんの数え方を、誰に教わったのかなっ。

    でも、頭(とう)と数えると、ウシさんくらいの、おおきなトンボが飛んでいたのかと思ってしまします。

    男の子は、おもちゃ箱の中から、羽がついたおもちゃを見つけ、「これっ、トンボ?」って聞きます。

    「えーっと、それはトンボじゃなくて、たぶん蚊だとおもうよ。」

    それでも興味津々。

    手にとって、ひっくり返しては、見つめます。

    ものしりの未来のファーブルさん。

    ウシトンボを見つけたら、教えてくださいね。

                           2010年7月29日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.29

    聴診器のむこうに 暗闇から歯

    5年生の男の子は、サッカーやけ。

    「暗いところで立っていると、わからないね。」と言いますと、「大丈夫です。歯で分かりますから。」とおかあさん。

    そこで、笑った顔を、写真に撮らせていただきました。

    なるほど、「しろいハっ」という、コマーシャルに出てきそうな笑顔です。

    スポーツ選手も、ビジュアルが大切です。

    しろい歯を大切に、練習に励んでくださいね。

                           2010年7月29日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.28

    聴診器のむこうに 500通のファンレター

    6才の男の子は、先日アレルギー番組に出演しました。

    学校の先生方は、そろってテレビ鑑賞されたそうです。

    今日はかわって、ゴマの負荷試験。

    200粒、300粒と食べてみます。

    待つ間に「ファンレターは来たのかな」と聞きますと、笑って「イイヤ」

    今日食べた500粒のゴマの数くらいのファンレターが舞い込んだりしたら、お返事を書くのに忙しくなりますね。

    「アレルギーでひとつも良いことがなかった」という君に、これからいいことが、ゴマの数くらい起こりますよ。

    きっと。

                           2010年7月28日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.27

    聴診器のむこうに 黒と白

    夏休みが始まったばかりだというのに、7才の女の子の腕は日焼け満点です。

    わたしの腕と並べると、オセロで決まり。

    9月には、ポケモンソフト新シリーズ「ブラック&ホワイト」が発売されます。

    ポケモンチャンピオンの高校生のおにいさんに、「どっちのソフトを買うの?」って尋ねますと、少し考えてから「どっちもかなっ」

    横では、おかあさんが少し困り顔。

    9月の発売に先だち、クリニックでの「黒と白」のお披露目となりました。

                           2010年7月27日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.27

    聴診器のむこうに 自家製ばんそうこう

    2才の男の子のおなかを診察しますと、アンパンマンの絆創膏。

    おへそを隠しているのかと思いましたが、おへそはしっかり別の所にいます。

    「これ、どうしたの」って、尋ねますと、「おねえちゃんが、貼っていたのを見て、ボクも貼ってというので」と、おかあさん。

    「どうせはがれるので、もったいないと思って、セルフで書いて、貼ったんです。」

    なるほど、それで、モノクロバージョンのアンパンマンですか。

    自家製の絆創膏は、寝冷えの特効薬かも知れませんね。

                           2010年7月27日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.07.25

    聴診器のむこうに 七夕列車

    中学生の男の子のおとうさんは、あこがれの電車の運転手さん。

    それも、わたしの通勤電車の運転手さんです。

    「この間、七夕電車にのりましたよ。」

    新型の6000系は、わたしには「やった~」というほどの、大当たりです。

    その上に「七夕列車」なんて、滅多に乗れるものではないので、写真をたくさん撮りました。

    パソコンに取り込んだ写真をお見せしながら、鉄道談義に花が咲きます。

    おとうさんによると、電車にはそれぞれクセがあるので、それはそれで難しいとのこと。

    わたしのように、オバカに、はしゃいでいるわけにはいかないようです。

    もうすぐ男の子のおうちには、年が離れた赤ちゃんが家族に加わります。

    七夕列車が、しあわせを運んできますように。

                           2010年7月25日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.24

    聴診器のむこうに 修行はあとで

    おとうさんがお薬を取りに来られました。

    男の子は中学生になって、忙しくなったので、おとうさんが代理での受診です。

    おとうさんは、関西でも有名なお寺のご住職さんです。

    前から気になっていたことを質問しました。

    「子どもさんには、座禅を教えておられるのですか?長い廊下の雑巾がけも、させられるのですか?」

    答えは「いいえ。」

    早くから教えると、子どもがイヤになることがあるそうです。

    「わたしも、大学を卒業してから、いろいろと覚えました」と言われます。

    どの業界も、後継者問題には、気を遣いますね。

    おとうさん。

                           2010年7月24日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.20

    聴診器のむこうに やんちゃな小熊くん

    4才の男の子の背中には、小熊くんの図柄がついています。

    「写真を撮らせてね」とお願いしますと、おかあさんに抱きついて暴れます。

    そのたびに、Tシャツの小熊くんも動きまわります。

    シャツの小熊くんと、男の子。

    やんちゃなふたり兄弟のように動きます。

                           2010年7月20日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.07.19

    聴診器のむこうに 夏休みは琵琶湖で

    今日は、海の日。

    1学期もあと少しになりました。

    夏休みの過ごし方が気になります。

    5才の男の子は、琵琶湖のおじいちゃんの所に遊びに行くと、話してくれました。

    「泳げるのっ」と、尋ねますと、「うきわがあったらね」

    何度も注意を受けてきたのでしょう。

    「あのね、山がある方へは、泳がれへんの。足がつけへんからね。」と、教えてくれます。

    水の事故が、相次いでいます。

    おとうさんやおかあさんの言われることをしっかりと守って、たのしんできてくださいね。

                           2010年7月19日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏  

  • 2010.07.18

    聴診器のむこうに いっぱいおめかしをして

    2才半の女の子は、クリニックに受診することが分かると「おつめ、ぬらなきゃ」と張り切るそうです。

    おかあさんのマニキュアをお借りして、きれいにおめかしです。

    あしの指にも、しっかりとペディキュアをぬります。

    おめかしして来ていただけると、わたしもうれしくなります。

    でも、申し訳ないのですが、お出迎えするわたしの服は、普段着のキャラクターTシャツのままです。

                           2010年7月18日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

62/68