カンガルーの小部屋

2016.12.06

聴診器のむこうに ぞうきんになる

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6年生の男の子に 問いかけます。

「鼻水を上手にかまないと、蓄膿という病気になるかもね」

「顔の骨の中に膿が溜まってね、痛くなってね、

それから、『ぞ』で始まるものみたいな顔になるよ」

「では、質問です。『ぞ』で始まるものって、なんだと思う?」

男の子は、即決で、「ぞうきん!」

なるほど、なるほど、「ぞうきん顔」にも、なりたくないよね。

でも 正解は「ゾンビ顔」です。

「ゾンビになっても、大丈夫だからね、

USJに、就職のあっせんをしてあげるから・・」と、フォローは欠かしません。

     2016年12月6日

     いたやどクリニック 木村彰宏

 

2016.12.05

7+8= おとうさんの言う通り

秋2016.11.15  (22) 秋2016.11.15  (21)

「ナナちゃん、お散歩いかない」

早く帰ってきた おとうさんが、おねだりします。

こんな時は、経験的に なにか 隠し事があるのです。

公園に着くと、「ハイ、そこで 止まって、こっち見て」と、おとうさん。

そう きましたか。

落ち葉と しろワンコの構図ですか。

おとうさんの 言う通り、ハッちゃんより、私の方がばっちり決まるけど、

モデル料も、高くつきますよ、おとうさん

      2016年12月5日

      いたやどクリニック 木村彰宏

 

2016.12.04

7+8= 今産まれたの

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お散歩公園で、男の子が 遊んでいます。

女の子もやってきて、ふたりで仲良く砂遊び。

わたしが 通ると

「アッ、ワンちゃんだ」

ハッちゃんも見つけて、

「ワンちゃんが、ふたりも うまれた」

毎日が、新しいわたしになるっていうことかな・・

ハッちゃん、今日も 仲良くしましょうね。

     2016年12月4日

     いたやどクリニック 木村彰宏 

 

2016.12.03

聴診器のむこうに クリスマスの夜に

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小学生の男の子の願いは、背が大きくなること。

「なにか、いい方法はないですか」と、おかあさんに尋ねられ、

数秒考えた後、男の子にこう助言します。

「クリスマスも近いので、おうちのお手伝いをしてみたらどうかなあ。

サンタさんが、いい行いを見ていて、クリスマスの夜に君の身体を引っ張って

伸ばしてくれるかもしれないよ・・」

男の子は、「ボクは、ほかのプレゼントがいいなあ」と、納得顔ではありませんが、

でも、おかあさんは、終始ニコニコ顔。

しばらくは、クリスマスにむけての、

御家庭内での、かけひきがはじまります。

       2016年12月3日

       いたやどクリニック 木村彰宏

 

2016.12.02

7+8= りゅうがきた

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おちかくの とおりに、りゅうがでた

かぜが ふくと、おおあばれ

おおきく からだを ひろげて

そらに とびたとうと します。

「がんばれ~」って、ボクは、おうえんしちゃいます。

      2016年12月2日

      いたやどクリニック 木村彰宏

 

2016.12.01

7+8= ていばんポーズ

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12がつ です。

おさんぽみちの おやまは

もみじで まっか 

きゅうな さかを のぼります。

「ハッちゃん、こっちむいて」と、おとうさん

そろそろだと、おもってましたよ

ていばんの 「しかと」の ポーズ

まんぞくしていただけたら、 おさんぽ つづけましょうね

おとうさん。

         2016年12月1日

         いたやどクリニック 木村彰宏

 

2016.11.30

カンガルーの本棚 父の素顔

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朝井まかてさんの「阿蘭陀西鶴」(講談社文庫)を、読みました。

「好色一代男」「好色五人女」「日本永代蔵」「世間胸算用」など、江戸初期に浮世草子の作者として一世を風靡した井原西鶴の半生を、娘の目から描いた作品です。

「好色一代男」を語る場面では、「読む者はな、それを己に重ね合わせて胸を躍らせたり口惜しがったりできる。・・・物語というのは自分の好きな時に好きなように読んで、百人おったら百通りの世之介が生まれるわけや」と、物語の本質を伝えます。

それでも、家族を顧みず、家族に貧しい暮らしを強いる父を許すことができず、父を見る目は冷たく凍ります。

母が早くして亡くなってからは、養子に出された二人の弟と離れて、父と二人の生活を余儀なくされます。

その中で、父の家族への情愛に気づき始めます。

人情時代小説を書くと、当代一の作者の期待通りの作品です。

        2016年11月30日

        いたやどクリニック 木村彰宏

 

2016.11.29

カンガルーの本棚 いちから人権学習

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「人権読本」(岩波ジュニア新書)を、読みました。

フリーライター鎌田慧さんによる、15の解説文。

1人の人間として:子どもの権利

弱いおとしよりをどう支えるのか:高齢者福祉

子どもの虐待とDV:家庭内の暴力

そばに居ることから:障碍者とともに生きる

など、社会が抱える問題を人権の視点から解説されます。

どの解説文も、深く重く、人がともに生きることを、考えさせられます。

      2016年11月29日

      いたやどクリニック 木村彰宏

 

2016.11.28

カンガルーの本棚 託された命

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葉室麟さんの「陽炎の門」(講談社文庫)を、読みました。

幼な友達の冤罪に、自分がかかわったのではないかと自責の念に苦しむ主人公

その真相が明らかになった時、彼は敢然と黒幕に立ち向かいます。

ことが成り終え、罪業深き自分を見つめる時、

「散っていった者たちから、命を託されたのだと存じます」との

妻からの一言に救いを見出します。

託された命をどのように生きていくのか、作者からの問いかけが胸に届きます。

         2016年11月28日

         いたやどクリニック 木村彰宏

 

2016.11.27

聴診器のむこうに おいしい未来

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5才の男の子のゆめは、うどん屋さんになること。

 

7才のお兄さんのゆめは、焼き鳥屋さんになること。

 

なぜ、うどん屋さんなのか、

 

なぜ、焼き鳥屋さんなのか、お聞きすることはできませんでしたが、

 

二人そろって、大衆向けの飲食店。

 

おうどんも、焼き鳥も一緒に出せる

 

居酒屋さんの共同経営という手もありますよ。

 

ご兄弟のおいしい夢が かないますように。

 

    2016年11月27日

 

    いたやどクリニック 木村彰宏