カンガルーの小部屋

2022.08.17

聴診器のむこうに おかお車

2才の男の子は、ゆで卵の負荷試験。

たまごだけでは食べないかもと、おかあさんがおにぎりを作ってくれました。

ふたを開けると、かわいいお顔のおにぎりが二つ

「それ、顔じゃなくって、車なんです」と、おとうさんの注が入ります。

タッパーをくるりと回すと、なるほどこれは車です。

さあ、おにぎり車に乗って、ゆで卵を食べてくださいね。

2022年8月17日

いたやどクリニック 木村彰宏

夏2022.07.08  (13) 夏2022.07.08  (12)

2022.08.16

カンガルーの本棚 いい人の影に

西條奈加さんの「善人長屋」(新潮文庫)を読みました。

大江戸は深川にある長屋の別名は「善人長屋」

その実態は、裏社会につながる悪党が住む長屋です。

そこへ、本当の善人が迷い込むことから始まる物語。

それぞれの特技を生かしながら、ふりかかる問題を解決していく痛快さ

新しいタイプの時代劇に、ワクワクします。

2022年8月16日

いたやどクリニック 木村彰宏

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2022.08.15

聴診器のむこうに なんて言ったかな

8才の男の子は、床で転んで、膝に青いあざ

「床が、なんて言ってたか、わかるかな」と問いかけると

「?・・・」

「いた~ だよね」と、朝から強烈なギャグを放ちます。

今日も全力で外来をはじめます。

2022年8月15日

いたやどクリニック 木村彰宏

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2022.08.14

聴診器のむこうに 裏技伝授

10才の男の子が「先生も、ポケモンしてるんですか」と尋ねます。

「もちろん、大好物です」と答えると、

診察が終わり、裏技を描いた絵入りのメモを渡してくれます。

実際にポケモンGOの画面を開いて、実習します。

なるほど、こんな手があったのか。

次回は別の裏技を持って来てくれるようお願いし、

診察を終えることにしました。

2022年8月14日

いたやどクリニック 木村彰宏

夏2022.07.06  (38)

2022.08.13

散歩のたのしみ ニャン楽園さいしゅうび

お昼休みに、近くの小ホールに出かけます。

今日は「ニャン楽園」の最終日

コロナがはやり、数年ぶりの開催です。

壁には、おなじみの墨絵のニャン子たち

また会えてよかってね。

2022年8月13日

いたやどクリニック 木村彰宏

夏2022.08.12  (6)

2022.08.12

カンガルーの本棚 ラジオのむこうから

湊かなえさんんの「ブロードキャスト」(角川文庫)を読みました。

主人公は、事故で運動部を断念した高校生圭祐

入学したての日に、一度も話したこともない同級生正也から

放送部に入部しようと誘われます。

その声に惚れたとの言葉と共に

全国大会を目指す中で、物語の中の世界ではなく、

生きているこの世界で、どう行動するのかが試されていることに気づきます。

文化部というと、地味に思われがちな部活の中での青春。

数時間の読書タイムが、短く感じられるワクワク作品です。

2022年8月12日

いたやどクリニック 木村彰宏

2022.08.11

聴診器のむこうに 惑星の数は

7才の男の子の胸には、太陽系の惑星が回っています。

「おかあさん、惑星の数は、いくつだったっけ」と尋ねると

おかあさんと一緒に「水・金・地・火・木・土・天・海」と

指を折りながら数えます。

おにいちゃんにシャツを引っ張ってもらい

惑星の数を数えると、ぴったり8つ

子どもの服だからこそ、科学的な正確さが求められるんですね。

2022年8月11日

いたやどクリニック 木村彰宏

夏2022.07.08  (17) 夏2022.07.08  (15)

2022.08.10

聴診器のむこうに 助けなくっちゃ

4才の男の子が、サメとクジラとシャチに囲まれています。

「助けなくっちゃ」とあわてるのですが、

男の子は、ポーズを決めて悠然としています。

そう、ここは海の中じゃなくて診察室です。

落ち着いて行動しましょうね。

2022年8月10日

いたやどクリニック 木村彰宏

夏2022.06.17  (41)

2022.08.09

カンガルーの本棚 親ガチャの時代に

志水宏吉先生の「ペアレントクラシー」(朝日新書)を読みました。

ペアレントクラシーとは、親の影響力が極めて強い社会

家庭の富と、親の願望とが子どもの将来や人生に

大きな影響を及ぼす社会のことです。

この社会を、子ども、親、教師、教育行政の視点から分析されています。

「幸せとは、好きなことを好きな人と一緒にできること」

「好きなこと」を見出すためには、幅広い確かな学力を

多くの「好きな人」を見つけるためには、豊かな人間性や社会性が必要である

それらを育む経験や機会を提供するのが、公教育の務めであると

筆者は、この信念をもとに、ペアレントクラシーの克服策を

教え子と共に考えられていきます。

今の子どもの世界、特に教育の世界を知るうえで、一読をお勧めします。

2022年8月9日

いたやどクリニック 木村彰宏

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2022.08.08

カンガルーの本棚 陽が降り注ぐ岬の家で

伊吹有喜さんの「風待ちのひと」(ポプラ文庫)を読みました。

主人公哲司は40歳を前に、心を病みます

亡き母の遺品整理にと帰った岬の家で、

ペコちゃんと出合い、命を助けられます。

遺品整理を手伝ってもらい、

食事をして、眠り、ゆったりとした生活をする中で、

哲司に生きていくうえで、大切なものがよみがえります。

ひとりの男性と、ひとりの女性をめぐる

1本の映画のような素敵な小説です。

2022年8月8日

いたやどクリニック 木村彰宏

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