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2011.01.25
聴診器のむこうに おがないねえ
予防注射を頑張った3歳の男の子は、ご褒美にもらった「しまじろう」のシールを見て、
考え込みます。
「もう字が読めるのっ」と、たずねますと「『お』だけが読めるので・・」と答えられます。
シールを見ると「ちゅうしゃがんばったね!」
残念ながら『お』の字は、見当たりません」
ハッちゃんに話したら、「ボクには、おがあるよ」と、言いそうですね。
2011年1月25日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.01.22
聴診器のむこうに わたしのクツ
2才の女の子は、クツをはくのが、だいっきらい。
はかせようとすると、靴下のままで、逃げ回ります。
そこで登場するのは、アンパンマン。
女の子は、お気に入りの靴に、おとなしく履かせます。
さすが、子どもの味方アンパンマン。
女の子をバイキンマンから、守ってくれましたね。
2011年1月22日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2011.01.10
聴診器のむこうに アンパンマンバッグ
おかあさんの手に、かわいいバッグ。
「どうされたのですか」と、お聞きしますと、「名古屋の『アンパンマンショップ』で、買いました」とのこと。
いまではすっかりと、おかあさんの持ち物です。
わたしが持ち歩くと、ただの「ヘンなおじさん」ですが、おかあさんには、とってもよくお似合いですよ。
2010年1月10日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2011.01.09
聴診器のむこうに 双子のフリーター
7才の双子さんは、じゃれあいながら、にぎやかに登場。
ポケモンゲームを手に持って、質問の嵐です。
「○○ポケモンは、もう取った?」
「××ポケモンとは、戦った?」
そこで、いよいよ調査の開始です。
ゲーム機の、ふたりのプロフィルを開いて職業欄をみると、フリーター。
一年生にして、フリーターとは、思い切った職業選択ですね。
2010年1月9日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2011.01.07
聴診器のむこうに エビでタイを
男の子と、おかあさんは、週末に東京旅行の予定。
おとうさんは、お仕事で残られます。
「だったら、おとうさんに何かおみやげを買ってくるんよ。『エビでタイを釣る』っていうし」と、助言します。
「ボク、伊勢エビのほうがいいなあ」と、男の子。
伊勢エビとは、新年早々、縁起がいいですね。
でも、コストパーフォーマンスが下がります。
エビはエビでも、小エビにしておきましょうね。
2011年1月7日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.12.30
聴診器のむこうに 泣かなかったよ
7才の女の子は、予防接種をすると「ワ~ン」と大声で泣きます。
ひとしきり泣いた後は、「泣かなかったよ」と、ケロリ顔。
悪いとは思いながら、おかあさんと顔を見合わせて、大笑い。
「大丈夫、大丈夫。泣かなかったからね」と、みんなで証拠を否認することにしました。
2010年12月30日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.12.29
聴診器のむこうに ワイン通
1才の男の子は、豪華なマグで、ドリンクタイム。
光の加減で、ブドウ色に見えたものですから、「ワインですか?」と、お聞きします。
「いいえ、お茶です。」
セレブな方は、お茶を飲んでも、高級なものに見えるものなのですね。
2010年12月29日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.12.28
聴診器のむこうに 大好きなちゃいろ系
3才の男の子は、バイキンマンに夢中。
でも、もうひとつの趣味の世界があります。
予防注射に来られて、手には大きなパンの袋。
ブドウパンが、大好きだそうです。
他にも大好きなのが、コロッケ、照り焼きチキン、里芋の煮物は、少し濃い口で。
どの食べ物も、ちゃいろ系。
バイキンマンのむらさき系との接点がつかめぬままに、サヨナラとなりました。
2010年12月28日
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2010.12.28
聴診器のむこうに くるみちゃん
もうすぐ4才になる女の子の、おなまえは「くるみ」ちゃん。
おかあさんのおなかは、もうすぐ産まれてくる、いもうと君だか、おとうと君だかで、大きく張り出しています。
「前にね、『くるみ』っていう題名のマンガを読んだよ。」と、深見じゅんさんの本を、ご紹介しました。
「外は固いけど、内には豊かな栄養がつまってる」
そんな思いが込められて、つけられた名前。
京都で開かれたカウンセリングの研修会で、お聞きしたことを思い出します。
4才の「くるみ」ちゃんも、やさしいお姉さんになってくださいね。
2010年12月28日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.12.26
聴診器のむこうに 早く走れたよ
運動会の練習で、転んで、くやしなみだを流した年長さん。
おまじないに、ナナちゃんの似顔絵を、絆創膏に描いてあげました。
久しぶりの診察で、運動会の報告をしてくれます。
本番では、みごとに走りきって一等賞。
ナナちゃんのおまじないは、御利益があるようですね。
2010年12月26日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.12.25
聴診器のむこうに 名なしのかたつむり
6才の男の子は、虫が大好き。
