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2010.05.31
聴診器のむこうに ぼくのデビュー曲
3才前の男の子が、診察室に入るなり、マイクにまっしぐら。
手に持つと、不思議な歌詞で歌い始めます。
作詞、作曲、うた男の子。
きっと、あなたのデビュー曲なのですね。
2010年5月31日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.05.31
聴診器のむこうに ドラゴン・バトル
おなじみさんの、絵が大好き男の子が、最新作を持ってきてくれました。
画題は「ドラゴン・バトル」です。
左側の蒼いドラゴンが「ヒュードラ」
右側の赤いドラゴンが「レイドラ」
金・銀を使い、迫力満点です。
作品はしっかりとゲット。
診察室の壁に展示することにしました。
2010年5月31日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.05.31
聴診器のむこうに これって食堂みたい
食物負荷試験がすみ、診察室から出て行かれる男の子の背中に、「また、食べに来てね」と声をかけます。
おかあさんは、「はあい、また食べに来ます」と言われたあと、「これって食堂みたいやねっ」と苦笑されます。
店長は、今日もみなさんの「食のご相談」をお待ちしています。
2010年5月31日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.05.31
聴診器のむこうに 手をみせてね
10才の男の子が診察椅子に座ると、手は真っ黒。
「どうしたの?」と尋ねますと、「お習字で」
「何という字を書いたの?」と聞きますと、「友だちの友」と答えます。
「手で書いたの?」とつっこみますと、「ううん」
「友」の字は、手や体操服とも、すぐにお友だちになるのでしょうね。
2010年5月31日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.05.30
聴診器のむこうに スーパーカー
あれれ、赤ちゃんが新型ベビーカーで登場です。
おかあさんが「ロックをはずして、折りたたんで、こうして背中にしょって、優れものでしょ。」と実演されます。
「どちら向きにも座らせられるんです。欠点は車輪のロックがないことかなっ」
愛車の名前は、「KATOJI」号。
量販店で、お手ごろ価格で売っているとか。
ベビーカーの世界でも、新車開発は日々進んでいるようですね。
2010年5月30日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.05.29
聴診器のむこうに 飛んでいかないように
3才前の女の子の頭には、お顔の3分の1くらいの大きなリボンがついています。
「妹にもらったんです。」と、おかあさん。
ああ、おばさんからですか。
とってもお似合いのリボンですよ。
でも羽のように羽ばたいて、どこかに飛んでいかないよう、手を離さないでくださいね。
2010年5月29日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.05.29
聴診器のむこうに コッホ先生
学校で使う油粘土にかぶれないか、男の子に試してみることにしました。
持ってこられた粘土で「好きな物を作っていいよ。あとで見せてね」と診察室から送り出します。
20分後にできあがった作品の鑑賞会。
左から、「三色団子」、「虫」、そして右側には「肺炎球菌」
待合室の肺炎球菌ワクチンのポスターに描かれていたイラストを、粘土化したそうです。
粘土遊びで、細菌を再現したのは、コッホ大先生以来ですよ。
手も荒れなかったし、次は「インフルエンザ桿菌」を作ってくださいね。
2010年5月29日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.05.28
聴診器のむこうに 下積み生活
中学一年生の男の子が、野球部に入ったと報告します。
「まだ、下積み生活やねっ」と尋ねますと、「下積み生活ってなに?」と聞き返します。
「ボール拾いや、後かたづけのこと」と言いますと、「それやったら、今してる。」
「しんどいでしょ」と重ねますと、「ううん、楽しいで」
下積みのしんどさと大切さを教えようとしたもくろみは、空振りに終わりました。
未来のゴジラやイチロー君。
「石の上にも3年」という教訓めいた言葉は、あなたには言う必要もなさそうですね。
2010年5月28日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.05.27
聴診器のむこうに ぞうさんが好き
1才8か月の男の子が来られました。
連休中に、動物園に行かれたそうです。
「動物は、分かるかな?」と言いますと、おかあさんが「ぞうが好きで、見ると絶叫します。ウンチを見つけると、『おっきい、ウンチ!』と叫びます。」言われます。
ぞうさんと大きなウンチと、それを指さして叫ぶ男の子。
感動の嵐がわたしにも伝わってきます。
よかったね、ぞうさん。
あなたの小さなファンが、またひとり増えたようです。
おっきなウンチも、心配しないでできますね。
2010年5月27日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.05.26
聴診器のむこうに シロクマ、くろくま
6才の女の子が、クマのぬいぐるみを連れてやって来ました。
ピンクのひらひらとした服を着せてもらい、おしゃれです。
名前は、ミーアちゃんと言います。
可愛がられているクマのぬいぐるみは、少しずつ「くろくま」になってしまうという法則があります。
「ひとつ聞いてもいい。この子はシロクマ、くろくま?」と聞きますと、「シロクマ」と答えてくれます。
ミーアちゃん。
お風呂に入ると、しわしわの「おばあさんグマ」になってしまいますので、やさしく拭いてもらうだけにしましょうね。
2010年5月26日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.05.25
聴診器のむこうに 魚らしい魚
7才の男の子が、負荷試験にイサキを持ってこられました。
身だけをほぐしてありましたので、「どんな顔のさかな?」って聞きますと、おかあさんは「魚らしい魚」と言われます。
インターネットで調べると、写真の魚です。
「魚の絵を書いてごらんといわれたら、書くような魚でしょ」
なるほど、子どもがよく書く「魚らしい魚」です。
男の子は、イサキの4分の1匹分をペロリ。
イサキさん、あなたの顔は、これからは忘れないですからね。
2010年5月25日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.05.24
聴診器のむこうに バックダンサー
9才の女の子は、ダンスを習っています。
ヒップホップなど、いま流行のダンスです。
「大きくなったら、バックダンサーになるの?」と言いますと、女の子は、なにのことか分かりません。
「ほら、EXILEの後ろの方で踊っている人がいるでしょ。」とおかあさんが言います。
「格好いい男の人を見つけて、結婚できるかもしれないねっ。」とわたしが続けますと、「それで、すぐに分かれて・・」と看護師さんがフォローします。
子どもの夢をこわすお手伝いは慎みましょうね。看護師さん。
2010年5月24日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.05.24
クリニックだより 「こどもの心」研修会②
「こどもの心」研修会,2日目は次のテーマでした。
⑤親のメンタルヘルスと親支援(神村富美子先生)
⑥愛着の絆の大切さとそれを深める方法(ヘネシー・澄子先生)
⑦ゲーム・インターネットと子どもの世界(古野陽一先生)
⑧日本の子どもの自尊感情について(古荘純一先生)
推薦図書を6冊買ってきました。
高木先生と手分けして、読んでいきたいと思います。
2010年5月24日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.05.22
聴診器のむこうに なんて書いてあるの?
