カンガルーの小部屋

2022.03.05

聴診器のむこうに バイト魂

18才の女の子は、高校を卒業し、

進学までの間は、バイト三昧。

バイト先は、通勤時に使う駅前に

新規オープンしたのと同じ薬局チェーン店

「少しのぞいてみたけど、あまり魅力的じゃなかったかな」というと、

「安売り情報も来るし、ポイントもたまり、お得ですよ」と

お店の宣伝も欠かしません。

バイト魂100点満点の女の子です。

2022年3月5日

いたやどクリニック 木村彰宏

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2022.03.04

カンガルーの本棚 長い旅路の果てに

乾ルカさんの「花が咲くとき」(祥伝社文庫)を、読みました。

小学6年生の大介は、成果主義の両親の中で希望を持てないで暮らしています。

隣家の老人が運転する車に忍び込み、家出を試みます。

東京から舞鶴、山口、そして長崎へと

2人の旅は進みます。

そこで出会うおとなたちに、仕事の意味、お金を稼ぐ大変さ、

恥ずかしさとはなどを学び取り、

少しずつおとなの世界に足を踏み入れていきます。

旅の終着駅、長崎で2人を待っていたものは・・

少年の目を通して、人の良心と戦争の愚かさを伝える作品です。

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2022.03.03

聴診器のむこうに なにやら文字が

11才の男の子の左手には、

なにやら象形文字が

ニャンコと、かおと、キャンディーに見えるのですが。

何を伝える言葉なのか、解読できません。

もしかして、宇宙人と交信する暗号かも

つないでいた手を、怖くなって離しました。

2022年3月3日

いたやどクリニック 木村彰宏

冬2022.02.14  (1)

2022.03.02

カンガルーの本棚 小さな大発見

清邦彦先生の「女子中学生の小さな大発見」(新潮文庫)を読みました。

清先生は、中学の理科の先生です。

「日常に、ふと感じた小さな疑問」を大切にと、

生徒から集めた研究テーマを整理した本です。

テーマや結果へのコメントは一切ありません。

答えを教えないこと

その勇気に込められたメッセージに共感です。

2022年3月2日

いたやどクリニック 木村彰宏

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2022.03.01

聴診器のむこうに いたずらずきの

6才の男の子が読んでもらってるのは、「いたずら おおかみくん」

おおかみくんが、動物たちにいたずらをしては

反対に感謝される絵本です。

あまりのおもしろさに、「わたしも、いたずらしてみようかな」と言うと、

「いつも してるでしょ」と、看護師さん

次の言葉が見つかりません。

2022年3月1日

いたやどクリニック 木村彰宏

冬2022.01.09  (23) 8162YjGZ-8L 6153PH2GQ1L

2022.02.28

カンガルーの本棚 出合いそして

椰月美智子さんの「消えてなくなっても」(角川文庫)を読みました。

タウン誌の取材に、「あおの」は山奥の治療院を訪れます。

そこで出会った節子先生と暮らすうちに、

ストレス障害で苦しんでいた心が癒されるのを感じます。

年の近い「つきの」との出会い

そして、二人の名前に隠された秘密とは

運命を受け入れることの悲しさと温かさと

不思議な物語の中に、生きる力を感じます。

2022年2月28日

いたやどクリニック 木村彰宏

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2022.02.27

かんがるう目線 青と黄色の旗のもとに

ロシアによるウクライナ侵略戦争に対し、世界中から非難の声が上がっています。

自国の将来は、その国の住民が決めるという大原則を

武力をもってねじ伏せようとする、大国の暴挙に怒りを禁じえません。

「青い空と黄色い麦畑」を表す旗のもとに暮らすウクライナの人々に

平和な日々の営みがもどりますように。

2022年2月27日

いたやどクリニック 木村彰宏

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2022.02.26

カンガルーの本棚 夢を信じて

重松清さんの「いとしのヒナゴン」(文春文庫)を、読みました。

故郷に帰ったノブは、山中で目撃されたという「ヒナゴン」を見つける

担当課で働き始めます。

過疎の村の将来を決める町村合併の嵐の中で、

夢を信じて、夢を追いかけるノブに、

様々な出来事が襲いかかります。

そんなとき、伝説の「ヒナゴン」は

2017年に出版された同名小説の改訂版ですが

はじめて読んだかのようにおもしろく

1日で一気読みしました。

2022年2月26日

いたやどクリニック 木村彰宏

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2022.02.25

聴診器のむこうに 頭が3つ

ポケモン大好きな6才の男の子は、

ポケモンカードを見せてくれます。

「ジヘッド」のカードです。

「これ、強いの」って、聞かれるので、

「最終進化形のサザンドラの方が、もっと強いよ」と、教えます。

頭がひとつの、モノズ

ふたつの、ジヘッド

3つの、サザンドラ

「頭が3つになったら、ひとりは外で遊びたいって言うし、

ひとりは、ゲームがいいって言うし、

もうひとりは、おなかがすいたって言うし、

君も、頭が3つになってしまったらどうする」と、忠告します。

たのしい学習の時間が過ぎていきます。

2022年2月25日

いたやどクリニック 木村彰宏

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2022.02.24

カンガルーの本棚 磨かれた包丁

森沢明夫さんの「エミリの小さな包丁」(角川文庫)を、読みました。

都会での裏切りと中傷の嵐の中で、傷つき明日が見えなくなったエミリは

母のふるさとの漁村で暮らし始めます。

透き通る空、波のざわめき、凛と響く風鈴の音

そして、なにより祖父の手作りの料理に、心が立ち上がりの始めます。

出会いと別れ

旅立つ時に祖父から手渡された小さな包丁に込められた願いとは

家族の再生を願う、あたたかい小説です。

2022年2月24日

いたやどクリニック 木村彰宏

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