「へえ、すごいねえ。じゃあ、ゴキブリや、ダンゴムシも飼ってるの?」と尋ねますと、「いいえ」
実は、かたつむりを飼っているとか。
「お名前は、なんてつけてるの?」と質問しますと、「・・・」
名前はつけていないけど、赤ちゃんがたくさん生まれたそうです。
今からでもいいですから、ひとり一人の赤ちゃんに、名前を付けてあげてくださいね。
2010年12月25日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.12.24
聴診器のむこうに サンタボール
今夜は、クリスマスイブ。
10才の男の子は、サンタをつかまえると、張り切っています。
でも、サンタは妖精の国のひと。
つかまえるには、サンタナビと、サンタボールが必要です。
100才にならないと、サンタさんをつかまえるアイテムは、手にはいりません。
あと90年、
元気に暮らせたら、きっとサンタさんに会えますよ。
2010年12月24日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.12.23
聴診器のむこうに しっぽが生えてるよ
9か月の男の子のおしりに、「しっぽ」が生えています。
外来に来られる子どもさんに、「ゲームばっかりしていると、いまに、しっぽがはえてくるよ」と、教えることにしていますが、9か月から、生えてくるとは驚きです。
「ディズニーストアーで、買ったんです。かわいいでしょ。」と、おかあさん。
その言葉を聞いて、安心しました。
でも、こんなかわいいしっぽが生えてくるのなら、毎日ゲームをするのも、わるくはないですよね。
2010年12月23日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.12.22
聴診器のむこうに ダダンダン
バイキンマン大好きの男の子。
またまた、新しいメカを持って、登場です。
メカの名前は、「ダダンダン」
高知のアンパンマンミュージアムでの、ご購入です。
ここまで来ると、りっぱにマニアの領域。
この世界の頂点を、極めましょうね。
2010年12月22日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.12.21
聴診器のむこうに ジェネレーション・ギャップ
6才の男の子は、はなメガネ。
「大村崑ちゃんって、知ってる?」
男の子と、おかあさんは、ハテナ顔。
看護師さんは、うなづき顔。
大村崑さんは、神戸市長田区の東尻池出身。
診察室に、世代間格差が生まれた瞬間です。
2010年12月21日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.12.20
聴診器のむこうに 寅年のおわりに
9か月の男の子は、ディズニーのティガーすがた。
「かわいいね」って、伝えますと、おかあさんの顔が、とろけそうになります。
寅年も、あと少しでおわります。
名残惜しいのですが、来年は、ラビットすがたで、登場してくださいね。
2010年12月20日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.12.16
聴診器のむこうに カセットボンベ
8才の女の子に、クリスマスプレゼントのリサーチをします。
「サンタさんに、なにをお願いするの?」
女の子は、「カセット」と、答えます。
「えっ、カセットボンベ?。お料理をするの」と、聞き返しますと、女の子は「???」
サンタさんが、輸送中にカセットボンベが爆発でもしたら大変です。
危険物をお願いするのは、やめましょうね。
2010年12月16日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.12.15
聴診器のむこうに じょうずに留めたよ
「わあ、上手だねえ」
待合室から歓声があがります。
カメラを片手に出向くと、たった今、上着のボタンを留めたばかりの満足顔。
4才の男の子の、挑戦です。
「写真を撮らせてね」とお願いしますと、Vサインをつくります。
年の数だけ、ボタンを留められるようになりましたね。
わたしなら、年の数だけのボタンは、朝までかかりそうですが・・・
2010年12月14日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.12.09
聴診器のむこうに 予防接種のあとで
3才の男の子は、予防接種をしても、泣きません。
「これから、イケヤに連れて行きますから」と、おとうさん。
「えっ、あのイケヤ。家具屋さんでしょ。子どもさん、たいくつしない?」と、尋ねます。
「あとで、アイスクリームを食べさせますから」
何時間かイケヤを見て回り、ごほうびがアイスクリーム。
随分と安い時給になりそうです。
2010年12月9日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.11.30
聴診器のむこうに 身代わりヒーロー
6年生の男の子の修学旅行は、広島・宮島コースです。
「宮島の鹿は、凶暴やからね。耳にかみつくからね」と、教えてあげます。
後ろから、おにいさんが「自分が行った時には、クラスの誰かが鹿に押されとったし」と、状況作り。
おかあさんは、「逃げても、追いかけてきて、かむかもしれんよ」と、ナイス・フォロー。
男の子が心配顔になるので、「じっとしていている子を噛むのと、逃げる子を追いかけて噛むのと、どっちを強く噛むのか、鹿に聞いてごらん」と、知恵を授けました。
最後に、「女子が噛まれそうになったら、飛び出していって、身代わりになってあげるんよ。一躍ヒーローになれるから。」と、将来を見据えた助言もしました。
修学旅行シーズンになると、小児科の外来も、いろいろな助言で忙しくなります。
2010年11月30日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