10才の女の子が、おしゃれなTシャツを着て登場。
エジプトのヒエログラム模様のTシャツです。
プリント柄ではなく、しっかりと刺繍がほどこしてあります。
「おばあちゃんがエジプトに行った時のおみやげなんです。絵文字で、子どもの名前がかいてあるんです」とおかあさんが言われます。
なんて書いてあるのか、みなさんお分かりでしょうか。
2010年5月22日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.05.14
聴診器のむこうに ガチャキューピッド
おそばの負荷試験をした後、女の子が着ているかわいいTシャツに気がつきました。
キューピーさんが、なにやらかぶり物を着ている絵柄です。
「なにかなっ」て思っていますと、「ガチャピンです」と言われます。
なるほど、よく見ればガチャキューピッド。
わたしも、かぶり物姿で診察をしてみたいと思うときがあるのですが、いくつかの問題があり実現できません。
1つ目の問題は、聴診するためにはかぶり物で耳が隠れていると困ること。
2つ目の問題は、子どもさんが怖がるかもしれないということ。
昔、大学にいたころ、体格がよい研修医がサンタさんに変装して登場したところ、子どもさんのひとりがあまりにも怖くて泣き続け、ひきつけを起こしたことを思い出します。
かぶり物と言えば、うさぎのかぶり物姿が十八番の編集長を忘れてはなりません。
年に数回はうさぎ姿で仕事をするように交渉しますので、楽しみにお待ちくださいね。
2010年5月14日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.05.11
かんがるうっ子 葉書のあて名
子どもがハチ高原から出してくれた葉書のあて名をみました。
4人の名前が書いてあります。
まず、おかあさんの名前、次に、わたしの名前。
そして、ナナ様、ハッチ様。
一枚の葉書のあて名から、我が家の順位が見て取れました。
それでも、ナナとハッチより順位が上で、ささやかな安心を得たわたしです。
2010年5月11日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.05.11
聴診器のむこうに ボロット君
4才前の男の子が来られました。
診察が終わり、おかあさんと話をしていますと、退屈と不安とが半分半分なのか、おもちゃ箱からお人形を取り出して、次々と質問をします。
「これなあに、これなあに」
最後に取り出したのがぬいぐるみのロボット君。
「それは、ボロットです」といいますと、「???」
「古いから、ボロット君です」と注釈を加えても、「???」
男の子の不安な気持ちを、また増幅させてしまったようです。
2010年5月11日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.05.08
聴診器のむこうに こっちをむいて
3才の女の子が来られました。
診察が終わり、おかあさんとお話しをしていますと、机の上はお人形の国。
あれっ、キャラクターものは、みんなこっちを向いています。
女の子から見ると、おしりを向けての整列です。
リアルな動物ものは、向かい合う位置に。
これは深く謎めいた並べ方。
ということは、キャラクターが女の子で、動物ものはわたしで・・
込められたメッセージを読みとこうと、しばらく外来診察が中断しました。
2010年5月8日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.05.05
聴診器のむこうに おばけのマイク
診察室にある呼び出しマイクは不思議の国。
幾人の子ども達が「どうするの。どうやって声を出すの?」と、尋ねます。
時間に余裕があるときには、スウィッチを押しながら「○○ちゃん、どうぞ」と実演します。
おまけ心で、「おばけさん、おばけさん・・」と呼び出すと、後ろに引かれます。
多くの方を呼び出してきたマイクさん。
わたしの声が、明るく届きますように。
2010年5月5日
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2010.05.03
聴診器のむこうに なんたってアイドル
3兄弟が来られました。
診察室は、言葉どおりのキンダーガーデンと化します。
ベビーカーをのぞくと、一番おとうと君の水色ぐま。
いま流行の「ケアベア」のよう。
まあ、かわいい。
お願いして、写真を一枚とらせていただきました。
家族中のアイドル、それはあなたです。
でも、2才まえなのに、お指は3つはなぜですか。
2010年5月3日