カンガルーの小部屋

2022.08.07

カンガルーの本棚 2枚目のすごろく

西條奈加さんの「隠居すごろく」(角川文庫)を読みました。

仕事一筋に生き、隠居生活を夢見ていた「徳兵衛」は、

孫の千代太が訪ねてきてから、歯車が狂いだします。

まずは白イヌ、そして、汚い身なりの兄妹

次々に千代太が連れてくるお客に翻弄されながら、

人生の意味について、悟ります。

450ページを超える大作ですが、お勧めの1冊です。

2022年8月7日

いたやどクリニック 木村彰宏

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2022.08.06

カンガルーの本棚 ドイツ人の生き方

キューリング恵美子さんの「ドイツ人はなぜ自己肯定感が高いのか」

(小学館新書)を読みました。

国際比較では、日本人の自己肯定感の低さが注目されています、

一方「自分自身にまんぞくしてる」ドイツ人は81%

この差はどこから来るのか

自分のために生きる

そのままの自分を受け入れて、自分を大切にする

自分に自信をもつ、自分の意見をしっかりと持つ

自分自身が居心地よく、楽しく過ごせるように心がける

仕事、お金よりも自分や家族の時間を優先する

他人と自分を比べない

この観点から、キューリングさんはドイツ人の生き方を伝えられます。

この生き方が平均的なドイツ人だとすれば、

わたし達は何をしているのでしょうね

島国に住むわたし達に投じられた、生き方を問う1冊です。

2022年8月6日

いたやどクリニック 木村彰宏

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2022.08.05

カンガルーの本棚 おとなにも難しい

浜矩子先生の「子どもと考える経済のはなし」(クレヨンハウス)を読みました。

お金ってなに

経済ってなに

大人にもむずかしい、問いかけです。

ひととひととが信頼関係をもって作るもの

ひとをしあわせにするもの

浜先生は、お金や経済への問いかけに、明確に答えられます。

子ども向けにかかれた絵本ですが、

短い文章の中に、お金の本質が詰まった1冊です。

2022年8月5日

いたやどクリニック 木村彰宏

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2022.08.04

カンガルーの本棚 痛快ではあるけれど

池井戸潤さんの「オレたち花のバブル組」(文春文庫)を読みました。

堺雅人さん主演の、ご存知「半沢直樹」シリーズの、原作本です。

貸付先とのやりとり、金融庁との駆け引き

そして銀行社内での裏取引

TVシーンを思い出し、痛快ですが

やはり、カンガルーにはそれ以上ではありません。

暑い夏に、熱い小説は、お似合いではなかったようです。

2022年8月4日

いたやどクリニック 木村彰宏

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2022.08.03

カンガルーの本棚 こどもは天使

河合隼雄先生の「こころと人生」(創元こころ文庫)を読みました。

人生を大きく4つの時期に区切り、

その時期のこころの転機を、やさしい言葉で解説されます。

子どもの眼でものを見る大切さ

青春期の、心に住む多様な羊たち

中年期の、創造の病

そして、老いに備え、自分の死を受け入れる老齢期

四天王寺夏季大学の講演をまとめられた1冊です。

2022年8月3日

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2022.08.02

カンガルーの本棚 ともかくもっと運動を

アンデシュ・ハンセンさんの「最強脳」(新潮新書)を読みました。

この本の要点は、最後に書かれた3つ

①脳の成長は止まることがない

脳はいつでも変えられるし、成長させられます

②脳を助ける一番良い方法は運動です

③脳はどんな運動をしているかは気にしません。

ともかく運動さえすればよいのです。

ハンセンさん著「一流の脳」のジュニア版として、この本が出版されました。

わたしは、スクワットしながら、この本を読みましたよ。

2022年8月2日

いたやどクリニック 木村彰宏

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2022.08.01

カンガルーの本棚 わたしの取説

平松類先生の「老人の取扱説明書」(SB新書)を読みました。

ご高齢の方とご一緒する時に、「あれっ」と思わされることがあります。

都合の悪いことは聞こえないふりをする

突然「うるさい」と怒鳴り出す。

同じ話を何度もする

信号が赤になっても、ゆっくり渡っている。 などなど

それには、老化に伴う身体の変化が隠されていたのです。

平松先生は、本人だけでなく、ご家族や老いを感じ始めた方への

ガイドブックとして、この本を書かれています。

情報満載の、実用書です。

2022年8月1日

いたやどクリニック 木村彰宏

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2022.07.31

カンガルーの本棚 逃げながら

宮下絵都さんの「たった、それだけ」を読みました。

母とわたしを捨てて、失踪した父

その父を、いつまでも待ち続ける母

ルイと名付けられた女の子が、転校を繰り返し

自分を見つめ、自分を取り戻していく

どんなに現実が厳しくても、明日はもう少し明るくなるかもと

少しだけ、主人公に「よかったね」と

声をかけたくなる小説です

2022年7月31日

いたやどクリニック 木村彰宏

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2022.07.30

カンガルーの本棚 母のねがい

森沢明夫さんの「おいしくて泣くとき」(ハルキ文庫)を読みました。

幼い時に母をなくした心也は、

もうからない大衆食堂を経営する父が、

なぜこども食堂にこだわりを持つのか分かりません。

中学も卒業する年になり、心也は同級生の夕花と石村と心を通い合わせます。

虐待を受ける夕花を助けるために、心也と石村がとった行動とは

時は流れ、おとなになった心也が窮地に陥った時に現れたのは

母から子へと受け継がれた思いやりが、奇跡をおこします。

人と人とのつながりの大切さを、もう一度思い起こさせてくれる作品です。

2022年7月30日

いたやどクリニック 木村彰宏

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2022.07.29

カンガルーの本棚 親の言葉がけひとつで

坪田信貴先生「人に迷惑をかけるなと言ってはいけない」(SB新書)を読みました。

お前さえいなければ、何もしなくていいから、おとなしくしていなさい

今のままでいてね、我慢しなさい、お兄ちゃんなんだから

今、忙しいから、黙って言うことを聞け、口答えするな

自分の要求を口にするな、あの子と遊んではダメ

などなど、子どもに対してよく口にする言葉の裏に隠された毒薬とは

先生は長年坪田塾で塾長をされている経験から、

子どもを伸ばす言葉かけを伝授してくださいます。

子育てにお悩みの方に おすすめの1冊です。

2022年7月29日

いたやどクリニック 木村彰宏

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